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日本む〇しばなしのOPに出てくる龍の飛行原理が知りたい!!その1

「走れ!!走るのだ!!」


俺達は走る⋯それはまるで友との約束を守る為ひたすら走る男の物語をなぞらえるが如く。

そう⋯俺にも約束があるのだ!!とても大事な約束⋯⋯ホテルのチェックアウトという約束が!!


このままでは!!と言うよりもうタイムアップしてるとは思うのだけれどせめて頑張った感を出したい!!


少しでも延滞料金を下げるのじゃ!!


「兄さん!!ちょっと待ってえ〜そんなん走ってどこへ行くん!?」


「ホテルじゃ!!」


「ええ!?ホテル!!ホテルってこんな真っ昼間から!!まさか兄さん!!ウチのこの清らかな身体を!?」


「戦闘終了後の疲労状態でも生殖行為は別腹という訳ですか!?しかもこんないたいけな少女に手を出そうなど⋯⋯中々のケダモノっぷりですね!!」


エルフとAIから(いわ)れ無き罵声を浴びる。

おい!!そこのエルフ!!クネクネする動きやめてもらって良いすか?


「身体は清いかもしれんがお前らの頭の中が(けがれ)れきってるのがよーくわかったよ!!こんちきしょー!!あれか!?お前らの中のイヤン・ドスケベスキー先生の筆がノリノリなのか!?勘弁しろや!!ホテルってアレだよ!!チェックアウト時間が過ぎてんだよ!!」


「ああ!!忘れとったわぁ!!」


「ちなみに私は忘れてはいませんでしたが、任務に集中してもらう為に敢えて言いませんでした。敢えてですよ!!そこを間違えない様に!!」


「はいはい敢えてね!!ケッ!!」


我ながらやさぐれ感MAXでひた走り、色々な地区を通り抜ける。

人で賑わう商業地区に魔物の血やら土埃やらで汚れた真っ黒い鎧(多分臭い)が激走する様を皆一様に怪訝な眼で見てくる⋯⋯お願いだから後方のエルフの方に目を逸らしてください!!と後部カメラでルゥを確認すると森育ちのフィジカルで我が走りに着いて来ているはいるが、魔力欠乏からの回復中により少々辛そうではある。


まあ、それは良いとして彼女の走る様は何というか⋯いいね!!


何とは言わないが上下左右に色々揺れちゃってもう⋯⋯たまりませんな!!

心の中で録画!!REC!!と唱えているが機材に反応は無い。


思考によるギアの操作機能は付いてないらしい。


しかし街行く野郎達の目線をアチラに集中させる事には成功しており、見つめる(いぶか)しげEYE

男性限定回避には成功した模様だ。


まあなんだ⋯あまり良い気はせんな⋯⋯。


そんな悶々としたままホテルへと突撃すると、こちらを見た従業員達が何事かと騒ぎ始めた。

常に沈着冷静であれと教えられているであろうホテルのフロントスタッフも顔が引き攣っていた。


当たり前である。こんなのがいきなり走り込んで来たらそりゃ怖いわ⋯⋯。

同業他社が多い中、色んな嫌がらせもあるだろう⋯こんなの他社に雇われたカチコミ要員にしか見えないもんなあ。


さてどうしたものかと思っていたら後から入って来たルゥのお陰で誤解も解け無事にチャックアウトを済ませる事が出来た。


しかもあのカードのお陰で延滞料金無しと来たもんだ!!このカードすげえな!!


さて次は冒険者ギルドに向かう事にする。予定では本日査定結果が出る筈である。首無し熊が良い値段で売れたのだから結構な額を期待したい。


暫く歩き、ギルドの真ん前に到着した所でルゥが俺の汚れたギアについて指摘をした。


「なあ兄さん。今更なんやけど建物に入る前に鎧の汚れ落とさんといかんのちゃう?このまま入ったら中にいる人驚かないえ?」


「そうかな?中にいる奴なんて斬った貼ったの世界に身を投じている奴等ばかりだろ?血塗れの鎧なんて逆に箔がつきそうじゃね?」


「そんなもんなんえ?」


「そんなもんじゃねえ?知らんけど」


「まあ威圧感を出すには良い演出かも知れませんが、貴方の場合血濡れというより土埃まみれでしょう?まあでもその土埃の付いた血液から感染症を出す恐れもありますし、何より時間が経った事により異臭が出始めています。よってギアを洗浄しましょう。さっさと脱いで下さい」


「何感染症?やばいじゃない?街とかホテルとか大爆走しちゃったけど大丈夫かね?」


「わかりませんね。でもそういう世界なんでしょうここは?」


「う〜むAIなのになんと言う不確実な答え!!では、医療の知識があるルゥさんに聞いてみましょう。ルゥさん。お願いします」


「ふえ⋯?」


いきなり話を振られて反応出来ず間抜けな声を出す医療の心得があるエルフ。


「いきなりでビックリするわぁ⋯⋯でも⋯正直わからんなあ⋯傷口にもろに返り血を浴びた〜とか飲んじゃった〜とかならあるかも知れんし、そこらじゅう血を撒けば何か起こるかもしれんし、乾燥して拡散なんてものもあるかもしれん。でもウチの知識では兄さん程度の返り血で病気を拡散させる確率は低い思うわぁ。かといって絶対に起こらない訳じゃあないえ!!」


「との事ですが⋯」


「まあ病気の発生確率は低いと⋯まあ大丈夫としておきましょう!!」


「そうね」


「そうえ」


「では異臭が本格的に発生する前にとっとと脱いで下さい!!」


「あい⋯ソルデウスアウト」

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