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5-3 シ・アンロメア

 

 地図を頼りにウィンディーネの街へ向かう。

 だが湖が見えたところで日が沈みきった、だが俺もシアも精霊種族なので月さえ見えるなら夜目はきく、パルームもドワーフも無条件で夜目がきくのでいい。


 このPTの夜戦能力の高さよ。


「見えた」


 くろいろちゃんが背中の上で指差した先をジッと見つめると……見えた。

 日が沈んだことによって街に光源ができて見えやすくなったというのもあるんだろう。家から漏れる光、それを反射し浮く水の球。街の水路から光が道を照らし、水のアーチが輝いて街並みを照らす。


 色は白と青が主で、建物の高さは様々で水の流れを妨げないような柔らかく曲線的なデザインが多い。

 人も見えなくもないが遠いので種族などはわからない。


 だいたい水の都っていうのは綺麗だって相場が決まっているが、この街もそれに違わず美しい街だ。


 良いじゃん、実に優雅で見ているだけで気分が良くなってくる。ウィンディーネの種族特性も関係しているだろうが、それは本能が求めてるということである。ウィンディーネの他に獣人・魚も多そうだな……


「街の入り口ってどこだろ。ない感じ?」


 サッと街全体を見やる。ない……か?水上にも街があるが陸の上にある街には門や街と外を区切るための壁がない。


 水上の街には船着き場や陸と繋がる橋があるがあそこが正門というわけではないだろう。うーん、これだったら。


「空から入らなければ良いんじゃないでしょうか?」

「シルフいるしいいと思う」


 背中でくろいろちゃんが呟いた。

 ……まあ確かにシルフだったら空から入ってきそうだな。ウィンディーネも操水のlvがある程度になれば自らを水にして空を飛ぶこともできる。かなり遅いけどな。


 だけど一応陸から入るべきだろう。常識的に。


「まあ、ともかく。歩いていこっか」

「はい」

「ん」

「のじゃ」









 結論、普通に入れた。門番とかそういった類にも会わずに。不法侵入にならないか心配なので道行くエルフにまたしても尋ねることに。

 質問者はこの俺、アクアだ。だってウィンディーネだし、ウィンディーネの街だし。

 別にシアでも良いんだけど何故か俺が質問することになった。


 Q「この街に初めて来たのですが、どこか行っておいたほうがいい場所ってありますか?」

 A「そうなのか。シ・アンロメアにようこそ。行った方がいい場所は特にないよ、見たほうがいいものはあるけどね」

 Q「なんですか?」

 A「ここから、えっと、あの水のアーチ見えるよね。あれが集中して伸びてる場所。そこに水神様の神殿があるんだ。綺麗だし、ウィンディーネの君なら歓迎されると思うよ」

 Q「なるほど、行ってみますね。あとここって空から入って来ても大丈夫ですか?」

 A「大丈夫だよ、シルフやヒュペリオン、鳥人たちはいつも空から来るからね。街中も飛んでいいよ」

 Q「(ヒュペリオンってなんだ?)色々教えてくださり、ありがとうございました」

 A「いいよいいよ、それじゃ、楽しんでね」


 宿とか聞いても良かったが街を歩いて探すというのも旅の醍醐味であるし、ヒュペリオンとやらもこの樹にいればわかるだろう。


 シアが手を叩いた、なんか言うだろうから向く。


「それじゃ、解散でって言いたいところだけど集合場所だけ決めよっか」

「時間もわからんしどうするのじゃ?」

「あ、そっか。……各自自由!」

「えっ」

「わーい、じゃね」


 えっ、あの。各自自由とか連絡取れない状態でって、あの。……くろいろちゃん行っちゃった。


「どうせそのうち会えるし、ね?」

「はい……」


 そうシアに頭を撫でられつつ諭された。全員目立つし会えるだろうけどさ。まあ、いいか。


「色々見て回るとするかの。(われ)がギルドハウス用意しとくのじゃ、またの」


 痴幼女が去って行った。そういえばアップデート前に先に攻略してギルドハウス用意するために来たんだった。


「『インフィニティブラスト』またね、アクア。すぐ会えるよ、きっと」


 風を纏い、空を飛んで、行っちゃった。


 むぅ、微妙に心細い。……今までが賑やかすぎたんだな、オフラインゲームや、ソロで一人に慣れたと思っていたが反動でダメになってたんだろうか。


 ……よし、シアの飛んでいった方向から視線を戻し、前を向く。


 水のアーチを追って神殿に行ってみようかな。

 空は飛ばずに歩いて。















 ……迷った。建物が邪魔で水のアーチの先に行けないし、住宅街が迷路のように入り組んでいるせいでどこにいるのかわからなくなってきた。


 この建物飛び越そうかな、そうしよ……


 翼を展開して、飛ぶ。下を見れば中々に入り組んでおり慣れないと確実に迷いそうだ。実際に迷ったわけだが。


 白い建物を越えて、水のアーチの先へ向かう。巨大な白い神殿が見え、多くの噴水や、水に浸っている大きな広場。

 そこで逢引するエルフの男女や、獣人、そしてウィンディーネ、シルフ、ヒュペリオンと思われる赤と金の獣人・鳥に似た人。

 ヴィゾヴニルの元で見た日和さんや暁さん、夕陽さんに似ている。美しさは日和さんたちの方が上だが。


 そのヒュペリオン達に凝視されながら降りる。もしや翼に驚いているのだろうか、ヴィゾヴニルから貰った翼であるし恐らくそうだ。


 面倒ごとになる前に神殿に入る。


 中は水に浸かっており、青色が多く、水が戯れている。

 水が戯れているのだ、水の球が互いにくるくると回っては形が変わり、棒状になっては絡まり崩れ、壁に当たって潜っては現れる。


 ウィンディーネ的感覚によれば、あれは小さな水の精霊達が遊んでいるのだとわかる。よく見れば見えるがよく見なければわからない、精霊種族じゃないと見れないんだろうな。


「初めまして、太陽の加護を受けた氷の精よ」

「こんばんは」


 現れたのはグラマラスで優しげなウィンディーネ、奥に巫女らしきエルフも見えた。シアではない。


「貴女をお待ちしておりました。こちらへ」

「ふぇっ?」


 何このテンプレのような展開は。あ、待って、着いてくから。










えーっと、書くモチベがすっからかんなので残ってるやつを投稿したらエタるとおもいます。すみません。

投稿するの忘れてたくらいですし…

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