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1-4 死霊操士 討伐(ワンパン)

 

「皆さん集まりましたね」

「アクアさんちっちゃい!かわいい!」

「チビは吹き飛ばし耐性が低い雑魚だと聞いたのだが……」

「え、マジですか?」

「マジだね」

「デカいと一部のダンジョンの通路通れないって聞いたことあるぜ!」

「一長一短なんですねぇ」


 談笑しながら森へと歩いていく。

 それと同時に連携の確認をして、道中にいたゴブリンの大群でリハーサルをやって。森の奥の砕けた祠に着いた。


 ああ、新しく入った人は精霊魔法士lv11のドゥルガーって人だ。

 支援+範囲火力だな。今回のボスは雑魚が超大量に出てくる。それを全滅させないとボスにダメージ入らないというめんどくさいボスだ。最初のボスのくせにギミック付きといういやらしさ。


 単体攻撃しかないキャラだとソロ攻略はほぼ不可能であるのも辛い。

 簡単に範囲技は覚えれるのでそれはいいのだがメタ貼らないと勝てないというのはやっぱり最初のボスに相応しくないとは思う。



「来ますよ!」


 その声とともに世界が暗転し、昼の明るさが消え失せ月明かりすらない暗い暗い夜へと移り変わる。


「オオオオオオオォォ……」

 砕けた祠から灰色のチリの塊がせり出し、人の形を形成する。祠に立て掛けられていた歪な杖を握り、地面へと突き下ろす。


 カーン……!

【草木の緑を砕き、地から這い上がる亡者たち!この者共を打ち砕き、再び冥府へと送り返せ!】


 システムアナウンスの終了とともに地面から生えてきたスケルトンが突撃してくる。


「『フェアリーウィッシュ』『セラフィナイト』『フェアリーウィッシュ』『ヴァルキリーライズ』!」

「『マギブースト・ニューマラス・Ⅲ』『セイクリッドウェポン』『エリアプロテクト』支援終わったよ!」

「『フェアリーウィッシュ』『挑発』『フェアリーウィッシュ』『ウォークライ』タゲ持ったべ!」

「『ホーリーウィンド』!!」

「『フェアリーサイン』『フェアリーウィッシュ』『カオスブラスト』」

「『ブースト』『旋風刃』!」

「『マギブースト・エリア・Ⅻ』『ミーティア』!」


 バフ積んで、タゲ取ったかと思ったら次の瞬間には光って黒っぽい爆発して風が起きて、超デカい隕石が落ちて……


 俺が一発目撃った時点でボス戦勝利時のファンファーレなった気がしたのは気のせいだろう。多分。


「あれ、一撃で終わっちゃった?」

「ファンファーレ鳴ってるしそうだと思うのだが?」

「……あーですね。終わったぽいですね」


【祀ろわられぬ死霊操士の戦闘に勝利しました!】

【大事なもの:死者の鍵を手に入れました。】

 #==リザルト==========

 MVP:アクア

 ファーストアタック:アクア

 ラストアタック:アクア

 最多ダメージ量142×101=14342

 ノーダメージボーナス

 初討伐ボーナス

 史上初討伐ボーナス

 一撃必殺ボーナス

 #============


 ……マジだった。

【アクアさんの最多ダメージ記録をグランプリに登録してもよろしいですか?】

 あ、どうぞ。

 セイクリッドウェポンもウォークライも通常攻撃の威力強化だしつまりは俺一人で出せる火力だしな。


「うっそだろwwwwwwww」

「圧倒的超火力に思わずあきれが鬼なる。聖剣士のくせにあまりにも火力ありすぎでしょう?」

「アクアちゃんヤバいwウケるw」

「どうやってそんなに火力出せるんですか?バグですか?」

「聖剣士はアンデットの天敵だからなあ、出てもおかしくはないだろ」


 ホーリーウィンドの特攻がlv上がったから2倍で、ヴァルキリーライズとフェアリーウィッシュ諸々で合計8倍としたら出てもおかしくはない火力ではある。


「特攻補正にスキル補正考えたらダメージ8倍くらいにはなると思うのでバグではないと思います」

「うまいことハマったってことか」

「ですね」


 ほぼ半数以上の敵に8倍ダメージだけどな、一回限りだけど。


「ね、ね!MVPボーナスとか何手に入った?」

「素材と、死臭と呪詛が染み付いたワンピースとやらですね。何が何のボーナスなのかわかりませんが」

「呪われてるな、確実に」

「あ、リーダーだからでしょうか。歪な死者の杖手に入ってます」

「能力はどんなのなんですかねぇ?」


 #==武具詳細ステータス==========

 死臭と呪詛が染み付いたワンピース

 未鑑定のため不明。

 感覚的に呪われてることがわかる。

 薄汚い黒のワンピースだ。ほつれたり、破れたりしている様子は一切ない。

 #============


「わからないですね、街に鑑定屋があるのでそこで調べたらわかるはずです」

「βテストの時そんなのあったっけ?」

「ありませんでしたよー?」


 やっぱそうか。


「こちらもわかりませんでした、では街に帰って解散でいいでしょうか?」

「おけ」

「「はーい」」

「了解です」

「いいぞ」



 そして街に帰還して鑑定屋に行って、神殿行って呪い解いてもらって、装飾店行ってペンダント預けて。


 確かあの壊れた祠の奥の方にアンデットの固定ダンジョンあったはずだからそこに向かう。


 推奨lvは11〜⁇でβテスト中には最奥にたどり着けなかったらしい。そこで15lvまで上げて、信仰……どうしようかなぁ。


 行く前に薬屋で暗視ポーションを大量に購入。松明とかだと消されたり、徘徊してる強力な敵、DW(ダンジョンウォーカー)に居場所バレたりするから暗視pot安定。





 壊れた祠に着いた。が一人で戦ってるやついるな。


 ボス戦用のフィールドはインスタントマップなのだが、観戦もできる。

 戦ってる人が多ければランダムで観戦できる、というより最も派手な戦いしてるところが表示される。


 エルフが両手に大剣持ちながら水やら火やらを撃ってはスケルトンを斬り、また斬り。

 確か観戦者は応援できて自動回復やら付与できたよな。

 応援コマンドぽちっと。


 さて、行くか。俺は双大剣士にならずに双聖剣士で行くことに決めたから動きの参考にはならないからな。


 戦っている真横を横切り、祠を超えて進む。





 崩れかけた礼拝堂に着いた。この地下がダンジョンだが、地上部分でクエストを受けれるのでそれを受けておく。


「こんばんはー」

「……どなたか知りませんが、ここには近づかないことをおすすめしますよ」


 声と共にボワーっとピンボケしていた青い人型が物理的に透明感のある女の人だと認識できるようになる。


「いや、ここに用があるのでね。……あなたは何者だ?」

「私は、ここの鎮守を任された者……ですが、私の力では抑えきれないほどに亡者達は力を蓄えてしまいました。せめて少しでも数が減ればいいのですが……」

「手伝おう」

「なんと、それは本当ですか?でしたら地下に潜り亡者をいくらか倒してもらえれば……」


【クエスト:死者の鎮魂歌が発生しました。】


「倒してくる」

「気をつけてくださいね、地下5階より下には近付かないように……」


 地下5階より下にはかなり強い徘徊敵、DW(ダンジョンウォーカー)の墓守さんがいる。かといって地下5階以上のDWが弱いわけでもなくて、どっちに出会っても死ぬのは確実だ。


 ソロだし。


 €==≦ステータス≧========;

 LV.11 name.アクア

 ウィンディーネ・光種

 Job.双聖剣士:救恤


 HP:24/24 MP:29/27+2

 STR(力) :27+1

 DEX(器用):16

 VIT(耐久):20+4

 MND(精神):27+2

 INT(知力):17

 AGI(速度):23+1

 LUK(運勢):118


 BP:14

 ∥--スキル--------∥

 [聖剣術:ホーリーウィンドlv5]

 [聖剣術:セラフィナイトlv3]

 [二刀流]

 [神聖魔力]

 [回復魔法の熟練]

(聖剣術:シャインブレードlv3)

(聖剣術:ヴァルキリーライズlv1)

(精霊魔法:フェアリーウィッシュlv5)

(精霊魔法:フェアリーヒールlv1)

(武術:パリィlv2)

(聖剣の担い手)

(MP自動回復lv1)

 ∥--装備----------∥


 意匠の片手剣

 意匠の片手剣


 朱色の飾り紐(STR+1)

 鎮魂のワンピース(MP+2 VIT+3 MND+2)

 這い狼革の小手(VIT+1)

 動きやすいブーツ(AGI+1)


 ・装飾品


 €================

主人公最強っぽいですがヴァルキリーライズが強いだけでその他は普通です。


敵の数が多くてHPが少ないので広範囲技のカモだったというだけなのです。

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