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普通の高校はどこですか!?  作者: たてみん
第1話:帰って来た高校生活
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17.魔法少女ですから

やっと待望の変身シーン。

ただし、細かい描写は皆さんのご想像にお任せします。


前書き後書き小劇場

「ムー○プリズムパワー・セットアップ」

打ち合わせも終わり、早速出発しようと立ち上がった所で待ったが掛かった。


「鞍馬君、待ってください。そのまま行く気ですか?」

「そうだよ!大切なものを忘れてるよ」

「??」


はて、何かあっただろうか。

俺が首を傾げてると、横から葛西先輩がすっと何かを差し出した。

反射的に受け取ったけど、これは仮面?いや、魔道具か。

鑑定してみると『変身用装具』らしい。

魔力を流すと自動で服を着せてくれるようだ。

装着者の魔力の波長に合わせてデザインが変わるらしい。

ふむふむ、防御力も装着者の魔力に依存か。

あー、でも俺の魔力には耐えられないな。

そうやって眺めていたら南野さんが覗き込んできた。


「あれぇ、流石の鞍馬君でもこれが何かまでは分からない?」

「あ、いや。そういう訳では……」

「よろしい。ならば先に使って見せてあげましょう」


若干勘違いしたまま彼女は胸元からスティック状の魔道具を取り出した。


「しっかり見ててね。『装身:マジリリ・サンシャイン』」


魔道具を上に掲げてポーズを決め元気良くそう言うと、南野さんの全身が光に包まれた。

そして着ていた服が消え、全く違う赤い服が空中に出現すると共にスッと南野さんの身体にフィット。更には髪の色まで真っ赤に染め上げていた。

ちなみのこの間、0.1秒と掛かっていない。なのでみんなからすると光ったと思ったら着替えが終わっていた認識だろう。うん。みんなからすると。


「えっと、南野さん」

「駄目だよ。この姿の時はサンシャインって呼んでくれないと」


プンスカ怒る南野さん改めサンシャイン。

役になりきるタイプだったようだ。


「じゃあ、サンシャイン。変身するときは人前でしちゃいけないとか言われて無いのか?」

「知らない人の前ではダメだけど、ここにいるのはみんな仲間だからね。

ほら、そんなことより、水希ちゃんたちも早く」

「えっ、ちょっと待って」


サンシャインに急かされる形で東さん達も魔道具を取り出した。

ただ、サンシャインと違ってポーズは取らないようだ。


「『装身:マジリリ・レイン』」

「『装身:マジリリ・ウィンディ』」

「『装身:マジリリ・シリカ』」


そうして3人ともが変身というか着替え?を済ませる。

色で言うとサンシャインが赤、レインが青、ウィンディが黒、シリカは緑。

それぞれ魔法適正のままなんだろうけど、それって一目で得意属性がばれるって事なんじゃないだろうか。

あと、東さんは着やせするタイプか。北見先輩と葛西先輩は見た目通りと。

因みにデザインは全員ミニスカの可愛い感じの洋服で防御力とかは度外視だ。

ジャンプしたらスカートの中が丸見えだろう。短パンとか履いてるのかな。

魔物相手ならどっちでもいいのか?


「はぁ。みんなもうちょっと慎みを持とうな」

「ん?何のこと?

それよりほら。今度は鞍馬君の番だよ」

「はいはい。『装身』っと」


魔道具に微量の魔力を流してマントだけ取り出して羽織る。

後は髪と瞳の色をスカイブルーに変えればいいか。

ちなみに転生前もスカイブルーだったから若返った気分だ。今は16歳の体だけど。


「どうかな?」

「「……」」

「あれ?変かな」


みんな呆然としてしまった。

やっぱりマントはダメだったか?

でも俺が魔法少女の恰好になる訳にもいかないしな。


「そんなに似合ってなかったか?」

「そんな事はないわ。まるで童話の王子さまみたいな雰囲気だから皆驚いただけでしょう」


流石というか先生が真っ先に回復してくれた。

それに続いて他の皆も感想を言ってくれる。


「すごく、似合ってます」

「ほんとね~。これで制服じゃなくてスーツとかタキシードだったらもっと」

「……変態紳士」

「いや、北見さ、シリカのそれはちょっと。ってあれ?サンシャイン?」


まだサンシャインだけ復活して来てないのか反応がない。

と思っていたらまたもや何か気に障ったのか怒っていた。


「く、鞍馬君。というか、まずは名前!」

「名前?あーそっか。じゃあ、リュージュで」

「じゃあ、リュージュ!何今の変身。私達のと違ってただ装身って言っただけだし、制服のままだし。

そりゃ確かに髪の色とか変わってるけど、全然変身っぽくないよ!」

「うわ、まさかのダメ出し。でも男の生着替え見ても嬉しくないだろ」

「それは……えっと(〃o〃)」

「いや、そこで顔を赤らめられても困るから」

「まぁ残念ながら、一瞬過ぎて見えないんだけどね」


葛西さん改めウィンディの突っ込みで漸くその場は落ち着いた。


「さ、それよりこれで準備も出来たし行きましょう」

「そうね。リュージュに私の活躍見せてあげるわ」


そう言って意気揚々と部室を出て行くサンシャインに続いて俺たちは学園を出発した。


BL路線には行きませんので男性の着替えは簡易版です。

なお、バラは持たない模様。


「月に代わって、お仕置きして!」

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