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普通の高校はどこですか!?  作者: たてみん
第2話:魔法少女育成計画!?
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36.特訓第2弾1回目 連携訓練

き、昨日のアクセス数がこれまでの3倍になったんですが、いったい何が……。


前書き後書き小劇場

コロ「わんわん(ふははは。リュージュが欲しければ私を倒してからにするがいい)」

1時間ほど掛かり稽古を続けた所で、休憩を取る。


「ぜぇ、ぜぇ」

「はぁぁ。ウィンディさん、容赦無さ過ぎです」

「あら。後半はだいぶ肝を冷やされたけどね」

「サンシャインは、フェイントを混ぜると良くなると思うわ」

「はぃ。今度やってみま~す」


流石の年長組は多少余裕が残っているみたいだな。

まぁ今回は相性の問題もあったけど。


「はいみんな。今日はスペシャルドリンクですよ~」

「待ってました~」

「喉からからです~」

「疲れた体に染み渡るわね」

「……これで背も伸びたらいいのに」

「あー(それはさすがに)」


みんなにはストレッチしてもらいながら15分ほど休憩してもらう。

それが終われば今日最後の特訓へとなだれ込む。


「さて、みんな。

今日の締めは、4人全員での実戦を兼ねた連携訓練になります。

相手してくれるのは、こちらのコロと、補助に俺が入ります」

「それってどこのボス戦?」

「もちろん今のみんなのレベルに合わせてちゃんと加減するから安心してくれ」

「どれくらいの強さを想定すれば良いんですか?」

「今のみんなが上手く全力を出したらこれくらいだろうな、を合わせた位だ。

つまり、サンシャインの攻撃力と、レインの機動力と、シリカの耐久衝撃力と、ウィンディの制圧力が合わさった感じだな」

「人それを無理ゲーと呼ぶ」

「そうね。聞いただけで勝てる未来が浮かばないわね」


シリカとウィンディも諦めモードになっているけど、実際にそれくらいの魔物なんて普通に居るしな。

魔物ランクで言えばBくらいだ。


「コロには要所要所で隙を作ったり加減してもらうので、ひとまずやってみましょう」

「はーい」

「お手柔らかに」


そうして俺達は二手に分かれて相対した。

あ、そういえば変身したみんなとこうして向かい合うのは初めてだな。


「じゃあコロ。まずはレベル1だ。いっておいで」

「わんっ」


俺の合図で駆け出すコロ。

それを見てすかさずウィンディから矢が放たれる。けど。


「だめ。早すぎてあたらないわ」


右に左にと軽快にステップを踏んで避けるコロ。


「レイン。今のレインでも頑張ればこれくらい避けれるからね」

「そ、そうなんですか!?」

「ウィンディはあたらないならシリカの方に誘導するようにして」

「っ!なるほどね」


俺のアドバイスを受けてウィンディの狙いがコロの左足付近に集中する。

その為に右へ右へと避け続けるコロを、機動力では追いつけないシリカが待ち構える。


「来い!」

「わんっ」


シリカの声に応えてコロが突撃する、と見せかけて待ち構えていたシリカの盾を下から突き上げた。

たまらずシリカの重心が浮き上がる。


「レイン、行け!」

「はい!ヤッ」


突き上げ動作によって一瞬止まったコロへとレインの攻撃が突き刺しにくる。

その為、コロも追撃を諦めて後ろへと飛び退った。

そこへ今度はサンシャインの上段切りが炸裂する。


「待ってました!」

「こらっ、大振りすぎだ」

「え、わっ。きゃああ」


サンシャインの攻撃が空を切る。

コロは小さく飛んでサンシャインの懐に潜り込んで攻撃をかわすと、そのままサンシャインに体当たりを喰らわせた。

何とか追撃はさせまいと、ウィンディの矢が飛び、レインが立ち塞がる。


「サンシャイン、大丈夫?」

「うん、何とか。でもこれ、怪我はしないって言っても衝撃はもろに来るんだよね」

「そうだね。私はさっき何度も吹き飛ばされてたから、よく分かるよ」

「って、コロは?」

「えっ?!」

「くっ、2人ともこっち」


声の方を向けばウィンディへと迫るコロの姿があった。

レインの意識がサンシャインに向いた一瞬を突いて後衛へと駆け抜けていたのだ。


「ウィンディ、逃げて!」

「向こうの方が速いから無理よ。きゃあ」


懸命に3人が駆けつけようとするけど、間に合わず、ウィンディはコロに組み伏せられてしまった。


「そこまで!!」


俺の号令で、コロがみんなから離れて戻ってくる。

その頭を撫でながらみんなと合流する。


「みんなお疲れ様でした」

「お疲れ~。うー1撃も当てれなかったよ」

「これが実戦じゃなくて良かったです」

「ホントね」

「でも、手ごたえは少しあったと思うわ」

「そうですね。今の戦いで言うとまず、サンシャインの攻撃のタイミングは悪くなかったぞ」

「ほんと!?」

「ああ。ただまだ大振りの癖が残っていたけどな。動きの速い魔物にはコンパクトに攻めれば勝てるようになるだろう」

「うん、やってみるね」

「レインもシリカのガードが浮いた瞬間やサンシャインが飛ばされた瞬間に、咄嗟に動けたのは良かったな」

「はい、ありがとうございます」

「一瞬でも相手から意識を離したのが拙かったけど、そこは経験を積むしかないだろう。

シリカも最初の挑発は良かったですね。ガードが浮かされた後のリカバリー速度と敵に抜かれたのは今後の課題です」

「うん、次は抜かせない」

「ウィンディも矢での誘導やすぐにフォローに入れたのは良かったと思います。後は敵に近づかれた時に、1撃分だけでも時間稼ぎが出来るようになったら、その間にレイン達がフォローに入れるので安定しそうですね」

「そうね。魔法も駆使して何とかやってみるわ」

「はい。先生からは何かありますか?」

「うーん、そうね。間違いなく言えるのは、皆さん先月と比べると格段に強くなっていますので自信を持ってください。

リュージュとコロちゃんが異常なだけで、国内の学園生の中ではトップクラスの実力だと思います」

「先生、俺って異常なんですか?」

「ええ、間違いなく」


力強く断言されてしまった。

うーむ、もうちょっと実力隠したほうがいいか? いや、今更だな。


「よし、じゃあ次に行こうか」

「「はい」」

「次は複数の敵相手な。コロ、3体に分身してくれ」

「わんっ」


コロが1鳴きすると、その姿が3つに分かれた。


「「は?」」

「りゅ、リュージュ。コロちゃんってそんなことも出来るの?

っていうか、さっき1体で負けたのに3体とか無理に決まってるよ」

「大丈夫大丈夫。さっきに比べて1つ1つは弱体化させてあるから。

さぁ、配置について。今日はこの後、5体10体と数を増やして行くんだから」

「うわぁん。リュージュは悪魔だった~」

「はいはい、泣き言は聞きませ~ん」


そうして日が暮れるまで特訓は続けられるのだった。



サン「待って、私が欲しいのはリュージュじゃないの。あなたなの!!!」

コロ「わうん(てれっ)」

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