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名前などない「僕」の詩集

取り残された恋

作者: 僕

僕が中学生の時に恋をしたあなたへ



『あなたのことが好きです!』

『僕と付き合って下さい!』



この言葉を……あなたに伝えることは出来なかった



臆病だった

意気地なしだった

思いを伝えることが恥ずかしかった

あなたに振られる可能性を考えて不安になった

失恋するのが怖かった

……失恋して、僕の心が傷つくのが嫌だった

僕は……告白する勇気がない――女々しい男だった







告白出来ずに中学を卒業して10年になります

この10年の間、あなたとは言葉を交わすどころか

一度もお会いしていません


ですがこの前、中学時代の友人から

あなたが婚約したことを……聞きました

ご婚約、おめでとうございます

あなたの幸せを……祈っております







あなたに恋をしてから13年

3年間告白出来ず

あなたに最後にお会いしたのが10年前


何故僕は、13年もの長い間

あなたを想い続けているのでしょうか?

僕が女々しい男だからでしょうか?







この先の人生で

僕が他の誰かに恋することはないと思う

だって僕は……恋をしている



伝えることも出来ず

振られることすらなく

叶うはずもない





――取り残された――恋をね





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