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普通の高校はどこですか!?  作者: たてみん
第4話:夏休み、浜辺で君と、特異点?
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番外編 留守中の出来事

遅くなりました。

そして今週はあまり投稿出来ないかもしれません。


そして本当はもう少し後で投稿しようと書いてたのを投下。

本編とは何も関係はありません

「第1班、第2班配置に就きました」

「第3班、第4班、所定位置に到着」

「航空支援部隊より入電。あと3分で現地上空に到達とのことです」

「付近の住民の避難完了」

「よし、1班2班、砲撃開始!」

「はっ。1班2班、砲撃開始!」


司令部の合図と共にロケット弾が発射された。

狙いは1軒の民家だ。


ドドンッと激しい爆発音を響かせて砲撃が着弾する。


「目標に命中を確認。

……!!目標変化なし。外壁にも損傷は見られません」

「くそっ。どうなっている」

「航空支援部隊より、爆撃許可が求められています」

「許可する。精密爆撃により目標建造物のみの破壊に務めろ」

「ハッ!」


ブオオォォォ……ヒュウゥゥゥ……ドガァァァン!!!


上空から飛来した爆撃機は狙い外さず、目標建造物の真上へと爆弾を投下した。


「全弾命中。……これは!?

目標に高魔力反応を確認!!」

「いかん。支援部隊に急ぎ避難指示を!」

「目標から魔力弾の発射を確認。ダメです、直撃します」

「くそっ!!」


ひゅ~~~、ぱぁん……キラキラキラ


「…………なんだ、今のは」

「花火、でしょうか。

!?航空支援部隊より入電。今の攻撃により全ての火気管制が麻痺、支援続行不能。撤退するとのことです」

「まさか、情けをかけられたとでも言うのか。

くそっ、構わん。突撃班、全員突撃。所詮2メートルも無い塀だ。乗り越えて突撃しろ」

「はっ。総員突撃~~」


近くの家の影に隠れていた完全武装の兵隊100名が家の前に飛び出し、塀に梯子をかけて一気に駆け上がった。

だがしかし。


「な、なんだこれは。見えない壁があるぞ!」

「ダメです、進めません!!」

「山側もダメです。壁が突破できません」

「くそっ、中の様子は!?」

「異常は見当たりません。普通の民家です」

「馬鹿野郎。これだけの攻撃を受けてビクともしない普通の民家があってたまるか!!

絶対何か秘密があるはずなんだ。出来る範囲でいい、調べろ!」


梯子の上でまるでガラスの壁を叩く兵隊たちを見つめる司令部。

そこに新たに通信が入った。


「こちら3班山側攻略部隊。至急救援を要請します!!」

「なんだ、何が起きた!?」

「犬です!」

「犬?野犬くらい自力で何とかしろ!」

「た、ただの犬ではありません!!魔犬です。それが数十体。明らかにこちらを敵視、包囲しています」

「なんだと!?くっ、まずいな。

魔犬は野生型か、それとも魔素型か。分かるか?」

「はい、えっ……と、野生型です。明らかに目に活力があるのが確認できます!」

「そうか。なら様子を見ろ。無闇矢鱈に攻撃はするな。

上手くこちらが敵ではないと判断されれば見逃される可能性もある」

「た、隊長。民家の上に大型犬を発見。こちらを睨んでいるように見えます」

「なんだと!?まさかこいつらのボスか。

という事は、この家に侵入しようとした俺たちを撃退することが目的なのか!?」


何という事だ。家主不在との連絡は聞いていたが、まさか大型の魔犬を番犬に置いているとは。

やはり魔王のアジトというのは本当だったか。


「隊長!」

「今度はなんだ」

「塀の上に針のような突起物の発生を確認。

帯電しているように見えます!」

「まずい!総員退却せよ」

「は!っぎゃああ~」

「くっ、遅かったか」


見れば塀に掛けられていた梯子ごと、放たれた電撃により吹き飛ばされていた。


「被害は?」

「は。梯子に登っていた10名が打撲などの軽い負傷。うち2名が電撃をくらい、その、パンチパーマになっています」

「……は?なんだそれは。

くそっ魔王め。我々をおちょくっているのか」


「こちら3班。包囲していた魔犬が左右に分かれました。

これは何かの罠でしょうか」

「くっ、今なら見逃すぞって事なんだろう。

……仕方がない。作戦中止だ。総員退却せよ。

3班も武器を下ろしておけ。間違っても発砲するなよ」


プルルルッ、プルルル……


ん?電話だと!?この忙しい時に。


「誰だ」

『第1声が誰だとは酷いな。

そんな礼儀のなってない人には名乗ってあげない事にしよう』

「ふざけるな。そもそも何故この番号を知っている?」

『まぁまぁ、海外通話はお金が掛かるので用件だけ伝えますが、ちゃんと掃除してから帰って下さいね』

「なにを言っている!?」

『だから梯子とか爆弾の残骸とかね』

「貴様、まさか」

『じゃあ伝えましたからね』


ブツっと電話が一方的に切れた。

今の会話の内容、まさかこちらの行動が全て筒抜けだとでも言うのか。

そこでふと視線を感じた。視線の主は例の大型魔犬だった。

魔犬の目を通してこちらを観察している?ばかな。そんなこと出来る訳が……。


……

…………

………………


「あれ、鞍馬くん、電話?」

「ああ。なんか自宅に荷物が届いてたみたいだから、引き取ってもらえるように連絡してたところ」

「そうなんだ。それより早く行こう。みんな鞍馬くんを待ってるよ?」

「うん、今行くよ」


そうして俺は受話器を置くと皆が待つ海岸へと走って行った。


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