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昔のドッキリは、ヤラセと裸とモザイクが多かった気がする。

風呂に入る…⋯だと!?


風呂に入るって事はすぽぽーんになるって事で……すぽぽーんという事はいろんな所が出るという事で出るという事は……。


俺の中でなんかのBGMが流れ出す…。これはあれか?やるべきか?神が与えもうたチャンスか?あの森ではクソAIの妨害によって果しえなかったアレを!!


いやまて!!あの時は変なテンションとコンビを組むとは思ってなかったからやっちゃった事でえ…コンビを組んだ今、作戦実行に移した場合関係性がギクシャクしないか?


いやでも彼女の性格からすれば笑って許してくれるのでは?


いやいや出会ってからまだそんな時が経って無いじゃん!!そんな彼女の性格なんかわかる物か!!

表面上はあんなのでも事を起こした場合、90年後半~2000年代前半に跋扈(ばっこ)した暴力系ヒロインの如くボコられた挙句窓から捨てられるかもしれない!!


いにしえの主人公達の頑丈さは異常だぜ!!


等と思考を巡らせていると湯船にお湯がたまってしまった……。


「な~に考えているんだか…」


何かなさけな~い気分になってしまったよ。ノゾキはだめだよ男として人間として。

一時の性欲に身を任せていったい何人の男達が地獄に落ちたか…。わかってくれるよね…我が下半身よ。


お前とは何時でも遊べるから…。


ルゥにお湯張りが終わった事を告げると彼女は意気揚々と風呂場に入っていった。


俺はというと少しの自己嫌悪に陥りながら久しぶりのベッドに身体をうずめる。

やっと横になれたよ~!!つらかった!!ギアのアレな機能のお陰で一週間近く眠れなかったからベッドがうれしくてたまらない。このまま寝てしまいたいが風呂にも入りたい。やっぱり風呂に入らないとリセットした気分になれないのよねえ。


どういう訳かまだ眠気は無いから、まあ、待てるだろうと天井を見上げる。

白色の壁紙が張られたシンプルだが綺麗な天井だ事。と、ボーっとしていたら。なにやら耳に水音と小さな鼻歌が聞こえる。ここはお高い宿のはずだが壁が薄いのか?


しかしよくよく考えたら、ちょっと前まで他人だったお年頃のお嬢さんと二人っきりってそれどんなギャルゲー?


しかも飛び切り可愛いエルフときたもんだ。何だこのシチュエーション!?

一週間ぐらい前のあの暗い部屋にいた時の俺には考えられない場面だね!!


そんで可愛いエルフがあの扉の向こうに裸でいらっしゃる訳だろ!!これは意識せざる得ないね!!ちくしょう!!本能がよお!!男としての本能が小宇宙(コスモ)の如く燃え上がる!!


うおおおおおお!!性欲を持て余しております!!今世ここまでリビドってる事があったでしょうか!?

普段なら適当なおかずで一発撃って済ます所ですがここにはおかずを販売している総菜屋がございません。冷蔵庫にもストックがありません。


中学生の頃だったら脳内に焼き付けて、心の冷蔵庫に大事にしまってたが成人してから気軽に手に入れられる環境にいたおかげで完全におピンクアウトソーシングですよ。


桃色関係記憶にねえ!!あっても薄っすら浮かぶパッケージ!!


かといって風俗に行く勇気はありません!!異世界風俗ってどんな感じかわからんし!!病気怖いし!!


おおう!!万事休すや!!と枕に顔を埋めジタバタしていると突然頭からつま先までスンっとなり、先程まで溢れに溢れていた性欲がスッキリ無くなった。あれ?どういうこと?


「強いストレスを感知。ナノマシンによるメンタルコントロールを実施しました。気分はどうですか?」


ルゥが風呂に入る為に外した腕輪からサテラの声が聞こえる。


「うん!!頭スッキリ!!って何だこれ!?俺の中で爆発していた煩悩が一気に消えたんですけど!!」


「煩悩?少々お待ちを……ああ、欲望の事ですか。どの(たぐい)の欲望かは…まあ、訊かないでおいて差し上げます。それでその煩悩とやらは感じられますか?」


「いや、感じない…感じないが、釈然としない。だけど頭スッキリって怖わっ!!俺の中で何が起こった!?」


「脳内物質をナノマシンにより調整しました」


「そうですか…って脳内物質の調整!?何だそれ…」


「はい。戦場では兵士にあらゆるストレスがかかります。任務への重圧、己の死の恐怖や敵殺害への罪悪感、共に戦っていた仲間の死、遺体がそこら辺に転がっているような劣悪な環境など、数えだしたら枚挙にいとまがありません。最悪なのが極度の緊張や恐怖により身体の自由が奪われる時です。動けなければ戦場では死を意味します。そこでナノマシンによる脳内物質の調整を行い、恐怖や緊張をコントロールし生存率を高めます。それに帰還兵士のトラウマを緩和し、兵士の自殺を防ぐ事まで出来るのです。どうです?素晴らしいでしょう?」


「という事はだよ…俺が山賊を殺した時、特に何も感じなかったのはナノマシンの効能?」


「はい!!それはもうバッチリ!!だって貴方、日本で会社勤めしていたのでしょう?そんな人間がいきなり人を殺せるとお思いですか?」


「うわ~!!じゃあ俺あいつらを殺すように何処からか指令を受けていたの!?ちょっと怖すぎるんですけど!!」


「いえ、ナノマシンは兵士の行動決定権に干渉できるようにはなっていません。あくまでメンタル維持の補助として使われます。殺害は貴方の意思です」


「ホントでござるか!?う~ん…人を殺す恐怖を抑制されていたとはいえ引き金引く事を決めたのは俺という事か…なんかモヤつくが相手は悪党だしなあ…でもなあ……でもこの先、この危ねえ世界生きて行くためには人を殺す事も起こるんだろうなあ…覚悟しなくちゃいけないんだよね…よし!!あってよかったナノマシン!!シラフだったら間違いなく恐怖と罪悪感に押し潰されてたね!!オサレ系ラノベの主人公だったら感情制御と自分の意思との剥離に苦悩とか言って1エピソード仕立てられそうだがこちとらそんな上等な人間じゃねーんだよ!!ビバ!!ナノマシーンよかったよかった!!でさサテラさん、このナノマシンは何時から機能してたの?」


「ギアのパワーアシストが起動した時からナノマシン制御が可能になりました」


「という事はだよ!!熊に殴られて前後逝っちゃってた時にはまだナノマシンの補正は無かったって事!?なんだよ~早く起動しといてくれよ~そしたら漏らさなくて済んだんじゃんちくしょう!!」


「運がありませんでしたね。残念」


サテラの哀れみ等の感情が全くこもってない返事を聞き流し窓の外を見て見るといつの間にか日が沈み、街を夕闇が包んでいた。緊張を強いられない夜は何時ぶりだろうか。そんなことを思っているとなんとなく夜の街を歩いてみたくなった。


「女の風呂は長いって言うし、ちょっと夜の散歩洒落こみますかいなと…」


「そうですか。ではいってらっしゃいませ」


二人?を残し部屋を後にする。あの豪華なエントランスを通り宿の外に出てみると、当たり前だがほの暗い街並みが現れる。しかしなんだ…日が沈み暗くなっただけなのに何故にこうも雰囲気が変わる物なのか…。光というモノは実に不思議である。昼間の心霊スポットは余り怖くないが夜はね…。


まあ良い…。適当に歩いてみようと無計画に歩き出す。

商業地区の立派な建物を見回しながら歩いていると夜もまだ浅く熱気の抜け切れていない温い風が肌に当たる。街行く人達も昼間とは様相がガラリと変わり日々の買い物をしている人々や往来で遊んでいる子供達は鳴りを潜め、家路を急ぐ者や歓楽街へレッツゴーフィーバーしに行く者などがそれぞれに向かう場所に歩いている。


夜の商業地区は人もまばらで昼間の活気が嘘の様だった。


街灯の明かりが暗い道を照らしている。あの街灯はどうやって光っているのだろうか?

揺らぎもなく所謂何かが燃えているような光ではない。何か物質が発光しているようなLEDみたいな感じかねえ。後でルゥに聞いてみるか。


視点を上の方に持ってい行くとやけに明るい一画があることに気づいた。

恐らくあそこが歓楽街だろう。男達がいろんな意味での癒しを求めてあの光に集まってゆくのだろうが俺にはあそこに行く勇気は無いな。スルーで。


んで歓楽街とは別方向に歩いていると商業地区を抜けてしまったようだ。

そういえば門みたいなもの通り抜けたような気もしないでも無い。


先程まであった豪華な建物は無くなり普通の住宅地のような場所に来てしまった。

街灯も無くなり辺りは真っ暗。明かりと言えば家々のカーテンの隙間から洩れるわずかな光だけ。

普通の人ならばランタンの一つでも欲しい所だがこの身体は夜眼が効く。実にありがたい。


己の眼を頼りにただ歩いて行くといつの間にか住宅街を抜け何やら暗く怪しい所に来てしまった。

夜だから暗いのではない。雰囲気というか空気というかなんというかとにかく暗い。そして重い。


建物のつくりも簡素で貧相。これはあれか?スラムって奴か?なんだか嫌なところに来ちゃったな。

辺りを見回してみると、暗闇の中に複数の人影がある。


まちがいない!!ジプシーの皆様だ!!あれ?ジプシーって欧米では差別用語になったんだっけ?

ジプシーキングス大丈夫かな?


いや、今はとにかく移動だ。こんなデンジャラス区画、しかもよそ者である俺はトラブルに巻き込まれる前にとっととおさらばするに限る!!


踵を返そうと方向転換。すると背中の方から何やら助けを求める声がした。いったい何事!?


「おーい!!待ってぇ~!!たすけてくれー!!」


なんと暗闇の向こうから小汚い少年が走ってくるじゃありませんか!!

余りの必至な形相に俺もつい逃げそうになるが腕を掴まれてしまって動けません!!


「おい!?なんだあよお!!」


いきなりの事でうまく口が回らずなんか変な言葉が出たぞ。


「そこの兄さん!!助けておくれよぉ~母ちゃんとか姉ちゃんとか父ちゃんとかが…あと妹とか弟が大変なんだ!!とにかくきておくれよぉ~!!」


「あっちょっと!?」


少年のわりに強い力で引っ張られた。それだけ必至という事だろうか?

とりあえず少年の手引きに従って一緒に付いて行く。


「おい!!いったい何があったんだ!!」


「あ~えっと~。とにかく大変なんだ!!だからきてくれよ!!」


お世辞にもお綺麗でない建物の間を駆け抜け、なにやら人気の居ないところに差し掛かったところでいきなり後頭部に衝撃と痛みが走りそのまま前方に倒れこんだ。


いったいなにが……。


薄れゆく意識の中、何とか顔を上げ前方を見る。先程から俺の手を引っ張っていた少年がこちらを見下ろしていた。そして少年の後ろの暗闇から髭面の大男が現れた。


どこかで見た顔だ……あっ!!金を受け取ってた時、うしろから俺らをジロジロみていた髭もじゃ三人組の一人じゃねーか!!


「言う通り連れてきたよ。さあ銀貨をおくれよ!!」


俺をここまで連れてきたこ汚ねえ少年が髭男に手の平を出す。

なんだと?俺を連れてくるだと?いったい何のために?今わかってる事は騙されたって事だけだ。


「ああ、ちょっと待ちな」


と髭面の男は少年に鈍い色の硬貨を渡す。


「なんだよこれ!!銅貨じゃねーか!!銀貨くれるって言ったじゃないか!!」


髭の男はため息をつきめんどくさそうに問いに答える。


「あーん!?生言ってんじゃねーよ坊主?人引っ張っただけで銀貨一枚稼げる訳ねえだろ!!銀貨がほしけりゃもっとマシな働きをするこったな!!銅貨一枚だってたけえぐらいだ!!」


「くそう!!だましやがったな!!」


「よかったな坊主!!その年で世の(ことわり)を学べてさ。さあ、さっさといっちまわないとぶった斬るぞ!!」


男が腰の剣に手をかけると少年は捨て台詞を吐きながら暗闇の中に走り去っていった。


少年が去るのを見届けると俺を殴ったであろう棍棒を持った男と、もう一人男が出てきた。

これで三人そろった訳だ。


「さてと」


中の一人が俺の服のポケットに手を突っこみ何やら探している。

あ、ちょっと!!センシティブな所さわらんといて!!


「おやあ?こいつ何も持ってねえぞ!!金貨持ってるはずだよな!?」


「ああ、こいつとエルフの女がギルドで金貨受け取ってたの見たじゃねーか。んじゃあ金はエルフが持ってるって事かぁ?」


「なんだよ!!せっかく一人で歩いてんの見かけたから金もらおうと思ってたのになあ……。あ!!だったらエルフ呼び出して金を持ってきてもらおうぜ!!」


「そうだな。そんで金もらったらこいつは殺してどっかに埋めりゃ良いし。エルフは貴族の好事家にでも売りゃ大儲けじゃねえか!!」


そんな髭もじゃ三人組改め、汚い三連星のガバガバ大儲け大作戦を小耳にはさみながら只今横たわっております。ああ、俺達が持ってた金が目的かあ。公衆の面前で大金受け取ればこう言う奴らも出てくるか。

とりあえず君達、これから脅迫状を書くのかい?どこに届ければ良いかもしれんのに。


まあ俺に居場所を喋らせれば良いと思ってるんだろうね。俺が死んでたらどうするんだろう…?


あ、でもまあ新たな大作戦を考えるだけかね。

こう言う奴らほど成功率をあまり考えないからかポンポンと謎のグッドアイディアが浮かぶんだよなあ。


とまあ少しの時間をくれたおかげで頭がはっきりしてきた。痛みも無い。これもナノマシンのお陰なのだろう。さあ反撃と行きたい所だが、せっかくぶっ倒れているのだ。どうせこちらなど警戒しておるまい。

なので無防備に手を出した瞬間行かせていただく。


「とりあえずこいつふんじばって移動しようぜ。こいつにゃエルフの居場所を聞かなきゃならんからな」


一人が縄を俺にかけようと手首を持った瞬間、汚い三連星の一人が宙を舞い流星とかした。

受け身も取れずもろに背中から身体を地面に打ち付ける。


「ごばっ!!」


どうだ!!これこそ相手に合わせ、相手の力を利用し、それを攻撃とし柔よく剛を制したり……。


う~ん。なんか違う…。けど今はヨシ!!これこそアイキロード也!!


「なにい!!」


「こいつ!!気が付いていやがったのか!!」


この身体の設定はアメリカ軍人なのに合気道って…。あと頭ん中のぞいてみると空手とかアメリカ軍隊格闘術とかもうチャンポンも良い所。どんな人生送ってきたのこの人?


ただ今はありがたく使わせていただく。相手方より少し距離を置き様子を見る。

転がっていた髭野郎もやや苦しそうに起き上がり戦線に加わった。


「いてて、やりやがったなクソガキがあぁ…」


「何やら珍妙な技を使いやがって…おい!!」


髭面が棍棒持ちの髭に目配せをするとすぐ棍棒持ちの髭がこちらに殴りかかってきた。


相手の身体の動きから棒の軌道を読み最小限の動きで避ける…はずだったのだが意識と身体がかみ合わず棒が肩の際を擦る。


「あっちい!!」


と思わず声に出る。と今度は棍棒持ちの対処をしている間にこちらの死角に入りこんだ別の髭が大振りの拳を俺に浴びせかける。しかし下部が隙だらけだったので顔を地面つけるが如く勢いよく体勢を低くくし、勢いそのままに右足を蹴り上げる。躰道(たいどう)の技の一つ、(まんじ)蹴りをやってみた。


狙いとしては相手のみぞおち。見事に足先がめり込みなんとも言えない低い悲鳴と共に倒れむ。しかし別の髭が低い態勢の頭を狙い棍棒を振り下ろす。躰道の速度を舐めてはいけない。棍棒は空を切り地面を打つ。避けた俺は態勢を整える。あんだけ振りかぶってくれればこのズレも何とかなるな。


今度は左右前方同時攻撃。さて、棍棒髭と徒手空拳髭。髭パンチの方を後退しつつ小手返しでと態勢を取るがやはり1テンポ遅れる。ズレに意識を持っていかれた瞬間、左腕にもろにパンチを受けてしまいバランスを崩される。間髪を入れず空いた脇腹に棍棒のクリーンヒットくらい、この軽い身体も相まって結構な距離をとばされてしまった。


なんとも言えない痛みが身体を襲うが、すぐに痛みが引き破損部分の修復をナノマシンが始める。


髭二人はこのまま畳みかけるべく倒れた俺に追い打ちをかけようと走り寄ってくるが、俺はそのままゴロンと髭たちの方に転がり足を引っかけて転ばした。忍法に似たようなものがあったような気がするでもない。


「てめえ!!」


「くそお!!やめやがれ!!」


「いい加減おねんねしろよクソ髭共!!」


インチキ忍法で転がした髭達に顔面蹴りなどお見舞いしていたが、なかなか決定打にならない。

この髭達タフである。


「うがああああ!!」


何やら奇声が聞こえたと思ったらみぞおちを撃ち抜いた髭が白目向いて口の周りゲロだらけで襲い掛かってきたではありませか!!


「うげ!!」


何とかハザードのゾンビの如き突進してきたがひらりと避けるとそのまま突進してゆき自らごみ箱の中に突っ込んでいった。いったい何がしたかったのやら。


そのあとはもう、殴り殴られ、蹴り蹴られ、投げて投げられ、髭達とくんずほぐれつさ!!

我がアメリカ拳法が炸裂しダメージは与えられるのだがどうにも決まらない。しかも相手の雑な攻撃も例のズレで結構喰らってしまってるのも痛い。いい加減疲れてきたよ。早く終わらせんとな…。


「このガキャ…こんだけ痛めつけてるのに何で死なねえんだ…」


「ったく、そりゃこっちのセリフだよ…いくら俺の攻撃力が低いからって言っておまえらタフすぎんだろ」


双方結構な傷を負ったが、俺はナノマシンのお陰で見た目ほどではない。しかしながら相手は違うようで何やら先程とは違う雰囲気を漂い始めた。


「もう良い…金なんか知るか!!殺してやる!!」


髭の一人が腰の得物に手をかける。


「おい!?じゃあ俺の銅貨は無駄って事か!?冗談じゃないぜ…」


愚痴を言いつつもう一人も剣を抜き始める。さて対武器戦だ。今の状態じゃギリ避けなんて出来ねえぞ。

少しマージンを取らないとな…。この戦いが終わったらちゃんと訓練してこの身体を使えるようにならんと…。


しかしこの戦いが終わったらってなんかのフラグか?でも愛の告白とかプロポーズとかじゃないからセーフでお願いします。


「んじゃあ、いくぞ!!」


今度はこっちから仕掛ける。相手の得物はショートソード。振り回す速度は剣の中では速いが、それでも速さでは拳には勝てない。そっちは武器を抜いたんだ!!こっちも金的、目潰し、喉裂き何でもありでやらせてもらう!!


急所を狙うべく身を屈め低姿勢のまま相手に近づくと頭上から聞きなれた声が!!


「兄さん!!そいつ等から離れえや!!」


廃材でできたような家風の建物の屋根にルゥシエルさんがいらっしゃいますではありませんか!!

そして俺が髭二人から距離を取ったのを確認するとなにやら腰部の小さなカバンから小袋を取り出し髭の片割れの顔めがけて投げたー!!


「誰だ!?」


と声を発した瞬間、奴の顔に当たり辺りに不思議な色の粉が飛び散ったー!!隣にいた髭も巻き沿いを喰らいゲホゲホと咳をしだしたぞー。これはおそらく目潰しだ!!先にやられてしまいました!!


「ぐわああ!!なんだ!?目が開かねえ!!喉が……!!」


「鼻の奥がいてえええ!!」


あら~。なにやら強力な粉末みたいだねえ~。近くにいなくてよかった。


「さあ!!兄さんにげるえ!!」


おうさ!!


やっとこの無間地獄みたいな戦いから逃げれます!!ありがとうございました!!

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