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普通の高校はどこですか!?  作者: たてみん
第1話:帰って来た高校生活
10/103

10.体育の時間

ブックマーク登録ありがとうございます。

やっぱり自分の書いてるものが読まれたり評価されたりすると嬉しいですね。


今日のダイジェスト

「つばめ君!ボールは友達だよ」

その後、微妙な空気が続いたものの2時間目の授業は先生の持ち前の明るさで何とか乗り切った。


3時間目からは体育の授業だ。

そう言えば着替えってどこでするんだろう。

さっきの授業レベルから考えて装身魔法が普及しているとは考え難いんだけど。


「どうした、鞍馬。次体育なんだ。着替えに行くぞ」

「ああ。更衣室の場所が分からなくてな。案内してくれ」

「そう言う事か。なら付いて来いよ」


折よく声を掛けてくれた外山と連れだって更衣室へと向かう。

その道すがら。


「……あんまし気にすんなよ。無適正だからって馬鹿にするような奴はうちのクラスには居ないから。いたら矯正してやる」

「ん?あ、ああ。ありがとう」


なるほど、そういうことか。

無適正=能無し=いじめの対象って構図が成り立つ場合があるのか。

小学生くらいだと小さな違いが仲間はずれの原因になるからな。


「あれ、でもさっき先生は無適正は普通ない、みたいな事言ってなかったか?」

「俺らの代だとな。親の代とか兄貴世代だとそれなりの割合居たらしいぞ。そもそも魔力を持ってないとかな」

「そうなのか。大変だな」


更衣室に着いて着替えを行う。

そう言えばアイテム空間もこの世界ではオーバーテクノロジーに相当するだろうからばれないようにしないと。

今もつい脱いだ服をアイテム空間に仕舞おうとしたけど、慌てて空きロッカーにしまったフリをしておいた。

そして、今日の体育のお題はサッカーだった。

どうやら隣のクラスと合同で試合形式で行うようだ。

良かった。これなら多少はルールが分かる。

そう思っていた所に再び外山が来た。


「鞍馬。危ないからキーパーして貰って良いか?」

「危ない?」

「ああ。動かずそのまま立っててくれれば十分だから」

「ん?よく分からないけど分かったよ」


いきなりの戦力外通告。

外山の事だから、いじめとか差別とかではないんだろうけど。


ピーっ!


ホイッスルの合図と共に試合開始。

最初はこっちボールだ。

フォワードは外山ともう一人、名前の知らない男子生徒。

2人ともかなりサッカーが得意らしく、どんどん敵陣に切り込んでいく。


「行くぞ。ド、ラ、ゴ、ン、シュート!!」

ドフッ。ガキン!


外山の蹴ったボールが弾丸のように相手ゴールに突き刺さった。

おいおい、なんでゴールネットに当たった音が金属音なんだ。

こんなの普通の人が受け止めたら大怪我するんじゃないか?

……あぁ。だから危ないって言ってたのか。

それにあの掛け声。そういえば小さいころに見た漫画であんな感じで技名を言ってたっけ。


「……まずい!鞍馬、避けろ!」


と、考え事をしている間に試合が再開していたらしく、キックオフと同時に相手選手がシュートしてきた。

これまたもの凄い勢いでセンターラインからボールが俺目がけて一直線に飛んで来た。

ただまぁ最初の指令は動かず立ってろだしな。


ビュンッ、ドシ。

「うわっ、おもっ」


顔に飛んで来たボールをキャッチしたら、意外な重みがあった。

これは中に鉄が入ってるのか?鉄芯をゴムで包んだボールって所か。

怪我しないようにゴムが厚めだけど、それでも2キロあるぞ。

こんなのでサッカーしてたのか。むちゃくちゃだな。


「お、おーい。鞍馬。無事か?」

「ああ、何ともない。っと。このまま持ってちゃ駄目だよな。

外山、パス!」


ひょいっ。


「あ、ああ。って、えええぇ!」


俺の投げたボールはセンターラインから急いで戻ろうとしていた外山の目の前に落ちた。


「なんでここまで届くんだよ」

「ん?そんな事より、相手ゴールはあっちだぞ」

「っそうだな。行ってくる」


若干納得のいかない顔をしながらもプレーを再開する外山。

その後は警戒して慎重なプレイを続ける相手を終始外山達が攻める試合運びで、2発目のボールはこっちのゴールまで来ないまま、授業は終了した。



自重する気があるのか無いのか、いまいち分からない主人公。

オーバーテクノロジーやロストテクノロジー級のものが知られなければ大丈夫かなと思っている節があります。


「よっしゃあ。顔面アタック! グキッ」

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