表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

103/144

穴があったら入る!!山があったら登る!!等、世界は変態のおかげで進歩しているかも知れない。その4


「ごめんねえ〜全部嘘で〜す。誰もいない二人っきりになれる場所探したら偶々(たまたま)ここだっただけなの。もう誰も潜らない、入り口がビシッと封鎖されている廃ダンジョンなんて二人の逢瀬ぴったりじゃない!!ここなら誰にも邪魔されないでしょ?だから適当に理由をでっち上げて入れてもらったの」


「はは⋯そうかい、どうせなら俺も恋人とニャンニャンする為にここに来たかったね」


「良いじゃない?こんな美少女とキャッキャウフフ出来ているんだから望みは叶ったわね。一人の男の望みを叶えられて私も嬉しいわ。んじゃあ半死半生ぐらいまで行きましょうか!!河川とお花畑が見えても大丈夫!!私がちゃんと治してあげるから!!回復魔術は苦手だけどね」


「ふんっ!!治したところで話さなかったらまたドカンだろ!?」


「あらっ!!私の事知ってくれて嬉しいわ。じゃあ吹っ飛びなさい!!」


彼女がこちらに杖を向けると同時に俺は距離を取るため走り出した直後、さっきまでいた場所付近で爆発が起こった。やはり直撃させる意図は無いらしいな。彼女は俺の走行位置をなぞる様に杖をこちらに向け虎視眈々と狙って来る。


「サテラ!!拳銃を!!」


「レディ」


サテラの返答と共に手に拳銃が握られる。どんな拳銃かは選んでられなかったので彼女にお任せ。それをパーやんの杖に向けて引き金を引く。彼女が起こす爆発音と共に銃の発射音がドーム状の天井にけたたましく響く。弾は杖の宝玉でいいのかなあ?なんか術を起こすたび怪しい光が出るとこ、に当たりその勢いは彼女の手から杖を離させるには十分であった。


ただ、数十メートル吹っ飛ばされ地面に叩きつけられたにも関わらず杖に破損は見当たらない。


なんて丈夫な杖じゃい!!


杖を失ったパーやんに初めて焦りの表情が見えた。彼女はこちらに手をかざすと何やら呟いている様で口元が動いている。俺は杖を失った今がチャンスと捉え、とにかくあの厄介な爆発魔術を撃たせないために接近を試みるが、先程までの物より大きめな爆発が俺と彼女の間に起こり小石やら粉塵を巻き上げ彼女の姿が見えなくなった。しかし今までの爆発とはなんか質が違ったな。


「今までのよりでっけえな!!だが威力が無い⋯」


「破壊を目的というより、杖のピックアップをする為のこちらへの牽制及び視界の遮断が目的でしょうね。ほら、その証拠に杖が飛ばされた方向に走っていますよ」


爆発による粉塵で光学センサーではパーやんを捉えられないが、その他センサーではバッチリ見えてしまっている。つまり君の起こした爆発は無意味!!御愁傷様!!


ここでワタクシ思う事があるの。


「このモヤモヤでアチラさんはこっちが見えるのかなあ?」


「さあ⋯どうでしょう?もしかしたら何やら方法があるのかも知れませんが⋯」


「んじゃあ実験だ。スモーク・ディスチャージャー及びMGL32に発煙弾で用意を!!」


「レディ」


サテラの声と共に背中のアタッチメントにスモーク・ディスチャージャーが装着され、両手にはでっけえリボルバーの様な擲弾発射器であるMGL32が発煙弾フル装填でご登場。


「んじゃあ参りましょう!!レッツビギンでございます!!」


我が奇声と同時に背中のスモーク・ディスチャージャーより発煙弾が全弾発射されると空中で爆発し辺り一面に煙が撒き散らされる。


その奇声と発射音と爆発音に煙の向こうから「何!?」ってパーやんの焦った声が聞こえた。きっしっし!!驚いてる驚いてる!!


俺は走り出し、MGL32からそこいら中に発煙弾を撃ち出しまくる。回転式弾倉から発煙弾が次々とチャンバーに送られ、独特のポンと言う発射音と弾の破裂音がドームに共鳴する。


因みにスモークの成分は人体に無害な物でできています。さすが未来兵器!!技術は進んだもんだねえ。


スモークだらけで目の前真っ白だがセンサーからはアチラの狼狽する姿がバッチリ見えてポンポンが痛いわあ!!向こうさん、杖は取得できた様だな。


さあ、ここからが本題!!やっこさんはこちらの位置を知覚出来るのかな?


「何これ!?アンタ一体何したの!?全然見えないじゃん!!」


ありゃ?見えないってバラしちゃってるよ!!でももしかしたらブラフか?


わからんのでとりあえずこちらから仕掛けてみるか。再び拳銃を取り出し威力の設定を最弱にし非殺傷モードに入れる。まあ非殺傷と言っても良い角度で入る拳くらいの威力はあるみたいね。まあ散々痛ぶってくれたのだからコレくらいは許容してもらんとな!!


俺は銃を構えアチラこちらを警戒しながら見回しているパーやんに引き金を引く。


銃口から銃弾が飛び出し当たり一面充満しているスモークを引き裂きながら目標へと飛んでいったが、彼女の目の前で何かに遮られ火花をあげて弾けた。


思わず「何?」と声をあげてしまう。一体何が起こった!?


「ふんっ!!そっちにいるのね!!」


パーやんはこちらに向けて魔術を放つと爆発が起こる。しかし方向は合っているが俺までの距離は結構ずれていた。爆発によりスモークは散るが周りの物も一緒に巻き上げてるのであんま状況は変わんない。


俺は移動しつつアチラの様子を伺う。すると先程までいた場所付近で第二撃の爆発が起こった。やはり見えていないと言う事で良いのだろうか?


「サテラ、ディスチャージャーに次弾装填、う〜む⋯弾が弾かれてしまった。コレも奴の術?サテラ、なんかわかるか?」


「現在は感知できませんがこちらの弾丸を弾いた際、彼女の周りに何かしらの力が作用した形跡をセンサーが捉えております。詳細は不明。もう二、三発ぶち込んで更なる観測を要望します」


「はいはい。んじゃあもう二、三発ぶち込んでみるかいなと」


今度は移動しつつ時間差で撃ち込んでみるがやはり弾かれてしまう。射撃位置とパーやんの顔の向きから考えて知覚して防御しているのではなく自動防御っぽいなあ。こりゃ厄介だ!!


それと反撃だが、やはり俺が攻撃した方位に向かって放たれてはいるが適切な距離で爆発は起きずバラバラ。やはりこれは?


「どうだ?何かわかったか?」


俺は大きめの岩に身を隠しつつサテラに観測結果を聞いてみる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ