表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
普通の高校はどこですか!?  作者: たてみん
第1話:帰って来た高校生活
3/103

3.普通の授業風景?

連載開始記念で連投中です。

1日目が終わるくらいでペース落とします。


謎の小劇場

「教科書見せてあげる。学校案内も任せて!」

そんな回想を思い浮かべつつ、俺は今4時間目の授業を受けていた。


「であるからして。

1192年に鴨川幕府が出来た訳だ。

その時の鴨川根木郎大統領の『少年よ、大事に至れ』は今でも有名な一言だろう」


……あれ?何か変じゃなかったか?

いや、気のせいか。そもそも80年前の記憶だしな。

色々曖昧になってても不思議じゃないか。


「さてここで問題だ。

この鴨川大統領は就任2年目にして1つの歴史を塗り替える程の政策を打ち出した。

それがなにか。そうだな、一番窓際の後ろの席の人。答えてみなさい」

「は!?俺か」

「そうだ。これくらい予習していれば簡単に分かるだろう」

「いや、そんなことを言われてもな」


今日転校してきたばかりなんだが。

一応教科書は全部カバンの中、というかアイテム空間に収納されていたからあるけど、読んではいないぞ。

このアイテム空間っていうのは、向こうの世界で空間魔法で創った四次元ポケットみたいなものだ。

まさか転生したこっちでも使えるとは思わなかったけど。

さてどうしたものか、と思ったところで隣から助け船が出た。


「先生。彼、鞍馬くんは今日転校してきたばかりなんです。

なので、予習とかはほとんど出来ていないんじゃないでしょうか」

「ふむ、そうだったか。なら代わりに君が答えてくれ」

「はい。鴨川大統領の政策と言えば『鳥類憐みの令』です」

「よろしい。今彼女が言ってくれたように……」


彼女の答えに満足して先生は授業を再開した。

先生が黒板の方を向いたのを見て、俺は小声で隣に話しかけた。


「(ありがとう。助かったよ)」

「(どういたしまして。あの先生、生徒の顔とか名前全然覚えないことで有名なの)」

「(そうだったのか。確かに誰の名前も呼ばないなとは思ってたんだ)」

「(ボケては居ないから、元々の性格なんだろうね)」


うん。何というか、こうして教師の目を盗んで隣と会話するって、学生の醍醐味って感じだな。

それが楽しいかと言われたら微妙な所だけど、少なくとも隣の彼女のテンポは俺に合ってる気がする。

その後は特に問題なく4時間目は終わった。

そして、4時間目の後の時間と言えば。

昼休みだ。

あれだよな。確か売店に行ってラーメンサンドを狙って決闘したりする、高校生活の花形とも言える時間。


「ねぇ、鞍馬くんはお昼は持ってきているの?」


またまた隣の女生徒が声を掛けてくれた。

どうやら彼女は面倒見の良い性格をしているのだろう。


「いや。学園生活も慣れていないからな。まずは状況把握に努めようかと思ってる」

「状況把握って。まぁ実際に行ってみるのが早いよね。

私も今日はお弁当持ってきてないんだ。だから一緒に行こっ」

「分かった。よろしく頼む」

「うん、よろしく頼まれたよ」


そうして2人で連れだって廊下を移動する。

あ、そう言えばまだ名前とか聞いてなかったな。


「なあ、今更なんだが、君の名前を教えて貰っても良いか?」

「え?あ~そう言えばまだ言ってなかったよね。ごめんごめん。

私は南野 陽子(みなみのようこ)。16歳独身だよ」

「いや、その年で結婚してたら凄いから。じゃあ、改めて南野さん、よろしくな」

「うん、こちらこそ。あ、水希だ。おーい」


南野さんが前を歩いてる女の子を見つけて声を掛けていた。

どうやら知り合いらしい。

その子もこっちに気付いてゆっくりと近づいてくる。


「こんにちは。陽子ちゃんも今からお昼?」

「そうなの。私達これから学食にいく所なんだけど、良かったら一緒にどう?」

「うん。じゃあ。

あ、そちらの人は?」

「あ、彼は鞍馬くん。今日転校してきたの。学食も初めてだから案内も兼ねてるんだ」

「そうだったんだ。初めまして。東 水希あずまみずきです」

「鞍馬龍司だ。よろしく東さん」


すっと頭を下げる東さんに習って俺も頭を下げた。

なんというか南野さんとは対照的な大人しい性格の子みたいだ。


「さ、2人とも早くしないと良い席取られちゃうよ」

「ああ。行こうか」

「はい」

前書きとタグ通り、歴史とか常識とかがずれています。

決して作者が歴史に疎いわけではない。きっと。


「しめて100万円になります。明日までにキャッシュで払ってね」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ