豚を野に放つと猪みたいになるんだって。その1
勢いよく飛んでいったミサイルは無事目標地点に着弾。UAVからの赤外線映像で人型物体直上で結構な爆発を起こしたのを確認。空気の震えを感じた。
うむ!!これは良い爆発だ!!我が中指もいい角度で立っている!!
でっけえオークも衝撃でちょっと揺れたし、ゴブリンも多少吹っ飛んだみたいだ。
「弾着地点を観測中⋯⋯目標に効果あり。爆発により四散した模様」
「よっし!!ザマーミロ!!んで⋯ゴブリンはどうだ?増えている形跡は?」
「今のところありません⋯もう少し観測が必要です」
「了解⋯さて⋯次はあのデカブツをどうするか?またミサイルを撃ち込むか?」
「経済合理性に欠けるかと」
「じゃあ、迫撃砲撃ち込むか?」
「面制圧兵器ですから、足止めにはなるとは思いますが直接打撃は難しいかと」
「ではスマートな回答は?」
「大口径ライフルによるド頭ブち抜きが最も合理的ではないでしょうか」
「了解だ!!セントリーガンのエネルギーが切れる前に豚退治を終わらしましょ」
オークを改めて見てみると確かに頭を守る様な装備はしていない。普通に有機物で構成されているカサついているがソフトな感触であろうお肌が見える。
しかし頭の大きさから中々分厚そうな頭蓋骨をお持ちなのがわかる。ただ、いくら頑丈そうな頭でも装甲を貫通する弾をはじく事は出来んだろ!!これではじかれたら、ギガントオークの頭骨は戦車並みに硬いという事になるな。その場合どんな成分で出来ているのであろうか?この世界には未知のカルシウムが!?
さて、ストレージより取り出されたのはBT82A5という対物ライフル⋯の様な形をした大口径エネルギー銃である。
アサルトライフルと比べると大きく重くゴツい。殺る気まんまんのフォルムが何とも言えない。
ライフルを目標に構え標準を合わせるが、ふと頭をよぎる風景があった。
この手のライフルを扱う場合、重量と反動をどうにかする為みんな地上に伏せて使っている。俺もそうした方が良いのだろうか?
「これはあれか?寝そべって撃たないとダメな奴か?」
「はあ!?何を言っているのですか!?あなたの装着しているギアはお飾りですか?バカな事言っていないでさっさと撃ってください!!それと、あんなデカい的を外したらご飯抜きですからね!!」
「当たりが強いなあ⋯へいへい。せいぜい頑張りますよと⋯」
再び標準を合わせる。向こうさんも体勢を立て直して、こちらに樹木を投げるべく物色を始めている。これ以上村に損害を与えると俺の評価に響くが⋯どうせもうここには来ねえから別にいいや!!
目視中のギガントオークは良い感じの木を見つけた様で、数本まとめて掴むと投球フォームに入った。
こちらとしてもド頭晒してくれているので実にありがたい!!狙いは投げた後、体勢を立て直す前の動きが止まる時だ。
大豚がこちらに向けて木を投げる。弾道から着弾予測地点を割り出し回避の必要性を見分ける。サテラからの返答は回避の必要無し。頭上スレスレの所を中々立派に成長された木が通過してゆく。おい!!結構怖いぞ!!我が後方で木が何かに命中した様で破壊音が聞こえる。
そんなナイスなピッチング後の悪い顔した豚の眉間目掛けてトリガーを引く。
ヤツの頭は大玉花火の炸裂が如く真っ赤な大輪の花を咲かせた。汚ねえ花火という言葉を君に贈ろう⋯。
頭がお花と豚こまになったギガントオークは首からの真っ赤な大噴水及び盛大な音と土埃をあげ前方に倒れ込むのであった。
これでもう爆撃される事はないだろう!!




