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ホテルの冷蔵庫に入ってる瓶のコーラは一本600円

なんやかんやしばらく待っているとちょいと疲れた顔の女将が現れて俺達を受付によんだ。

その表情は偉くご機嫌で、眼を大きく開いて薄ら笑いを浮かべ何かがガンギマっている様だった。


「またせたねえ!!とりあえず首無しのバーサーカーベアを査定させてもらった。んでこちらが出せる金はこんくらいだ!!」


受付台の上に貨幣が置かれる。金色の硬貨が7枚と銀色の硬貨が8枚あった。正直これらの金がどのくらいの価値が有るのかわからないので現地人のルゥさんに聞いてみましょう。とルゥの顔をなんとなく見ると実に驚いた顔をなさっていた。


「首から上がちゃんと付いてりゃもっと高値を付けられたんだがね。まあ、ちゃんと付いてる個体もあるからそちらを楽しみにしてくんな!!で?どうだい?この値で良いかい?」


「え~と…ルゥさんこれで適正価格?」


何かアワアワしているルゥさんに話しかけるが何やら返答に困っている様子…。


「ウチにはその熊の価値なんてわからんえ……。ただ…こんな大金お目にかかるのは久しぶりやわぁ……ウチの家に魔道具入れた時に商人はんに払ったとき以来やえ……」


あ!!これ大金なんだ。じゃあ文句ないな!!と思ったが、ルゥが大金という言葉を発した瞬間決して気持ち良いものではない何かを背中に感じた。なんだってんだ?

なんとなく後ろを振り向くと皆が目を合わさない様視線をそらす。しかし先程までいなかった三人の髭もじゃ大男がこちらをジロジロ見てくる……全く!!失礼な奴らだ!!


「んじゃあこれでお願いしますわ。しかしあの森で最初にバトッたあんにゃろが金に変わるなんて……いやいやありがたいですな……サテラさん!!もしかしてこれを狙ってこいつらを持って行けと!?」


「ふっ…気が付きましたか!!貴方の提案を受け作品を色々検索した所、冒険者ギルドでは素材買取という制度を行っている描写が多数見受けられました!!もしやこの世界でもと思い貴方に回収をお願いしていたのです!!」


「なんと!?どうやら俺の相棒は女神だった様だな……」


「あら?ワタクシは最初から女神でしてよ!!ふふふ」


「二人ともなに言ってるかわからんわぁ…」


「なんか知らんが話はまとまったようだね!!しかしあの魔物共をあんなに綺麗に狩れるだなんて…ほんと…どうやって狩ったんだい?大体バーサーカーベアを狩ろうと思ったら最低でも鉄1級が複数人で同時にかからなきゃならんのだが……。おかげで毛皮はボロボロ。内臓もメッタメタになって、労力の割に稼げないってのがあたりまえなんだよ。でもあんたが持ち込んだモノは何だい?殴打の痕が数発とか小さな穴が空いてるだけとかまあ綺麗なもんだ。おかげさんでこれは大きなシノギになるよ…フフフ」


「ふえ~あの森の魔物ってそんなに価値があるん?おどろきやわぁ~!!」


「そうさ!!あの樹海の魔物の素材で作った武器防具は鉄製よりも軽くて丈夫ッてね。上級冒険者のマスト装備だよ。それに魔石もそこいらの魔物と違って高品質なんだよねえ。内臓も薬やら何やらの素材としてこれも実に高く売れる。時たま金銀の冒険者が綺麗に狩った個体を入れてくれた場合にゃ剝製なんか作ったりしてねえ。そうすると見栄っ張りのお貴族様が高値で買ってくれるんだよこれが」


でました魔石!!異世界のマストアイテム!!この世界でもあるのね。しかし森のフレンズ達がこんなに高評価なんて。よかったな、バケモンども!!


「へえ~こいつらそんなに価値あんのですか。みんなもっと狩ればいいのにねえ」


「馬鹿言うんじゃないよ。さっきも言ったが鉄1が頭数揃えてやっと一匹倒せるかなんだよ?金銀冒険者だって数はいないんだ。そう簡単に倒せる相手じゃないって事だよ!!」


「そうですか。なるほど。なかなか狩れんから価値がある訳か」


「そういうこった」


「でもなんであの森の魔物だけ強いんです?」


「さあね?樹海の奥に何かがあってそれが作用して周りの魔物が強くなってるみたいな話は聞いた事あるがねえ……しかも世界中に似たような場所があるとか無いとか……まあ細かい事はわかんないよ。さあもういいかい?大金が私を待っているんだよウヘヘヘ!!」


「あともう一つ!!宿はどこにありますか?」


「ギルド直営の宿があるが、もうすぐ祭りがあるから今はいっぱいでねえ。ここいらの宿もいっぱいじゃないかね?折角金が出来たんだ。商業地区の高級宿に行ってごらんよ!!あそこなら空いてるかもね。それに査定にゃまだまだ時間がかかるから2日後またおいで!!じゃ!!」


早口で通達事項をまくしたてると、うきうきで奥に引っ込んでしまった。受付の仕事は大丈夫ですか~?

とりあえずその商業地区とやらを探さんとな…。と思っていたら別の受付のお姉さんが現れたので宿の事を聞いてみたが、女将の言う通り勇者を称える祭りとやらがあるので近隣の宿は満室では無いかという事だ。勇者ねえ…勇者がいたってことはそれに付随する敵がおったと言う訳で…いやいや、今の世界に魔王的何かがいなくてよかったですな!!でお姉さんに商業地区とやらの場所を教えてもらい俺たちはそこに向かうことにした。


簡単に地図を描いてもらいそれに従って歩いていると祭りの為か、飾り付けられた華やかな街並みやそこに暮らしている人々、その人達に向けて食物や生活必需品を売っている店や屋台などが立ち並んでいた。

活気あふれる人々の様子を見て、俺の居た所じゃ見なかった光景につい周りを見回してしまっていた。まるでお上りさんである。西武池袋線に乗り初めて池袋に行ったあの中学生の頃をちょっと思い出すぜ!!まあ池袋は東京では辺境の地!!埼玉県民の植民地ではあるがな。


ルゥも物珍し気に忙しく周りを見回していた。街の人々もエルフが珍しいらしく街行く人々がこちらを振り返っていた。


「なあなあ兄さん!!屋台があるえ!!なんか食べていかん?」


屋台か…異世界の屋台だから肉に塩かけて串にぷっさして焼きました的な何かくらいしか無いだろうと思っていたらとんでもなかった。

普通にホットドック的なものやお好み焼き風なもの、焼きそばに似たものや恐らくタコではない何かが入っているだろうたこ焼きのようなもの、スープに麺が入っているうどんかそばかラーメンかエスニックな物かわからないものや蜜をかけたパンケーキみたいな甘いものまである。もちろん肉の串焼きも売っている。惜しむらくは米の料理が無い事であろうか……。どうやらこの国と言っていいのかな?小麦文化らしいな。いや御見それしました。しかし俺の世界とそんなに変わらない…いや似すぎている…。


食文化なんて似てくるなんて言う奴もいるだろうが……もしかして俺以外にもこの世界に飛ばされた奴がいたのか?いや、十分あり得るぞ。あっちもこっちも長い歴史を紡いできた訳なんだから、そんな長い時間の中で俺だけがこの世界に来たなんて逆にありえんわ!!

こりゃ俺と同じ境遇の人を探すってのもありかもしれんな。見つかる確率は低そうだけど、この世界で何をして生きて行けば良いかわからん今の俺にはピッタリの目標かもしれん!!


「なあなあ兄さんどうしたん?ボーっとして」


「ちょいと可能性の獣と話してただけさ……んで何食べる!?」


「まずは肉!!」


良くエルフは草食に書かれる作品が多いがこの人は違うらしい。まあどうでもよいが。

ルゥチョイスでどんどん買い進め、屋台街設置のテーブルに着いた時には凄い事になってしまっていた。


「こんなに買って⋯⋯食べ切れるのですか?」


サテラの半ば呆れた様な声をよそに笑顔で耳を動かしながら嬉しそうに料理にパクつくルゥを見ているとなんだかほっこりとした気分になった。あの森を抜け今に至る訳だが…今のこの時とのコントラストが強すぎて現実感がねえなあ……。

とりあえず俺も料理を口に運ぶ。数日ぶりに口にした固形物は実に胃に沁みた……。


しかしこんだけ買っても銀色硬貨、改め、ストレージに入れたら銀と判定されたので銀貨一枚でお釣りが来た。

なんとな〜くの考えだけど、大体銀貨一枚一万円ぐらいの感覚かなあ?

ここら辺の屋台の価格が日本のお祭り価格と同じと考えてもまあそのくらいではないだろうか?


お祭り屋台で大体一品500〜600円だろ?高くて1000円。

んで前に広がってる料理は11品。お釣りでもらった金は、大きい銅貨2枚と小さい銅貨3枚。


ウ〜ン⋯⋯。


考えるのはやめよう!!今は食事に集中だ!!


あれだけあった料理をぺろりと平らげ実に満足そうなルゥさんを連れ、宿を探しに商業地区に赴くと立派な建物が並ぶ通りの中にどこかで見た事がある紋章が掲げられたなかなか豪勢なつくりの宿を見つけた。恐らくここが女将の言っていた高級宿ではないかと思うのだがねえ。まあ、庶民にはちょいと入り辛いというか……。


「あれま!!実に立派な外観やねぇ~。こう言う所って服装をきちんとしてないと入れんって何か聞いた事あるけど大丈夫?」


「そうですね。お二人ともお世辞にもドレスコードに合ってるとは言い難いですね⋯⋯」


あらためて二人の服装を見てみよう!!


ルゥさんは薬草摘みに森に入るための全体的に露出の少ない地味な服とマントと小さなカバン。俺に至ってはタートルネック付きのノースリーブで何故か丈が長くワンピースに見えなくもない不思議デザイン。

ズボンは膝までの短パンというこれまたフォーマルな場所に行ったらお前何しに来たのの目線を一斉に浴びる事間違い無しの摘み出されスタイル。


うーん⋯このまま突撃したら塩撒かれるタイプ?


まあ、でも金はある!!撒かれたって良いじゃない!!

断られたらキャンプ地を探せば良いじゃない。伊達に数日森の中でビバークしてないんだよ!!


「臆せず行くぞ!!我々はお客様じゃ!!無体にはされまいて!!突撃ラヴハートじゃー!!」


「そうやぁ!!ウチらだって泊まる権利くらいあるえ!!その⋯ドレスナンチャラがなんぼのもんえー!!」


決意表明をし終わると俺達は立派な門をくぐり、豪華な装飾を施され高価そうな調度品に飾られたエントランスホールを堂々と通り抜けロビーへ向かう。フロントに到着する頃には先程まで胸を張り堂々と歩んでいた男の姿はなく、建物内の豪華絢爛さにあてられたザ・小市民がそこにはいた。だってしょうがないじゃない。


あっちにいた頃だってこの様な場所に行った事なかったもん。一番近い所で従姉妹の結婚式をやった中堅ホテルが関の山!!そこらへんに置いてある花瓶倒しただけで破産は免れそうにない!!やっぱやめたい!!


隣のルゥさんは堂々と歩いてなさる…⋯どうして平気なの森の人よ…。


気分的には生き絶え絶えの状態でピチッとしたいかにもな眼鏡付きホテルマン的なのがいる受付カウンターにたどり着いた。そして早速始まるホテルマンからの品定めの目線!!眼鏡の奥から明らかに嫌そうな雰囲気を醸し出している。

普通だったらまずそちらから挨拶するだろ!!なに黙ってこっちをジッと見てるんだ?建前でもいいから愛想よくしろ!!殺すぞ!!


………。


おっといけねいいけねい!!殺伐駄目よ!!ゴホンと咳払いをして気分をリセットさせてと……。


「今夜泊まりたいのだけど…部屋空いてます?」


間髪を入れずホテルマン表情も変えず。


「満室でございます!!」


よし!!コイツは駄目だ!!例え俺達がお前のお眼鏡にかなわなかったとしてもこの態度はいけない!!

接客業の基本は、表では笑顔!!内では中指立ててというモノであろうて!!

だがコイツは表裏とも中指立てやがった!!もし今俺の腰に銃の入ったホルスターがあったらまちがいなく撃ち抜いてやるのにムキ―!!と腹を立てていると横から小声でルゥが話す。


「なあなあ兄さん。このホテルの紋章…アルベルトはんにもらったカードと同じ紋章やえ。泊まれんでもええからせめてこのカードの事聴いてみようやん」


おお、そういえばそんなカードありましたな。ストレージからカードを取り出しましてと……。


確かに金属製のカードの真ん中にはこの宿に掲げられている紋章と同じものが彫られてある。

ええっと…確かこの紋章がある店でこのカードを見せれば何かしてくれるってアルベルトさん言ってたな。


まあ、同じ紋章が彫ってあるのだから店で使えば1パーセントポイント還元くらいあるんだろうかなと思い詳細を知っていれば聴いてみようとカードを彼の前にあるカウンターに出した。

すると彼の両鼻の穴からバビューっと何かが噴き出した!!ええっ!?いったい何が!?

余りのリアクションに折角整えられた彼の御髪(おぐし)がぺろーんと乱れ、眼鏡にひびが入ったような錯覚に陥った。おめえトキワ荘にいたのか?


彼はいろんなモノが噴き出した鼻をハンカチで拭う。


「し…失礼いたしました。失礼ですがこちらのカードはどちらから……?」


「あん!?」


誠意の全く無い鼻汁プッシャーに輩な返答をしてしまった俺。そんな俺のフォローをすべくかは良く分からんがルゥがカードについて話す。ちなみに眼鏡は普通に戻ってました。


「これなぁ~、ラズール商会のアルベルトはんに頂いたんえ。色々懇意にさせて頂いてます。そんでなぁ、このカードの事なんやけどぉ…もらったのはええけど何につこうたらええのかわからんのよ。お兄さん使い方わかりますえ?」


懇意にしてたかなあ?まあいいや。しかし笑えるぜ。

先程までの仏頂面はどこへやら!!青い顔した引きつった笑顔を今頃見せやがった。


「お客様!!大変失礼いたしました!!ご宿泊ですね!!どのようなお部屋をお望みでしょうか!?」


しかし何だこの変わり様は!?一体このカードにはどんな魔術がかかっているのだろうか?

いやまあいい!!泊めてくれると言っているのだ。泊めてもらおうじゃないの!!


「あ~そうね、シングル二部屋ある?」


「少々お待ちを……」


鼻汁プッシャーは後方にある水晶玉に話しかける。どうやらあれは通信機の役割を果たしているらしい。どこにつながってるかは良く分からんが、恐らく部屋の管理をしている所につながっているのであろう。小声で話しているが、良く鍛えられた俺イヤーこと地獄耳には良く聞こえた。


「今すぐシングル二部屋用意してくれ!!グレードは最上級で!!何!?お前も知っての通り空いてる訳無いだろバーカだって!?ふざけるのも大概にしろカード持ちのお客様が御来店なんだよ!!カードを持ってるからと言って先にお泊りになっているお客様を追い出す訳にはいかんだって!?そんなこと俺にもわかってるっつーの!!それでも何とか……スタンダードのツインなら用意できるって……?わかった……それで言ってみる……もし何かあったら骨は拾ってくれ……じゃあな…」


会話の相手は気心が知れた相手らしいな。それにしてもツインだって!?


「大変お待たせしております。只今確認いたしましたところ、申し訳ございませんがお客様のご希望のお部屋をご用意する事ができませんでした。本当に大変申し訳ございません。空いている部屋と致しましてはスタンダードのツインならご用意できますが如何でしょうか?」


え~!?うら若き乙女といろいろ持て余してる男がそんな同室だなんてねえ!?等と思いながらルゥの方を見ると、実にあっけらかんとした顔をなさっている。この反応は何?


「ツイン?二人部屋?別にええよぉ~」


笑顔で何を仰るのこの娘は!?という顔をしているつもりだが、ルゥさん全く意に介さず。

鼻汁プッシャー、先程までとは考えられないくらいの良い笑顔を見せやがった。しかも俺の了解も得ずに話を進めやがった!!


「ありがとうございます!!こちらのお部屋本来ならば一泊お一人様銀貨三枚ですが、ご希望のお部屋をご用意できませんでした事のお詫びと致しましてお二人で銀貨三枚にさせて頂きます!!お食事の方も無料サービスさせて頂きますのでどうぞごゆっくりお寛ぎください!!只今お部屋まで御案内を致しますので!!スタッフゥ~!!スタッッッフゥ~~!!」


スタッフを呼ぶためと思われるベルをけたたましく鳴らしボーイさんを呼びつけている。

恐らくだが俺が心変わりする前にとっとと部屋に押し込めるつもりだろう。まあ、割り引いてくれるってんなら特に文句も無いし、相室もルゥがいいなら別にいいだろ。いや俺が良いのか?何かドキドキしてきたぞ!!


ボーイさんの後に続いて部屋に到着。何というか、スタンダードと言ってもさすが高級宿。シンプルだが実に綺麗な部屋になっている。ボーイさんに大きい銅貨一枚をチップで渡し、実は先程は雰囲気に流されて言えなかったけど二泊したい旨をあんにゃろうに伝えて欲しいと彼に依頼した。


部屋に戻るとルゥが既に二つ並んだベッドの奥側に寝転がっていた。


「く~~っ!!久々のベッドやわぁ~うれしいなぁ~」


ホントだよ!!文明最高!!森のフレンズ達を気にせずに休めるなんてこんなにうれしい事は無い!!

俺は数日間寝ずの番だったから余計うれしい!!


さて私事ではありますが、こういう部屋に通された時ワタクシは一番最初に何をやるでしょうか?

はいそうですお部屋チェックです!!そんで一通り見て回ったんだが非常に驚いた事があった!!


風呂付でトイレが水洗だった事である!!俺の知っている異世界モノではトイレは汲み取り式で風呂は無しで主人公が現代知識や与えられたチートでマウントわっしょいってのがパターンだったが…。


文明…結構進んでるぞ……。あ、でも温水洗浄便座は無い。まだマウント取れる余地がある!?


風呂場に入りどうやってお湯を張るかを見てみたが、クラシカルなデザインの蛇口があって赤いマークが入っている方をひねると熱いお湯が出て、青いマークの方をひねると水が出てきた。

これもあっちの世界のホテルと同じ方式だな。


「いや、驚いたな…。正直異世界舐めてたわ…」


っていうかギャップが凄すぎねえか!?一歩城壁の外に出れば舗装もろくにされてない道にあぶない動物や自然、頭のおかしい人間たち。移動手段は主に馬車。剣や魔法や弓矢が飛び交うワンダーランド。


しかし目の前にあるのはひねればお湯や水が出る蛇口……。


この世界の文明の度合いが読めない。間違いないのは俺の常識はこの世界では非常識ってこったな。


よし!!今日から学んでいこう!!俺は赤ちゃんだバブー!!


等と馬鹿みたいな事を考えていると、水音を聞いたのかルゥが風呂場に顔を出した。

よーし!!今日からお前がママじゃ!!甘えさせろ!!自分で言って何だが馬鹿がバージョンアップした。


「あれ!?うれしいなぁ~お風呂あるえ。ひさしぶりのお風呂入りたいわぁ~。兄さんお湯張ってくれてんの?ありがとねぇ~。お湯張り終わったら入らせてもらうえ」



バブ……?風呂に入る…?なん…だと……!?

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