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穴があったら入る!!山があったら登る!!等、世界は変態のおかげで進歩しているかも知れない。その5


「はい。多数の周波数を探った結果、こちらの攻撃を何らかの方法で感知した瞬間、攻撃方向に対し強力な反応が出ました。ルゥが貴方に回復魔術とやらをかけた時に身体に流れた何かと比較した所、似通った所が多々見られまして、恐らくあの反応が魔力という物なのかも知れませんね⋯という訳で探知センサーのソフトウェアに結果を反映させます。これであちらの攻撃をより早く察知出来るはずです」


未知の力にウキウキ声のサテラさん。よかったね。そんな戦いの中にアップデートされたセンサーを使い

パーやんを見てみると彼女の周りに薄っすら浮かび上がるモヤの様な物が見える。アレが魔力という物であろうか。


よし!!撃ってみよう!!


俺は再び移動しつつ彼女に弾丸を撃ち込んでみると、センサーにハッキリと弾を阻害する何かが映っていた。そして彼女の杖の宝玉に何かが集まっているのもバッチリ見えた。さて、あの防御システムはどの様な仕組みで動いているのであろうか?そんな考えが頭に過るが、さすが異世界で冒険者を100年単位でやっておられるお方。わかっていらっしゃる!!


こちらから求めなくてもペラペラと喋ってくれた。


「無駄よ無駄無駄ぁぁ!!この私の宝具、「絶対防壁」がどんな攻撃も最速で探知して適切な防御を自動で展開するわ!!この髪飾りの宝玉が魔力を、黒狼の耳が音を感知して360度カバーで皆様の攻撃をお待ちしているのよ!!アンタの貧弱な攻撃じゃあこの防壁を抜く事はできないわ!!さあどうするどうする!?」


へいへ〜いって感じでこちらを煽ってくるパーやん。自動防御ってか!?個人でイージスシステム持ってるみたいなもんじゃん。ずっちぃな〜あ!!そんでその大本となるのがあのエキセントリックな格好という訳か。


まあどのくらいエキセントリックかと言うと子供の年格好はよくわからんが、大体小5か小6くらいかなあ?そんなちんちくりんに似合わぬ露出多めな絹製の服に恐らく宝具であろう金や宝石が散りばめられた腕輪やら脚飾りや胸飾り腰飾り、そんで前髪上辺りにある宝玉とアヌビス神のとんがった耳みたいのが付いたご自慢の髪飾りを付けたまるで漫画やアニメに出てくるエジプトのお姫様みたいな?現実のエジプトには絶対いないであろう格好をしている、そんなこの地では浮きまくっている格好をしているのだ。


エキセントリックだろう?全く⋯厄介だねえ。


そんな厄介さんには一煽り入れてみようと思います。


「絶対防壁!?略すと絶壁だねえ?ああ、そう言えばおたくの胸部も絶壁だったな!!宝具名と身体的特徴をかけちゃうなんて流石金級!!銀級の俺ちゃん参っちゃうなあ〜」


俺の煽りがドームに響き渡る。さあ、どう帰ってくる?


おや?反応が無いなあ。やたら静かだし⋯彼女の方を見てみると何やら震えて見えるぞ。どうやら彼女の琴線に触れたようで感動に打ち震えているのであろう。と杖の方を見ると何やら強烈な反応が⋯⋯


と次の瞬間パーやんは魔力反応ビンビンの杖を思いっきり地面に突き立てた!!するとあちらこちらに爆発が起きる!!俺がそこに居るかとかもう関係無くドカンドカンと、しかも結構な威力!!魔力の軌跡が見えるおかげで爆発予測位置を推定して避けに徹する。しかしここがどこか忘れているのか!?


「馬鹿野郎!!こんな地の底でボンボン爆破させやがって!!落盤したらどうする!!」


大声で叫ぶが爆発音のお陰であちらには届かず。


「あ、もう遅い様です」


サテラの声と同時に豊作のスイカ程度の大きさの岩が俺の頭に落ちヘッドギアと衝突し、衝撃で半分に割れ左右に落ちた。軽減されているとはいえグワーンな衝撃が頭を揺らす。続いて大小入り乱れた岩が頭上から落ちてくるのを察知!!


走り出し落石を回避する。こちらも360度センサーをフル活用し上から降ってくる岩と爆発をやり過ごすが、一見ハチャメチャな爆発とみえて彼女の癖というものだろうか?爆発範囲が限られているのをサテラが感知すると範囲外の大きめの岩に俺は身を隠すのだった。一息付いてパーやんの方を見ると「死ね死ね」との声が爆発音な合間に聞こえる。あな恐ろしや。


「あのアマ⋯⋯」


「こと女性は自身の身体について揶揄される事を非常に嫌がりますからねえ」


「ヒス女が!!男はハゲだのデブだのチビだの臭いだの女に言われても耐えていると言うのに」


「身長や薄毛に関して揶揄は許されるべきでは無いと思いますが、肥満と体臭については注意すべきでは?」


「ええい!!正論はいい!!とにかくあの暴走爆弾クソ女を止めないと」


「では興味深い事を発見いたしましたので報告いたします。あの防御システムの起動条件をなんとか探れないかと観察していたのですが、爆発で舞い上がった塵や小石は普通に身体に彼女に当たっていたのですよねえ」


「つまりなんだってばよ!?」


「もしかして物理攻撃には自動防御が対応していない?もしくは反応するにはある程度の速度や威力が必要なのかも知れません」


「ほうほう、それでどう攻撃するのが良いのだ?」


「接近して押し倒す!!接近すればあの厄介な爆発魔術も使えないでしょう」


「あらあ⋯それは随分と大胆な作戦です事!!俺まだ女の人を押し倒した事無いよ。そんな度胸も無い!!むしろ欲しい!!しかし⋯⋯押し倒し第一号があのクソガキなんて嫌だなあ⋯」


「そんな色っぽい話ではないです。ただ体術を用いて制圧して頂くだけですよ。関節技なら自動防御に反応されない可能性が大きいですからね。しかし⋯⋯貴方の押し倒すの定義を聞く限り、あんな年端もいかない童女に牙を剥くつもりですか!?ケダモノ!!ペドフェリア!!」


「馬鹿言ってんじゃあないの!!アレって200年以上生きてんだろ!!どこが童女じゃい!!ババアじゃババア!!それに子供にゃ興味は無いわ!!胸部に宿る夢と希望が圧倒的に足らん!!」


「あなたの性癖はどうでも良いです。それでは作戦の説明をしますよ。まず6発ある発煙弾の炸裂時間を個々に設定、発射後時間差で炸裂させる事による音と煙であちらの注意を分散させ、その間に接近制圧と。どうです?実にシンプルでしょう」


「ああそうね。でもあちらさんがヒスリすぎてて炸裂を無視されたらどうしよう⋯」


「まずは数発撃ってから様子を見て、ダメだったその時はセンサーをフル活用して頑張って近付いてください!!」


「お⋯おう⋯それと、技をかける時、自動防御が反応したらどうしよう?」


「その時はフレキシブルな対応をお願いします」


「そうか⋯つまりは頑張れと言うわけだな!!」


「そうです!!」


「よし!!ここは頑張って押し倒すとしますか!!」


「そうです!!その意気ですよ!!ペド野郎の面目躍如ですよ!!」


「誤解を生む様な発言はやめて!!ババアだから!!あれババアだからね!!」


そんな一人と一機のやり取りの向こう側で「Kill you!!」と聞こえた気がした。


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