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おピンクONE PI〇CEを求めて土手という名の大海原に漕ぎ出したあの頃。

「ちくしょう!!眼が…だがみえてきたぞ…」


異物が眼に入り、見難くなってはいたが完全に視界が奪われた訳ではなくぼんやりと前は見えていた。

目の前には幻影の如くはっきりはしないが人影が見える。


恐らく男の視界を奪った女のシルエットだろう。


「逃がすか!!」


男は女の影に手を伸ばすと、男の手でつかむには余りに細く温かいモノをつかんだ。


「いやっ!!」


掴んだモノから悲鳴が上がる。高いその声はまるで宮廷で鳴らされる楽器のよう美しくとても繊細モノだった。


男の視界が戻り自分が手にしているモノを確認してみると、それは細く白い女の腕であった。

その腕はまるで陶磁器のように白く、絹のように滑らかな肌触りに男は思わず息を飲んだ。

間違いない。この女だ。このエルフの女が俺に砂をかけたのだ。


女の顔をあらためて見るとその眼には怒りの感情を露わにしていた。


「は…離しなさい!!」


俺はそのまま腕をつかみ上げ女をそのまま建物の壁に押し付けた。

その衝撃に女は驚きと痛みに苦悶の表情を浮かべる。男はその表情に思わず劣情を感じてしまった。


「くっ!!」


「良い顔だなお嬢さん。どうやら逃げ損ねたようだな…。しかしアンタの相棒も酷い奴だな。アンタを置いてとっとと逃げちまうんだから。まあ、おかげで上物にありつける訳だがな」


女の顔から怒りの表情は消えていない。まだ絶望していない証だ。その強い意志を薄皮を少しづつ剝いでゆく(よう)に壊してゆく(さま)を考えると男自身が立ちあがって行く。


「クソッ!!離せ!!アイツは戻ってくる!!そしてアンタを殺す!!絶対に!!」


女は自分が持ち得る力を使い全力で頸木(くびき)から逃れようとするが、屈強な身体を持つ男の手からは逃げることが出来ない。こういうじゃじゃ馬を静かにさせるには圧倒的な力で組み伏せるに限る。


男は女の腹に拳をねじ込む。


「うぐぅっ!!」


加減はしたので戻しはしなかったが、女は咳込み身体を曲げた。

男は女の顔を無理やりに上げさせ女の表情を確認する。先程とは違い眼に怒りの感情は無い。そのかわりにあるのは恐怖。やはり女だ。こうやって男の圧倒的な力を見せつけてやれば従うしかない。


だがまだ少し眼に光がある気に入らない。男は完全に女の心を折りに行った。


「う…うう、やめて…」


「まだ助かるつもりでいるようだが残念だったな。ここら辺には人はめったに来ないぜ。何故俺がここに誘い込んだと思う?ヤル時はさあ、誰にも邪魔されず自由に激しくまぐわいを楽しみたい訳。分かるかなあ~。まあいいや。逃げたら殺すな」


男はおもむろに女のブラウスを掴み乱暴に引き裂く。まるで初雪に包まれたかのような白く非常に豊かな双丘が破れた衣服の間から零れ落ちた。


「いやあぁっ!!」


男は何の遠慮も無く白き雪原に手を付ける。跳ね返ってくる心地よい感触が男自身をより力強くさせるのを感じた。今度は女の後ろに回りブラの隙間に手を入れ双丘の頂点に触れる。

感触からするとトップは双丘の大きさに比例してなかなか存在感のある大きさらしい。


色はまだみていないが女の肌の色からすると淡い色だろうと期待した。


男は女の顔を確認する。女の顔には恐怖の色しか見えない。男はこれはいかんと思った。

男自身を挿入するとき女が濡れていないとすんなり挿入することが出来ない。


それでは気持ちよさが半減であると男は女の潤いを出させるために直接刺激を与える事にした。


男は女の半ズボンの中に手を入れパンティーの奥へと滑り込ませる。

女は太ももを内側に閉じ力を入れ抵抗するが、男の指が茂みをかき分け女のクレバスに到達すると女の身体がビクつき急に力が抜ける。


男の指が女のクレバスに分け入り洞窟の壁を指でなぞると女が小さく吐息と嗚咽(おえつ)を吐き始める。

その声が男の嗜虐心さらに刺激し男自身をより強固なものにしていった。


男は女にさらなる刺激を与えるために双丘の頂点に先程とは違い優しく触れる。

触れては離したり、柔らかな果実に触れるように軽い力で揉んでみたりした。


上部と下部から同時受ける刺激は、女の意思に逆らい確実に女の身体に変化をもたらす。


「う…うう、殺せ…」


「あ~ダメダメ。そんな簡単に殺すとか言っちゃあ。まだ全然楽しんでないでしょう。それに死なれちゃ俺も気持ちよくなれないじゃん。死姦に興味ないんだわ俺」


「楽しんでいるのは…くっ…おまえ…だけだろ…」


男は刺激を受けながら受け答えする女がいじらしく見え、余計にいじめたくなってしまった。

クレバスと双丘頂点に忍ばせた指の力の強弱を激しくし、触れる速度を速める。


女は身体をよじり声にならない声を吐き出す。


男はそれでも指の速度と力を緩めない。そのうち女の肌が紅潮し、エルフの特徴である長い耳の先まで赤くなり眼を見開き大きくのけぞった。


イッたな……。男は静かに女のクレバスから指を引き抜く。男の指には糸を引く液体が纏わり付いていた。


荒い息をして地面に倒れこむ女をよそに、男はズボンを下す。


そこには天に向けいきりそそり立ち糸引き雫を垂らす男自身があった。女はその男自身をみて再び怯えた顔になってしまった。その男自身は余りにも大きかったのだ。


あんなものが自分に襲いかかると思うと逃げずにはいられなかった。しかし男が逃がしてくれるはずもなく、あっけなくズボンも下着も脱がされ茂みに隠されたクレバスが露わになってしまった。


男は力なく嫌がる女を仰向けにして女の顔を見えるようにした。快楽と絶望に襲われてゆく顔が見たくて仕様が無いのだ。


男は女のクレバスに躊躇なく男自身を突っ込んだ。


濡れているとはいえ、容赦もなく異物を入れられた下腹部の圧倒的な違和感に女は思わず軽い吐き気を催した。その表情をみて男はまた劣情をもよおすのであった。


「うっ!!ぬ…抜いて…」


「どうした?まだ挿れただけだぜ?こんなんでまいってもらっちゃあだめだなあ」


男はいきなり激しく前後に動いた。普通のまぐわいであったならゆっくり愛を確かめながら動くのであろうが男にはそんな感情は無い。ただ己の肉欲を女にぶつけるだけであった。


「あ…ああ…あああ…」


女が喘ぎ声にもならない声を出し始める。いいぞ壊れだしたと男は感じた。


「ああ…いいぞお!!さあ理性という殻を捨てただひたすら快楽に流されろ!!欲情に溺れろ!!身も心も絶頂に達した時こそ目覚める!!おまえは(けもの)になるのだ!!荒々しい雄を求めずにいられない獣になあ!!」


長時間、ひたすら乱暴なピストン運動に汗、涙、鼻水、涎と生き物顔付近から出る液体をすべて出し、無様な表情を浮かべる女に男はただ愉悦を感じる。女の魅せるその表情にまた高ぶる欲情を抑えられずまた女に己の男自身をぶつけ、奥から湧き上がってくる感覚に男は身を任せる。

すると男自身に熱いパトスが集まり女の洞窟の中に勢いよく熱く白く濃厚な雄汁をほとばしると同時にまたも女は身体をそらし、そして力なく倒れるのであった。男は女のクレバスから乱暴に男自身を引き抜く。


「ああ…いいねぇ~この感覚…」


雄汁をふんだんに出したというのに、まだたりないと言わんばかりに粘度の高い液体をまとった男自身はぬらりと淫靡に輝き、石造りの塔の如く硬く天を向いていた。


果てるとき声を出さなかったのは女なりの矜持であろうか?

という事はまだ完全に壊れているという訳ではないか…。まだまだ遊べるなと男は思った。


男はこの脳内を突き抜けるような感覚は何度やっても飽きが来ないと感じる。だからまだ足りない。

女は軽い痙攣を起こし地面に横たわっている。そんな女の長い耳にそっと呟いてやる。


「まだだ…まだ終わらんよ。さあ俺に見せてくれ。お前の壊れ行く様を」


乱暴な快楽に判断力があやふやになっていた女の顔に再び恐怖が戻る。

しかしその恐怖の中に別の感情が芽生えたのを男は感じた。


快楽に身を委ねだ雌は感情を超えた本能という炎に焼かれ、不死鳥の如く新たなる存在へと昇華するのだった。


ノーム書房刊 イヤン・ドスケベスキー著 令嬢エルフ冒険者の荒くれな夜より抜粋でございます。


「みたいな幻覚みてるかもしれんなぁ~あの髭達。だってうち可愛やん。幻の中で襲われてるかもしれんわぁ~。やだわぁ~」


令嬢エルフの冒険者って色々属性盛りすぎだ!!これで人妻とか未亡人まで加わってたら欲張りセットの出来上がりだよ全く!!


ルゥが子供の頃、河原で拾った雨に撃たれ日に当たり乾きカピカピになったエロ小説に衝撃を受けいまだに覚えている内容の一部を幻覚剤をもろに浴びた汚い3連星のうち二人が見てるかもしれない幻覚として大袈裟な演技込みで語ってくれた。


「んで!?その本は今何処(いまいずこ)に!?」


ルゥさんは優し気なまなざしを俺にむける。


「ちゃんとしまってあるえ…ウチの心の本棚の中に…」


例え男であろうと女であろうと、未知の世界の扉を開いた記憶は良くも悪くも心に刻まれるのであろう…。


そんでルゥは恐らく見た目ボロボロになった俺を元気づけるために昔の恥ずかしい記憶を話してくれたのかもしれない。そんなに傷ついてないのに…何か悪い事したなあ。


とりあえず彼女が変な性癖に目覚めてないことを祈る。


「体内のナノマシンより情報取得。修復率89パーセント。死んでなくて良かったですね。死んでさえいなければナノマシンが修復してくれますから」


「あー、ナノマシンすごいねえ。しかしその鞄に入ってたもんが幻覚剤だなんてビックリしたぞ。いったい何に使うもんなんだい?」


「護身用のめくらまし強力版って感じかねぇ?世の中にはエルフや獣人とか売り買いしてる悪い集団がいるんよぉ。そんな人らから自分を守るためのちょっとしたお守りえ」


「なるほどねえ…だったら人間の街に出てきて大丈夫なのか?そういう奴らって多分人間だろ?それに自分が吸っちゃったらどうするんだい?」


「そこはアレや!!情熱は止まらんえ!!それに兄さんやさっちゃんがおるやん。あの髭みたいなのに捕まったらお願いなぁ。頼りにしてるえ!!んで薬の話やけど微量なら耐性があるからウチには効かんえ。薬に溺れる薬師なんて笑い話にもならんわぁ~」


俺の世界だとたまに溺れてる奴がいたような…まあいい。


「薬にお強いのね…しかし良く俺の居場所わかったね。それに屋根の上から現れたときはビックリしたわ!!何?まさか屋根伝いに来たの?」


「うん?うん、そうえ。森に住んでいる者なら木々に飛び移る位で出来んとあかんわぁ。森に比べれば屋根の上なんて平坦な道みたいなもんや。森はなぁ、恵みもあれば危険もいっぱいあるえ子供の頃からいっぱい訓練するんよ。まあきつかった事もあったけど、がんばったおかげで生き残ってこれたわぁ。昔の自分に感謝や!!それと兄さんみつけたんはウチちゃうんよ。さっちゃんに連れてきてもろたんやわぁ」


「ほう…。いったいどんな仕組みで…?」


「兵士に内蔵されているナノマシンは、量子通信で中央データサーバーと常に接続されており兵士の位置とバイタルが常にモニターされています。そこから軍すべてのネットワークにデータが共有され効率的に人員や物資の運用がされているのですが…今は中央との接続は完全に切れていますので私と貴方での直接接続になっております」


「つまり…どういう事だ?」


「私と貴方は常に繋がっておりますのでどこ居ようとも貴方を見つけられます」


「あらやだこわい!!」


「二人とも何の話しとるん?」


「俺はこの妖精の監視下に常に置かれているって話だそうで…」


「あれま!!艶っぽいはなしやわぁ」


どこが!!と突っ込みたかったがもう良い…。サテラにタマ握られてる気分だが今はどうしようもないし離れたくても離れられんし…。落としどころを見つけて納得するしかないねん。


こんなに割り切れる僕はなんて大人なんでしょう!!っけ!!


ボロボロになった姿でホテルに帰還した俺にホテルの従業員達はちょっとしたパニック!!

しかし相方が薬師かつ医療の心得があるという事ですぐに収まり、無事に部屋に戻る事ができた。


「う〜!!もうづがれだよぉぅ〜⋯⋯」


ベッドに倒れ込もうとするが大声でサテラに止められる。


「ダメですよ!!そんな土埃まみれでベッドに入るなど言語道断です!!入浴と衣服の交換後にベッドに入ってください!!」


「え〜!!疲れたよぉ〜!!休みたい!!」


「なあさっちゃん。兄さん怪我してるんやからベッドで休ませせた方がええんと違う?」


「怪我はとうに完治しておりますので問題ありません。どうしてもというのなら床に転がっていてください。その間にルゥに入浴の準備をお願いするので」


「じゃあ、ウチお風呂入れてくるえ」


俺は床の上に転がり上眼で浴室に続く脱衣所に入って行くルゥを見送る。彼女がショートパンツじゃなくてスカートだったらおパンツが見れるのになあ⋯。なんてな⋯こんなおピンクな事が考えられるという事はまだ元気があると言う事なのだろうか?

それともおピンクは別腹?


でもよくよく考えたら、俺一週間近く寝てないんだよなあ⋯ギアの補助があったとはいえよくやったよ俺。

風呂入ったら速攻で寝てやるんだ!!


などと今後の予定を考えていたらルゥから風呂が入ったと言われた。魔法とはいえ早くねえ!?

しかし、ここはお言葉に甘えて一週間ぶりの風呂を堪能させてもらおうじゃないの!!


いくぜ!!


ここで俺風呂ダイジェスト!!


全身をくまなく洗い、湯船に浸かって暖まり、濡れた身体をタオルで拭き、歯を磨き、ルームウェアに着替えて終了!!


男の入浴シーンなど不要なのら!!


脱衣所の扉を開けスッキリとした面持ちで部屋に戻った。


「お先に!!」


「あ、兄さん上がったん?じゃあうちもう一回入るわぁ。走り回って汗だくになっちゃったんやわぁ〜」


再び脱衣所に入って行くルゥを見送り、俺はベッドの方に身体を向ける!!

さあ、これで心置き無くベッドに潜り込める!!と思ったが、入浴後の水分補給をしなくては!!

周りを見渡すと水差があるが、これは飲んで良いものなのだろうか?


まあ、わからんもんには手を出さない方が良い。ストレージ内のなんかで済ますとしよう。

ってストレージの開き方わかんねーじゃん!!ずっとサテラが開いてくれてたんだよなあ…。


う~ん…どーすっぺ?


まあ、ここは古より伝わりし方法でやってみるのが吉であろう!!


「ストレージオープン」


おお!!開いた!!目の前に色々なリストが現れる。この中から目的の物を探すのは厄介だが、こう言うものには大抵検索機能が付いているもの。ただ使い方はわかりません。


目的のものはスポドリ。レーションに付属している奴が確かあった。ただしあっちの世界の現代の話だが。


とりあえず色々見回した所、画面右上に意味ありげな空欄と虫眼鏡マークを発見した。これはPCでよくあるGUIではないか!?

だがしかし!!検索機能が見つかった所でどうやって文字入力するんだ?

あれか?考えれば良いのか?空欄に目線を集中して検索したい物を思えば良いのか?

よ〜し!!


⋯⋯⋯⋯。


反応なし!!アレか?ファイアーフォックス方式でロシア語もとい英語で考えないと駄目なのか!?

そうだったら敷居が高いぞ!!とにかく英語で考えるんだ!!アイアムアペン!!


反応なし。


これはアレか?AIに取り出して貰わにゃいかんのか?確かに今まではサテラに取り出して貰っていたが⋯。

ここもAIに玉握られるの!?やだわぁ〜!!こう言うもんは自由に取り出したいよお!!誰にも邪魔されず自由で、なんというか、救われてなきゃあダメなんだ!!


う〜ん。OK!!シンプルに考えよう!!いつも使っているPCではどうやって入力していた?

そう、カーソルを空欄に合わせてポチだ!!しかしカーソルはこの画面のどこにも無い。ただ、俺は知っているはずだ。

カーソルは無いが、このような画面が表示されているガジェットを!!


そう!!スマホやタブレットじゃ!!つまり空欄を指でポーンじゃ!!


空中に広がる画面に指をつけると画面が反応して指を流した方向にリストが動いた!!


「勝った⋯⋯」


雲間から俺を祝福する様に光が漏れ、俺を照らした⋯という幻を見るぐらい嬉しいわあ!!

でもなんだ?超未来のツールなのに指を使うんかい!?超未来なのに!?思考操作とかじゃ無いんだ。

でもあれか?やっぱ確実なのは実はアナログって奴か?どんなに技術が進んでも手足は使わんとなってか?


これはアレだな!!にんげんだものって奴だな。うん!!

 

さて検索検索!!


ただ一つ心配なのはスポドリの種類⋯なんたってコイツはアメリカ製。中に入ってるのも恐らくアメリカンなもの。自衛隊のレーションも入ってはいたが、自衛隊ものにはドリンクは付かないのよねえ。つまり日本製のものは期待できん。

多分原色バッチリ付いているものが出てくるだろう。でも無いよりマシ。検索をかける!!


リストに出てきたのはゲットレーダーというアメリカではメジャーなスポドリだ。ただし粉だが。

まあ、レーションのオマケだからなしょうがない。


2リッターペットボトルの水と一緒にストレージから取り出す。


そのまま水を少し飲み、空いた所にスポドリの粉をこぼれないようにゆっくり入れて行く。

水の中に広がって行く鮮やかな青色⋯う〜ん綺麗⋯。


蓋を閉め振りながら粉を溶かす。本当に絵の具を溶かした水みたいだあ!!

溶かし終えるとそのまま蓋を開けグイッと飲む!!


ウマ〜イ!!けどアオ〜イ!!青いけどウマ〜イ!!


このケミカル味がなんとも言えねえ!!恐らくこの世界ではお目にかかれない味だろう!!

なんだろう⋯まだこの世界にきて1週間ぐらいなのに既に懐かしみを感じる。


適当な量を胃に流し込み終えると、そのままベッドに仰向けに倒れ込んだ。綺麗に壁紙が貼ってある天井を見つめていると、何故か目の前が滲んできた。え?泣いてるの俺?なんで?


いや、泣くほどではなく少しうるりときただけか⋯。そんなにあっちの世界に思い入れがあったっけなあ俺⋯。

でも俺がいなくなって親とか心配する⋯だろうが問題は会社だ!!無断欠勤で間違いなくクビだよ。あー笑えてきた!!

でもそういえば、めんどくせえ仕事残して来た気がする。


う〜ん⋯。


こりゃ戻んない方がええな。うん!!お父さんお母さん。僕はこっちの世界で元気にやっております。

恐らくもう会えませんがお二人ともお身体に気をつけて長生きしてください。


会社の同僚へ⋯何というか⋯スマン!!


あちらに残してきた者達との別離も終了!!私は明日を生きる!!



しかしまあ、先程は自由でないととか言いましたがやっぱめんどくせえや。

人間何と贅沢な事か不便な自由より便利な不自由を好むと申しましょうか。ずぼらなんですな。


自分で検索かけるよりサテラに探してもらった方が便利。だってこっちの要望を汲んでくれて最適な回答をくれるのだからこっちのほうが良いでしょう!?なのでストレージ内からコミュニケーションツールをさがしまーす。


検索欄にAI、会話、装置と入力する。するとそれっぽい物品名のリストが出てきた。

この中から探すのかあ。どれどれ、これはルゥに渡した腕輪と同じもの、首輪型、インカム型、腕時計型、当た真ん中埋め込む型ってこわっ!!これは身に着けるシリーズかあ。


他には据え置き型もあるのか。んん?ホログラフィックディスプレイ付きで映像を共有できるタイプか…。これは良きモノ!!うん!!これにしよう!!


リストから装置を選びベッドの上に取り出す。片手で収まるくらいの大きさの円盤状本体中心にレンズのような物がある。

恐らくここから映像が出るのだろう。


さて起動はどうするのだ?と装置の裏側など見ていたら、本体に入っているスリットから意味ありげな発光が起こり中央レンズに弱い光が灯った。


「情報共有端末の起動を確認。自己診断プログラム実行。異常なし。戦術データリンクへの接続異常、NEXG-000との接続成功、イルマとの接続成功、起動完了。さて、何か御用ですか?」


「御用ってほどじゃあないが、ギアを被るかルゥの腕輪が無いとサテラとの会話ができないのは不便だと思って会話できそうな装置を出してみました」


「そうですか。私と話せなくて寂しかったのですね。全く…あなたは甘えん坊なのですね」


「はいはい、甘えん坊ですよ。甘えん坊だから乳吸わせろや!!」


「甘えん坊なうえに変態さんなのですね。うふふ」


「はいはい変態さんですよっと。さて、会話手段も用意できたし寝るか!!」


「その前に一つ聞いても宜しいでしょうか?」


「え!?なに!?」


「暴漢襲撃の際、何故ギアを装着しなかったのですか?」


「ふっ…それはだね…」


「それは?」


「ギアの存在を忘れてしまってたからだよ!!」


「はあ、まあそんな事だろうとは思ってましたが…」


「いやね、襲われたときにさあ。ギアの装着よりも反撃せな!!ってなっちゃってさ。気づいたら攻撃してたのよ。そんでそのまま戦っちゃってあの(ざま)さ!!いやあ、人間冷静さを欠くと碌なことねえな!!」


俺の答えを聞いたサテラは呆れ声を出す。


「はあ…そうですね…次は気をつけましょうね…」


「やっぱ、今のままじゃあ駄目だな…この身体の能力をまるで使えていない…なあ!!なんかこの身体に慣れるいい方法無いか?」


「それは…日々の訓練…しかないのでは?」


「ですよね~」


ああこの身体、もっと楽して使えませんかねえ?某有名仮想現実映画みたいにデータインストールしたら柔術習得みたいな?


と怠惰の極みみたいな事を考えていたら脱衣所のドアが大きな音を立てて勢い良く開いた!!

何事か!?と思い扉の方を見るとバスタオルを身体に巻いただけのルゥさんが、何か焦ったような感じで立っているじゃあありませんか!!


「兄さん!!さっちゃん!!大変やぁ!!」


あらあ…あなた、その胸部の豊かなモノが下半分しか隠れてないじゃあないですか!!腰部のほうもきわっきわじゃあないですか!!

すいません。何があったかは存じ上げませんがそんな格好されていては僕の方が大変です!!

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