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穴があったら入る!!山があったら登る!!等、世界は変態のおかげで進歩しているかも知れない。その3


天井を見上げると岩がドーム状になっており、昔タダ券をもらって観に行った某ドーム球場を思い出す。野球にはさほど興味は無かったがドームに入ってみたいと思って行ったっけなあ。父親がビッグエッグと呼んでいたが俺の周りでは聞いたこと無かったっけ⋯⋯


空間の丁度真ん中、天井が一番高い所で立ち止まりまじまじと周りを見渡す。所々に大きめの岩が転がっており空間の広さと不気味さを演出していた。


「ほう⋯こりゃ立派なモンだ。しかし、ここは何の為の広場だ?」


「掘削作業が実に大変そうな形ですねえ⋯だけれど人の手が加わっていないのでしょう?本当に信じられません⋯」


俺たちがダンジョンの不思議に首を傾げているとパーやんがこの場所について説明をしてくれた。


「ここはねえ⋯このダンジョンのボスがいた部屋よ。戦うには中々御誂(おあつら)え向きな場所でしょ?こんだけ広ければ派手な立ち回りも出来たでしょうね。こんな風に⋯」


「ん?」


声に釣られてパーやんの方を向くと俺に杖の先が向けられていた。一体何を?っと思った瞬間サテラより警戒警報が発せられた。


「前方に高エネルギー反応!!すぐそば⋯⋯」


彼女が言い終わらない内に目の前には閃光と轟音、そして激しい衝撃が襲い、気が付くと俺の身体は宙を舞っていた。


「なっ!?」


短い浮遊感と地面に叩き付けられた衝撃が再び俺を襲う。煙なのか砂埃なのか分からんものが辺りを舞い視野を奪う。一体何が起こったのか!?舞っていたものが落ち着くと視線の先には先程見ていた天井が⋯⋯


俺は倒れている。


「何だ!?」


パーやんが何をしたのかを確認する為、上半身を起こしながら彼女を見るとやはり杖を向けている事を認識した次の瞬間、杖に何やら光が灯ると同時に再びサテラの警告が発せられまた目の前で爆発が起こり俺は高く宙に舞い上がるのであった。


何故俺は爆発を受け宙を飛んでいるのだ!?全く意味がわからない?


この爆発を起こしているのは彼女か!?何故だ!?俺は何か敵対行動をとったか!?そんな思考を巡らせている中、舞っていた身体が地面に落下し全身に衝撃が走った。


耐衝撃機構と痛覚操作のおかげで意識はまともだが完全に衝撃が消せる訳が無く、内臓が揺らされて非常に気分が悪い。


だが安全確保の為に今やる事、とにかく彼女と距離を取らねば!!


俺は仰向けの身体を回転させうつ伏せにすると両腕を使い素早く立ち上がるとダッシュで移動を開始した。我が後方からはドカンドカンと威勢のよい爆裂音が聞こえる。コイツ、俺に直撃させてこないぞ⋯⋯もしかして痛ぶっているのか?それとも偏差射撃ができんのか?どっちなんだい!?


取り敢えず身を隠すべく転がっていた岩の後ろにスライディングをして身を潜める。


すると岩の真ん前で再び爆発が!!俺の身体に爆風で巻き上げられた小石や砂がパラパラと降りかかってきた。距離は取れたのはよし!!だが向こうの意図が分からん!!まあ聞いてみるしかないか。


「貴様!!一体どういうつもりだ!!」


俺は彼女に強い語気で語りかけるが、向こうさんは全く悪びれる様子もなく軽い感じの返答をしてきた。


「ああ、ごめんねえ〜実はアンタにちょっと聞きたい事があるんだけどさあ〜でもその前に⋯⋯」


と彼女が言うと俺を隠してくれていた岩が突然爆発し、俺は勢い良く前方に吹っ飛ぶと漫画の様に転がるのであった。


思わず「ぬおおおおお」と言う声が我が口から発せられる。勢いが無くなり転がり終わると俺はうつ伏せで倒れていた。こちらの様子を視認した彼女がゆっくりとこちらに近づいて来る。


俺が腕に力を入れ立ち上がると彼女は歩みを止め、こちらに悪い笑みを浮かべながら杖を肩にかけた。


「あら!?意外と元気ねえ。結構結構。じゃあもう数発いってみる?」


「ちょっとまった!!」


俺のタイム宣告に彼女は意外そうな顔をして、こちらに突き付けた杖を引っ込める。


「うん、良いわよ。お姉さん待ってあげるわ!!それで?」


あの容姿でお姉さんとか言っちゃってるよお⋯全く!!笑顔を浮かべているが、どうにも眼は笑っていない非常に不気味な顔しやがって。一体何がしたいのか分からない。だから聞くべし!!素直に答えてくれりゃ良いのだが⋯


「あんた聞きたい事があるって言ったな!!だったら何で聞かない!?この相手をいたぶるような真似は何だ!?何の為にこんな事をする!?」


彼女は顔を傾け不気味な笑顔を向けると俺に口を開いた。


「だって聞いても素直に答えてくれるとは限らないじゃん。だったら最初から是非答えたい!!答えさせてください!!って思えるようにしてあげないとコチラも二度手間になっちゃうじゃない。まあ大体、数分爆裂追いかけっこか楽しい火の輪潜りか氷柱ダーツをすればみんな素直に答えてくれるんだけどね」


「そうですか⋯それは良いのですがダンジョンの調査はどうしますか?まだ手をつけていませんが⋯」


サテラが彼女に本来の目的であるダンジョン調査について聞いたのだが彼女はケタケタ笑い始める。


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