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社会の歯車にはならねえと意気込んでいたあの頃。今は超なりたい!!今すぐなりたい!!組織サイコー!!

馬車とおっさんと別れ、教えられた場所に向かうとたしかにこれまた立派な建物があった。

先ほどの商会は商業施設って感じの佇まいだったが、この建物は何やら殺伐とした何かを感じる威圧的な佇まいだ。デザインからなのか、中から感じる威圧感からなのか⋯まあそんな感じ。


ちょっと怖気づいちゃった⋯。でも行かないと!!入社してしばらくたった頃、先輩と一緒とはいえ営業に回ったあの頃を思い出せ!!って⋯まあその後こいつは営業には向かんという事で内勤に回されるわけだが⋯。あれは絶対会社が悪い!!俺技術職で入社したはずなのに営業に行かされるなんて!!ムキ―!!ブラックメモリーが!!我が心を闇に染める黒き霧が!!


「兄さんなに立ち止まってるんえ?」


「自分のこれまでの人生を少し振り返ってました⋯」


「貴方の人生はどうでも良いので早く建物に入りましょう」


冷たいね⋯サテラさん。


「先いくえ〜」


ルゥは俺を置いてさっさと建物内に入って行った。俺に足りないのは彼女の様なおもいっきりさだなあ⋯。

どうも慣れない事をしようとすると尻込みしてしまうなあ。せっかくの異世界なんだからもっとはっちゃけても良いんでないの俺?よーし!!生まれ変わった気持ちで行くぞ!!レッツリボーン!!


意気揚々と胸を張って冒険者ギルドでいいのかな?の扉をくぐるとそこにいらっしゃった屈強なお兄さんお姉さんのなんじゃワレェ〜の目線が一斉に俺に向けて襲いかかった。


「あら、皆さんがどうやら貴方を歓迎している様ですね⋯良かったですね」


Oh⋯。サテラさん皮肉をどうもありがとう!!このまま後退りして帰ってよかとですか⋯?


ううん!!だめ!!いけないいけない!!俺はもうくたびれた社畜じゃないのよ!!そう!!生まれ変わったの!!

ブランニュー俺なのよ!!負けちゃいけないわ!!ってなんでおかまちゃん口調に⋯。


まあいい⋯彼方さんの対応がそれなら、此方も一瞥くれてやってもバチは当たらんだろう。

と皆々様にギロリと睨みをきかせてやった。まあ、フェイスギアで隠れて表情は見えないので意味はないだろうが。


と思ったらみんな俺から目線を外した⋯まあそうか、こんな厳つい鎧に見つめられちゃあねえ⋯。

でもこれで舐められなくて済むかな?


目線を移すと先に入っていたルゥを見つけた。しかし俺に向ける目線とルゥに向ける目線の差があり過ぎて⋯なんだかなぁ〜。好奇な目線とおピンクな目線をありありと感じるぞい。

声をかけるとそんな目線にも目もくれず興味津々なキラキラした眼で此方に振り向いた。


「すごいなぁ〜。これみんな冒険者なん?強そうやなぁ〜。みんなどんな所行ったんかなぁ〜?ダンジョンとかあるんえ?」


ルゥはまるでおもちゃ売り場に放り込まれた子供のようなはしゃぎっぷりを見せる。

彼女の知識に対する欲求はどこからくるんだろうな?俺なんかもう日々生きるのに疲れちゃって何かを知りたいとか、そんなこと考えている暇なんか無かったからなあ⋯。


いや⋯でも、なんかしたくてゲーミングPC買ったんだよな。まあおかげでこのザマだが⋯。


でも、なんか俺の中にもそういう欲求があった事が嬉しい気がする⋯。生きてるって素晴らしい!!

等と自己陶酔しているとルゥが何やら心配そうな表情で話しかけてきた。


「なあなあ兄さん、サッちゃん。兄さんらも冒険者なるんやえ?だったらこのままウチと組めへん?街に着いて冒険者になったからはいさよならは寂しいわぁ⋯」


「そうだな⋯俺の方もただでさえ顔見知りがいないからな。ここでお別れは無いわなあ」


「私は実態がない故、冒険屋にはなり得ませんが⋯そうですね⋯この男は寂しくて死んでしまう系なので貴方の様な方がいてくれれば此方としてはありがたいです」


「俺はうさぎか!?」


「いえ。うさぎは貴方より強靭かと」


「じゃあOKって事でええなぁ?これからもよろしゅうお頼み申します」


ルゥさんが俺に向かって姿勢の良いお辞儀をする。その時のルゥさんの胸部にある非常に豊かな物のアクションを俺は見逃さない!!ウ〜ン⋯実に素晴らしい⋯等と邪な事を思っていると顔を上げたルゥさんと眼が合う。


「おう⋯とりあえず、ギルドの人に冒険者のなり方を聞きに行こう。全てはそれからだ!!」


ルゥの嬉しそうな顔と後ろめたさにちょっとドギマギしてしまった・・・。


「おう!!いくえ〜!!」


ふう⋯どうやら胸部に視線を集中させていた事はバレていない様だ。良かった良かった!!

そんで目標を探すべくぐるりと辺りを見渡すと、恰幅の良い中年女性が暇そうに肩肘つけていかにも受付ですって感じの所に座っているのが見える。あそこに違いない!!違っていたらあの人に聞けばいいだけの事よ!!

俺とルゥは女性の方に行ってみると、彼方も此方に気づいたようで話しかけてきた。


「おや!?見ない顔だね。それにエルフのお嬢ちゃんってのも珍しい。まさかそんな立派なおべべを着ていらっしゃる騎士様が冒険者になりにきたのかい?」


何やら言葉に棘があるようだが⋯騎士って冒険者に嫌われてるのか?


「ふ⋯そのまさかと言いたい所だが俺は騎士ではないです。多分魔術師じゃないかと⋯思うんですけどねえ⋯まあそういう訳で彼女と俺とで冒険者になりたい訳なのですが⋯どうすれば良い?」


自分が騎士でない事を話すと中年女性は驚いた様な声をあげた。


「ええ・⋯そのナリで騎士じゃないのかい!?しかも魔術師ってなんの冗談だい?魔術師なのにそんな鎧着てちゃ邪魔でしょうがないだろ!?」


「いやいやおばちゃん。兄さんの腰辺りをよ〜みてみ。剣ないえ?兄さん本当に魔術師なんよ。なんか見たこと無い形の杖使って山賊追っ払ったんよ!!」


俺の代わりに説明どうも。


「あれまあ本当に帯剣して無いわあ。本当に騎士じゃ無いのかい?ええ〜魔術師なのかい?こんな立派な鎧着てるのにい〜?ギルドの受付やって20年以上になるけど・・・こんな魔術師初めてだわあ・・・んで?どんな魔術が得意なのかい?」


「得意とは?」


「ほら!!色々あるだろ?火とか水とか。得意な属性はなんだい?」


中年女性改めおばちゃんは何やら書類を出して、何やら文字を書き始めた。

どうやら職業でいいのかな⋯?その欄に魔術師と書いていた。どうやら冒険者登録用の書類らしい。


あ、俺字読めるじゃん!!すげえな誰かが構築したであろう翻訳システム。しかし⋯。


「う〜ん⋯得意な魔術ねえ⋯ちょっと相方と相談してみますわ・・・」


「相方?」


「そうですね⋯我々の攻撃手段は銃撃、殴打、斬撃、焼却、爆破が重ですから⋯この中で魔術に近しい物は⋯焼却と爆破とでしょうか⋯?」


「おやまあなんだい!?アンタから女の声がしたよ!?どうなってるんだい!?」


ビックリして眼をまん丸くしているおばちゃんにサテラが自己紹介をする。


「初めまして。私、この無味乾燥な男に人生の指標を与えている妖精、サテラと申します。以後お見知り置きを」


過分な評価ありがとうございますクソ妖精!!


「妖精⋯いやあ・⋯妖精持ちの鎧を着込んだ魔術師なんて⋯うん⋯まあ、こっちも受付に座り続けて20うん年!!長くやってりゃ変わった事もあるさ!!よーし切り替えていこう!!」


おばちゃんの中に何やら葛藤があった模様。俺達ってそんなに珍奇な存在だったのかねえ?


「とりあえず爆破魔法が得意って書いておくわ⋯あとは名前と生命情報(せいめいじょうほう)の登録と・・・」


「おばちゃん。生命情報ってなんなん?」


ルゥがおばちゃんの口から出たよくわからん文言に疑問を呈する。確かになんじゃそれ?


「ああ⋯左を見てごらん」


言われた通りに眼を向けると、何やら意味ありげな水晶玉がこれまた不思議な文字列が刻まれた台座の上に鎮座なさってるじゃあありませんか。


「このクリスタルから中央ギルドにある情報集積クリスタルにアンタ達の生命情報を記録させるんだ。そうする事によって全世界のギルドでアンタ達の情報を共有されてどこのギルドでも変わらない対応が出来るって訳。ギルドに金を預けておけば、全世界のギルドで金を引き出せるよ。どうだい?なかなか便利な物だろう?」


すげえ⋯もうこういうネットワークが出来上がっているとは⋯異世界結構進んでるぅ〜!!


「なるほど⋯では早速登録をお願いしたいのですが⋯」


「そうかい。んじゃあ素手をクリスタルにおいておくれ」


素手か⋯素手だけギアを脱ぐのもなんだ⋯もう街にいるのだから森のフレンズ達の強襲もない訳で⋯全部脱いじゃっても良いか!!


「ギア・アウト」


「レディ」


俺を包んでいたギアが消え、暫くぶりに外気が肌に触れた。それと同時に目線が下がり俺の眼下にあったはずのルゥの顔が俺の顔の真横ちょっと上にあった。ありゃ?


「兄さん⋯兄さんなん?えらい縮んだなあ⋯それに⋯ちょっと顔見せて・・・」


ルゥは両手で俺の顔をぐいっと自分の方に向ける。近くにあるルゥの顔にまたもドギマギ。


「やーん!!兄さんえらい可愛ええ顔しとるやん!!ウチ好きよ可愛いの!!」


ああそうですか。男の俺が可愛いと言われてもあんま嬉しくないが・・・そりゃキャラクタービルド頑張ったもんなあ。あの頃が遠い昔のようだ・・・。


「ウチの身長が165cmなんけど、兄さんウチより少し小さい?」


「パーソナルデータより報告。イルマの身長は163cmです」


「やっぱり!!もう可愛ええなぁ!!」


ぬいぐるみを抱くように抱きついてくるルゥ。いやあ⋯土井八郎さんを目指してビルドしたのは良いのだけど⋯八郎さんの身長までトレースする必要はなかったわあ⋯。抱きついてくる彼女の胸の感触が今は心に虚しく響くだけ⋯。ただし我が下半身は除く。緩めの服装のお陰でタワー建設の暴露はまぬがれた。あぶねえあぶねえ。

しかし森で脱いだ時は比較になる対象がいなかったからあんま気にして無かったけど、目の前にあるとこんなに違う物なのか⋯身長よ⋯。


「全く⋯一体どうなってるんだい?図体のでっかい騎士だと思っていたら優男の魔術師ってなんの冗談だい?」


「いやあ⋯全くそうですねえ。自分でも訳わかんねーっすよ!!あはははは!!」


もう自分でもわかんなくなって言葉遣いもブレイクさ!!


「もう仕様という事でお願いします。さあ、さっさと登録とやらを終わらせて下さい」


ヘッドギアを脱いだ事でサテラとの会話ができなくなり、その変わりルゥの腕輪から指令がとぶ。


「ああ、そうね⋯」


ルゥを振り解き、右手をクリスタルに乗せると光り始める。すると身体の中を何かが通り過ぎたような感覚に・・・。

なんだこれは?光が収まり、おばちゃんからもう手を離しても良いと言われる。


「はい、これで魔術師の兄さんの方は終わりだよ。次はエルフのお嬢ちゃんの方だ」


「はーい」


登録を難なく終わらせるルゥ。職業欄は薬師となった。クリスタルの光り方も俺と変わらずラノベでよくあるすごい力を感知したクリスタルが眩い光を放ち砕けるという事も無く、さーっと終わっていった。


「これで登録は完了だ。後は登録証を渡すだけだが、冒険者のランクについて離しておこうかね。最初はみんな銅の三級から始まって三、二、一と上がっていって鉄、銀、金、白金となる訳だ。ランクが上がれば受けられる仕事の幅も増えるって寸法だ。白金ともなれば貴族以上の影響力を手に入れる事だって可能さ。まあ、今まで白金になれた冒険者は片手で数えられるほどしかいないんだけどね」


喋りながら登録証を用意するために色々作業するおばちゃん。そして銅板に三の文字が彫られたタグを渡された。

紐に通してあり、首にでもかけとけって事なのだろう。


「さあこれでアンタらは冒険者だ。どこへ行こうと何やろうとアンタらの勝手だが、これだけは覚えておいておくれ。人道をそれるべからずだ。犯罪を犯したり仲間を裏切ったりしちゃあいけないって事だね。冒険者が罪を犯せば、冒険者のイメージが悪くなりギルドの運営に支障が出る!!裏切りが横行すれば冒険者成り手が少なくなってこれまたギルドの運営に支障が出る!!ギルドの正常な運営の為皆様のご協力って奴さ。」


「要はギルドに不利な事はするなでしょ。わかってますって。それで、もしやらかしちゃった場合どうなるんです?」


「そりゃあ冒険者資格剥奪の上、打首獄門市中引き回し⋯⋯ってのは冗談で、まあ資格剥奪。後はお上の裁きってのがお決まりだね。一般市民だろうが冒険者だろうが、やらかした奴の扱いは変わらないよ。さあ、ギルドに迷惑をかけない様に気を付けながらしっかり稼ぎな!!」


稼ぐか⋯冒険者の冒険って何?まあ学歴不要の実力主義。不遇だが能力のある奴がのしあがるにはもってこいの職業だわな。俺みたいな馬の骨もなれた訳だしな。うん。


「ミセス、少々お聞きしたいのですがよろしいですか?」


ルゥのしていた腕輪からサテラの声が発せられ、あらぬ方向から呼ばれたおばちゃんが驚いた表情を見せた。


「なんだいいきなり!?今度はエルフのお嬢ちゃんからかい!?しかしミセスなんて初めて呼ばれたよ・・・」


「すみません。こちらでは仕留めた獲物を買い取って頂けるのでしょうか?ここに来るまでに結構な数の獲物を確保したもので。現金化できれば嬉しいのですが・・・・」


そういえばストレージ内に森のフレンズ達の死屍累々がありましたな。確かにこれが現金化できれば非常に助かる!!

なんたって俺たち無一文!!しかし獲物を売るか⋯確かに異世界モノのラノベでは良くあるヤツだなあ。


「ああ、素材買取だね。やってるよ。今担当の奴呼ぶから待っておくれ。おーい!!ゴードを呼んでおくれ!!買取希望の客が来たぞって!!」


「は〜い」


おばちゃんの大声がフロアに響き渡ると、どこからか別の人の返事が返ってきた。おばちゃんの声に反応して何人かの冒険者野郎達がこちらを見ると、なんか反応がおかしい。あ⋯そうか⋯さっきと格好が違うもんな⋯そこには真っ黒な大男が居たはずなのに、今いるのはまるで少年のような優男ときたもんだ。目線の質も変わるというもの。

こちらも少々戸惑っている所に筋骨隆々の大男が受付にやってきた。


「呼んだか女将?」


「ああゴード。こちらの新人冒険者が狩ってきた獲物を買い取って欲しいそうだ。査定場に連れてっておくれ」


「ふわ〜!!オッチャンでかいなあ〜。何食べたらそんなデカくなるん?」


「主に肉だ!!あいわかった。んで獲物は外かい?」


「いや⋯ストレージでいいのかな?その中に」


「ほーう収納魔術持ちかい!!そういや兄ちゃん魔術師だったなあ。収納持ちは重宝されるぜ。さあ、ついてきな!!」


あらやだ!!もう情報共有されてる。俺のいた元世界より進んでるかも!!

ゴードと呼ばれた男の大きな背中に(彼に比べて)小さい二人がついて行く。裏口から外へ出ると何やら色々な施設が目に入る。広場ではカカシ相手に剣の修練をしている若者達がいたり、また別の建物では子供達が座学を受けていたりした。

まるで学校だなと考えているとゴードが話しかけてきた。


「兄ちゃん一体どんな獲物を狩ってきたんだ?ウサギとかアナグマとか大ネズミとかそんな所かい?言っとくが買取はあんま高くねえぞ」


「いや⋯クマっぽいのとか⋯鹿っぽいのとか⋯トカゲっぽいのとか色々ですよ」


「クマっぽい?なんだそりゃ・・・・?まあいいや。ほれ、着いたぞ」


案内されてたどり着いた場所にはこれまた大きな建物があり、中にはまるで大剣の様な包丁やら大木でも切るのって感じのノコギリやら斧やらがずらりと並んでいた。真ん中には大きな机があり、おそらくここで解体するのかなと・・・・。


「さあ、そのクマっぽいのを出してくれ!!」


俺は辺りを見回し建物の広さやら高さやらを見る。こりゃ全部は出せんなあ。


「結構量があるんで、ここでは狭いかなあ。もう少し広い場所ってあります?」


「ああん!?一体何を狩ってきたんだ!?まあいい。さっきの通った訓練場で大丈夫か?」


「まあ⋯多分⋯」


「そうかい」


再び訓練場に引き返し訓練生を横目に場所を確保する。そんでストレージ内のフレンズ達を一頭ずつ取り出し訓練場に積み上げていった。


「おいおい⋯冗談だろ・⋯?」


「ふわ〜兄さんこんな狩ってたんえ?」


ゴードの目の前にちょっとした山となる元生命体達。産廃業者が山奥の違法投棄場に積み上げているアレぐらいの高さになったあたりでダメ押しのトカゲを出す。大きな音と共に訓練場にトカゲの遺体がどで〜んと広がった。

あまりの大きな音と振動に建物の中にいた人々が訓練場に顔を出した。あ、座学をしていたキッズ達も見にきたぞ。


「いったいなんの騒ぎだい!?」


おばちゃんが見物人を押し分け訓練場に登場するやものすごい顔をした。


「なんだいこれは⋯?こいつは⋯黒の樹海の魔物じゃあないか!!それに⋯このデカブツ⋯こりゃ大変だ!!今すぐ旦那を呼んできておくれ!!手の空いている職員もこっちに回しておくれ!!これは数日がかりになるわ⋯」


俺が取り出した魔物?のおかげでなんかギルドがわっちゃわっちゃし始めた。

訓練をしていた若者達も山を見てポカーンとしている。見にきた野次馬達も何やら騒がしい。

そんなみんなが忙しく動いている中、取り残される二人⋯。


「なあなあ兄さん。うちらどないすればええの?」


「どうしましょ⋯」


「とりあえず、すぐ現金化できるものを優先して査定してもらうのはどうでしょう?」


「それだ!!それで行こう!!」


忙しそうに走り回っているおばちゃんもとい女将を呼び止める。


「へい女将!!」


「なんだい!?アンタらのおかげで忙しくなるんだ!!手短に頼むよ!!」


「今すぐ現金が欲しいので、すぐに査定できるものを優先にやっちゃって頂きたい!!」


「了解した。ゴードにいっておく!!終わったら呼んでやるからフロアで待ってな!!」


そう言い残すと女将は足早に去っていった。まあ、言う事は言ったんで女将の言い付け通りフロアで待ちましょ。

ルゥと二人でフロアに向かうとこちらも何やら騒がしい。俺達を見る目線も何やら怪しい。

みんなの熱い視線を浴びながら空いている机があったのでそこの陣取る事にする。


「なあなあ兄さん。なんでみんなあんなに慌ててるんえ?なんかすごいもんでもあったん?」


「わかんないなあ〜。量がいっぱいってのが問題なのかなあ?」


「そうですね⋯情報不足で判断しかねます。とりあえず査定を待ちましょう」


さて森のフレンズ達はこの街でどんな評価を得るのか!?乞うご期待!!

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