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普通の高校はどこですか!?  作者: たてみん
第2話:魔法少女育成計画!?
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26.2度目の出撃

いつもありがとうございます。

毎度のことながら本作も作者の予定通りには進まないんだなと痛感しております。

そして特訓を開始した翌週の月曜日。


『今夜は特訓の成果を見せる大事な日だ』


と、南野さんは考えているようで、朝からソワソワしていた。

俺からしたら既に十分成長は確認出来ているので、後は結果発表を待つだけなんだけど。

みんなには朝の鍛錬が終わった後は極力魔力を温存してもらうように伝えてある。

更にお昼のランチはいつもの特製定食+青汁のセットで少しでも魔力量が増えるようにしておいた。


「最近はもう、この一杯がないと物足りないよね」


と言いながらグビグビと青汁を一気飲みする南野さんを見て、周りが若干引いていたけど。

うーん、言わないであげるのが優しさかな。


放課後になり、それぞれが自由に時間を潰して夜を待った。

余談だけど、南野さんは東さんに引きづられるように図書室に行ったみたいだ。

ここのところ居眠りが多くて勉強やばいかもって呟いてたからな。

そして待ちに待った夜が来た。


「みんな準備はいい?」

「うん」

「もちろん大丈夫よ」

「問題なし」

「じゃあ行くよ!『装身:マジリリ・サンシャイン』」

「「『装身(以下略)』」」


前回に比べて若干変身時の光の強さを増しつつ、無事に全員が魔法少女へと変身した。

俺?俺は前と変わらずだ。一応最新型らしいの魔道具が届いたのでものは交換したけど、変身後の見た目も前と一緒にしておいた。

あと先生も変身してないからそのままか。

皆の変身が終わったのを見て、先生が今日の注意事項を話し始めた。


「みんな、というか特にサンシャイン。

気持ちが昂ぶっているとは思うけど無理は禁物よ」

「せ、先生ひどい。なんで私だけ名指しなんですか?」

「それはどう見ても浮かれてるからよ。自覚あるでしょ」

「そりゃ、まぁ」


頬を掻きながら目をそらすサンシャイン。

反応が古典的だけど分かりやすいな。


「さて、今日周ってもらうルートですが、前回と同じです。

ただし、前回よりも公園に溜まっている魔素の量が多いという報告があがっているので、くれぐれも注意してください」

「「はい!」」

「鞍馬君からは何かあるかしら」

「そうですね。前回に比べて格段に強くなっているので、力の入れ過ぎには注意した方がいいかなって思うくらいです」

「勢い余って転んだり、周りを破壊したりしないようにってことね」

「はい、そういうことです」

「あとオマケで飴玉作ってきたから、景気づけに食べてください」


アイテム空間から2センチくらいの丸い飴玉をみんなに配る。


「リュージュってこんなのも作れるんだ。凄いねー、あむ」

「きれい」

「ほんと、食べるのが勿体無く思えるけど」

「次回の巡回の時もあると期待する。なので遠慮なく」

「これが飴玉……(中で薄っすら輝いてるのは魔法陣?)」


みんな思い思いに眺めながら口に入れた。

味の方も先日のベリージュースと同じだから気に入ってくれているみたいだ。


「俺からはこれくらいですね」

「では皆さん、今回も無事に帰ってきてください」

「「はい!」」


そうして学園を出た俺達は一路前回の公園に向けて移動を開始した。

途中、先頭のサンシャインが後ろを振り返りながら話かけて来た。


「それにしても、いまいち自分が強くなったって気がしないんだけど大丈夫かな」

「それ、私も気になってました。ちょっとは魔力量増えたかなって気はするんですけど」


そう言いながらレインもチラッと俺の方を見た。

実際、魔力量が倍増したとかそこまで劇的な変化がある訳じゃないしな。

それでも。


「実際に戦ってみれば分かるよ。

特に意識せず前回と同じ様に戦えば大丈夫だから」

「うん、リュージュがそういうなら信じるけど」


まだ納得は出来ていないようだけど、そうこう言っている間に公園が近づいてきた。

魔物は……居るな。


「居るわね。それも報告にあったとおり、前回よりも数が多い」

「20、30……35匹くらいね。数が多くてもやることは変わらないわ。

……上位種が居なければいいけど」

「今のところ、その気配はないわね。

みんな、準備はいい?いつも通り私の弓を起点に攻撃を仕掛けるわよ」

「「はい!」」


そうして2回目となる魔物討伐戦が始まった。


その時歴史は動いた。人それをフラグと呼ぶ。

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