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普通の高校はどこですか!?  作者: たてみん
第3話:高校生活を満喫しよう(そこ、無理とか言わない!)
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58.魔法少女大会準決勝

ストックの切れ具合と、味方のインフレ具合がヤバい。

無双したい訳では無いのですが……


大体あってる小劇場

「魔法少女の大会に男が居るなんて許せないわ。決闘よ!」

まずは両校並んで挨拶をする。

と、相手大将の女の子(たしかジャッジメントって言ったか)が眼光鋭く俺を見てきた。


「そちらの大将、なんと言ったかしら」

「ん?ああ、リュージュだ」

「そう。ではリュージュさん。この試合、わたくしと1対1で決闘を行いませんこと?」

「は?お断りします」

「ふふん。私とでは勝ち目が無いから逃げるのですわね。

ハリボテの大将というのは本当だったようですわね。

所詮は男。数合わせの為に呼ばれた可哀想な人なのでしょうね」

「はぁ、まあな……「ちょっと!」……え」


俺が適当に聞き流そうとしたら、隣のサンシャインが割り込んできた。

あーこれはややこしくなるパターンだな。


「何も知らない癖に変な言いがかりしないでよ。

リュージュはハリボテなんかじゃないわ。私達の中で一番強いんだから」

「そうね。彼は例えるならトロイの木馬ね。そちらこそ見た目に騙されるなんて噂は所詮噂という事かしら」

「な、なんですって!?」


あら。ウィンディってば止めに入るかと思えば火に油を注ぐんだな。


「ふんっ、なら良いですわ。折角無駄な労力を使わない様に他の4人には手出ししないようにして差し上げようと思いましたのに。

ではリュージュさん。試合開始と同時にわたくしの最高の一撃をプレゼントしますので、どうぞ死なない様に注意して下さいませ」

「へんっだ。あなたの魔法なんてリュージュからしたらただの懐中電灯の明かりみたいなものよ!」

「まぁまぁ、サンシャイン。俺たちはいつも通り戦えば良いだけだから」


そうしてサンシャインの襟首を捕まえてステージ端に下がる。


「くっそー、あの金ぴかクルクル女め。私達のリュージュを馬鹿にするなんて許せないよ」

「はいはい、抑えてサンシャイン。あの程度、大したことないんだから」

「それは兎も角、折角向こうが初手を公開してくれた事だし、守りに入る?」

「いえ、俺は大丈夫なので、シリカは普通通りでお願いします。

後みんな。今回は魔法を極力威力を抑えた状態でなら使うことを許可します」

「ええ~、全力で行ったらダメなの!?」

「ダメだ。それじゃあこの計測用の魔道具は耐えきれないからな」


サンシャインとレインの全力の一撃をくらったら、計測が行われる前に破壊されてしまうだろう。

それは向こうの大将の魔法も同じだとはおもうんだけど、さて。どうしたものかな。


「ま、それでもこれで普通に戦えるんだから、もうグラップラー娘なんて呼ばせないわよ」

「あ、それまだ気にしてたんだな」


力こぶ作って鼻息荒くしてる姿は、まさにグラップラーって感じなんだけど。

と、そろそろ試合開始か。


『さぁ試合前の挨拶からなにやら舌戦が繰り広げられた様子。

気合十分と言ったところでしょうか。

では、両校配置について』

『3,2,1、ファイト』

『試合開始だ!!』


さて相手の出方はっと。武装はこの大会では珍しく剣士2人魔法使い2人と大将か。魔法の錬度もそれなりだし期待出来そうだな。

と、早速宣言通り大将のジャッジメントが俺を狙ってくるんだな。

うーん、どうするか。

避けるのも防ぐのも簡単ではあるんだけど、ちょっと彼女の攻撃姿勢が気になるんだよな。

ここは教育がてら、その欠点を指摘してあげるのが優しさってところか。皆には悪いけど。


「さぁ受けてみなさい!『ジャッジメントレイ』」


彼女が突き出した指先から光線が放たれ狙いあやまたず俺の眉間に向って飛んでくる。

速さは光速には程遠い時速300キロ程度と言ったところ。確かに常人には避けるのは難しいか。

でもま。所詮音速にも満たない速度だな。


「ほいほいっと」


俺は掌を射線上に広げて、鏡のように光線を180度反射させた。

結果、撃った張本人に魔法は返って行き、ジャッジメントを襲った。


「なっ。きゃあっ!!」

「「ジャッジメント!?」」


ん~、一応威力は1/3くらいに減衰させておいたから怪我は大丈夫だとはおもうけど。

あ、白目剥いてる。ダメそうだなあれは。

魔法発動時の姿勢が攻撃一辺倒で防御に一切の魔力が割かれていなかったから危ないぞって教えてあげようと思ったんだけど、伝わらないかな、これは。


『なななんと!?

信じられません。陽光学園大将の放った必殺の一撃が跳ね返されました!!

その結果、撃った張本人がその一撃をくらいダウン。

まさか開始10秒で決着がついてしまいました!!』

「……ちょっと、リュージュ。私達の出番が無かったじゃない!」

「そうね、これならさっきの決闘、受けてても変わらなかったわね」


おっと、まさか味方からのダメ出しが出てしまった。


「ま、まぁまぁ。まだ決勝戦があるから、な。

そっちでは俺は手出ししないから安心してくれ」

「絶対だからね!」


はぁ。

ま、次の第2試合はどちらが勝っても基礎は良く出来てるチームだったし、魔法解禁したままでも大丈夫だろう。

内容がほとんどなかった気がするのに1話分が終わってしまった。

折角まともな魔法少女同士の戦いになると思ってたのに。


「ふっ。北斗に飛び道具は効かぬ。二指真○把!!」

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