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普通の高校はどこですか!?  作者: たてみん
第1話:帰って来た高校生活
13/103

13.謎の転校生は要注意?

少しずつブックマークとアクセス数が増えるのが嬉しいですね。


前書き後書き小劇場

「のこのこと私達のアジトに一人で来るとは愚かな奴め」

全員が落ち着いた所で、その小さい子が話し始めた。


「さて、この中で名前を知られていないのが私だけみたいだから、まずは自己紹介から。

3年の北見 英子(きたみえいこ)。皆からはえっちゃんなんて呼ばれているけど、れっきとした年上だから」

「はい。鞍馬龍司です。北見先輩って呼べば良いですか?」

「そうね。ここでえっちゃんなんて呼んだらもう一回デッキブラシが飛んでいくところだったわ」


冗談を言っているようで、実際は凄く落ち着いた雰囲気を醸し出してるからどこまで本気か読みにくいな。


「では、改めて先ほどの謝罪を。

先ほどは私達の勘違いで殴ってしまってごめんなさい」

「ごめんね」


北見先輩に続いて葛西先輩も頭を下げた。

俺も怒ってないので、すぐに許すことにする。


「それより俺は何と勘違いされたんでしょうか」

「それは……」

「ごめん!それ、わたしのせいなの!」


北見先輩の言葉を遮って拝むように手を合わせながら頭を下げる南野さん。

そういえば今日はずっと様子がおかしかったし、それとも何か関係があるんだろう。


「実はね。私昨夜、魔物と一緒に居る怪しい人影を見たの。

普通、魔物は人を見たら襲ってくるから襲われないその人は、絶対に変でもしかしたら、魔物たちを操ってる黒幕なんじゃないかって思って先輩に相談したの。

そしたら先輩から『他に最近変わったことは無い?例えば転校生とか』って言われて、鞍馬君が浮かんだの。

そうしたら『謎の転校生が実は悪の幹部だったとか、よくある話』だって言われて」

「だから部室に入ったときに攻撃してみて、ボロを出さないか試したと」

「うん。ほんとごめんなさい」


しゅんとする南野さん。それをみた先輩2人がフォローに入った。


「陽子を責めないであげて。その相談をされた先輩は私だから」

「試しに殴ってみればいいじゃんって言ったのは私だしね。

実際に殴ったのも私だから陽子ちゃんは悪くないわ」

「何気に葛西先輩が一番過激ですね」


やさしい感じのお姉さんだと思ったら、行動は大胆だった。

まぁそれはそれで見た目とのギャップがあって面白いのか?


「ひとまず、事情は分かりました。

一応、もうその疑いは晴れた、と思って大丈夫なんですか?」

「ええ。残り1個のあんぱんをくれるような人が悪人な訳ないから」

「それに叩かれたら普通怒ったりするし、魔物だったら邪気が漏れるはずなんだけど、それも無かったしね」

「つまり鞍馬君は良い人ってことで決定!」

「良い人過ぎるのもちょっと心配だけどね」


やっと元気を取り戻した南野さんを見て、ようやく微妙な空気だったのが解消された。

さて、俺に対する疑念が晴れたのは良いんだけど。


「さっきの話で1つ気になったんだけど、南野さん。

どうして魔物が居るようなところに居たのかな?

今の話だと魔物は人を襲うんだろ。危ないじゃないか。

それともこの町っていつでもどこでも魔物が徘徊してるのか?」

「それは、その……」


俺の質問にギクッてなってる南野さん。

何か言いにくいことがあるみたいだけど、折角出来た友達が危険な事をしてるって分かったら何とかしてあげたい。

そこにまた北見先輩からフォローが入る。

どうやら勢いで動く南野さんを他の3人がフォローするのがいつもの流れのようだ。


「鞍馬さんはつい最近、引っ越してきたんですよね」

「はい」

「ならむしろ知っておかないと危険」

「そんなにこの辺りには魔物が多い?」

「そう。商店街とかマンションの多い地域はそうでもないけど、学園を含む裏山に近い一帯は夜になると魔物が良く出る」

「裏山に魔物が住んでるってことですか?」

「半分正解。野生動物由来の魔獣はそれなりの数生息してるはず。

ただその子たちは滅多に山から下りてはこないから、こっちから手を出さなければ大丈夫。

問題は魔素由来の魔物。こっちは人気の無いところで生まれて積極的に他の生き物を襲うの」

「だから閑静な住宅街と学園付近に魔物が多いと」

「そういうこと」

「ちなみに、その野生由来と魔素由来の魔物を見分ける方法はあるんですか?」

「……動物型なら目を見れば分かるって言われてる。魔素由来の魔物は死んだ目をしてるって。

でも実際、魔物を前にして目を確認してる余裕なんてないけど」

「それは確かにそうですね」


言われて昨夜会った魔犬達を思い出す。

確かにコロを襲っていた魔犬達は目が濁っていたな。逆にコロの目は最初から力が漲ってたように思える。


「えっと、じゃあ。夜は危険だから出歩くなってことですか?」

「うん、そのほうがいい」

「分かりました。でもそれが分かってるなら、なおさら南野さんが夜出歩いてたのはダメじゃないか。

それとも何かどうしても出歩かないといけない理由があったのか?」

「うん。なんというか……」

「そこからは私から話すわ」


ザッと部室の扉が開いて央山先生が入ってきた。



主要キャラは出揃ったけれど、魔法少女の登場はもう少しお待ちください。


「ふははははっ、逃げられはせんぞ」


それにしても2章の終わりで思いついて書き足してる小劇場、ネタに走り過ぎかな汗

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