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普通の高校はどこですか!?  作者: たてみん
第2話:魔法少女育成計画!?
35/103

35.特訓第2弾1回目 掛かり稽古(レイン&ウィンディ)

前書き後書きを使って小ネタを書こうの会

「リーチの差が絶対的な力の差だと思い知るがいい」

続いてレインとウィンディだけど。


「きゃぁぁぁ」

ズサァー……


ウィンディの矢をもろに受けてレインが吹き飛ばされていた。

スタートの距離は2メートルか。レインのリーチだと1歩踏み込まないといけない距離だな。

流石にこれ以上近づくとワンアクションで攻撃できるレインが有利なんだろう。

そう考えていた所で再びレインが吹き飛んでいく。

うーん、これは少しコツを教えないとダメかな。


「レイン、ウィンディ。ちょっとストップ。

今のままだとレインがただの的になってしまっているから、ちょっと見本を見せるな」

「ううっ、ごめんなさい。どん臭くて」

「いや。誰も最初から出来るなんて思ってないから大丈夫だ。

これって運動神経以外にも幾つかコツが必要だからな。

それさえ分かればレインだっていいところまで行けるようになるさ」

「本当ですか?」

「ああ。という訳で、今からやって見せるからウィンディ。俺に向けて矢を撃って来てくれ」

「分かったわ『ショット』」


ふむふむ。これまで使ってた『ブラストショット』の低威力版だな。

威力が下がった分、構えてから発射までの速度が向上しているようだ。

弱い魔物相手や牽制程度ならこれで十分だろう。

そこまで確認して俺は右手を前に突き出すと、放たれた矢を掴んだ。

それを見てレインもウィンディも驚いた顔をする。


「うそっ。あの速度で飛ぶ矢を捕まえられるの!?」

「リュージュ君、やっぱり凄いです」

「いやいや。どこに飛んでくるかが事前に分かれば難しくはないさ。

さあ、ウィンディ。どんどん撃って来てくれ」

「ええ」


ヒュヒュヒュッと連続で放たれた矢を、今度は半歩だけ体をずらして避けていく。

そして更に避けながらウィンディの方へとゆっくり近づいていく。


「いいか、レイン。ウィンディの矢は今は真っ直ぐしか飛んでこないんだ。

だから放とうと構えた瞬間にはどこに飛んでくるかが分かる。

見れば分かる、というか、魔力の流れが意識出来れば見なくても分かる。

その射線上から身体を外してしまえば、どんなに速い矢だって避けられるんだよ」

「くっ、このっ」


段々近づいてくる俺にウィンディの顔に焦りが浮かぶ。

さらに連射速度が上がるけど、それすらも避けて1歩近づいていく。


「身体ごと外すのが難しければ射線上に剣を置いておくだけで、防ぐことも出来るからどちらも練習してみるといい」

「は、はい。あっ」

「はいタッチ」


説明しながらウィンディに手の届く範囲まで来たので肩を叩いて勝利宣言をする。


「どちらも厳しければ、まずは横に大きく動いて避けることに専念するのもありだね。

レインはサンシャインと違ってスピードとテクニックで戦うことになるから、ウィンディの矢を避けれるようになれば大抵の魔物は余裕を持って対処できるようになるさ」

「分かりました。やってみます」

「うん」


と、そこでウィンディがジト目で俺を睨んできた。


「ねぇ、私にはアドバイスは無いのかしら」

「あぁ、すみません。ウィンディなら自分で色々気付くかなって思ってました」

「そりゃあ、幾つか思いついているけど、私だけ何も言われないんじゃ寂しいじゃない」

「そうですね。

ウィンディの場合は、時々わざと外したり、相手の回避方法を予測して撃つのが有効です。

他にも曲射したり、撃ちっぱなしじゃなく一定距離で爆発させたりするって言う手もありますね。

後はウィンディも走って距離を取りながら撃てる様になるとどんな局面でも万能になれますよ」

「爆発は圧縮した空気を開放すればいいから分かるけど、曲射はどうやるの?」

「ちょっとイメージトレーニングが必要なんですけどね。

自分の放つ矢が飛ぶ軌跡をイメージするんです。で、その通りに飛べって意志を持って撃つと行けますよ。

慣れれば放物線だろうとS時だろうとUターンVターンだって出来るようになります」

「確かに、それが出来たら凄いわね」

「あのー、それされると益々私に勝ち目が無い気がするんですけど」

「うん、ほらがんばって」

「ふえぇぇ」


情けない声を出すレインの背中押して、訓練を再開させる。

ん~、おぉ。ちゃんとさっきよりは上手く避けられるようになったな。


「レイン。最初の目標は5メートルな」

「そんな無理です~~。きゃああ、ウィンディさん、今ちょっと曲がって飛んできましたよ!」

「そう?うーん、でもまだまだ難しいわね」


よし、これでこの2人も良い訓練が出来るだろう。



「いけっ。大津波(タイタニックウェイブ)

「なにぃ、ここは内陸部なのにぃぃ」

「しまっ。ゴボボボボッ」

共倒れする2人。

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