表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/53

2-8 ギルドでゴーレム戦


 大岩の前にある平原で待つこと数分。その間シア、くろいろさん、ハーベストさんと駄弁ってた。

 

「待たせたな!」

「言うほど待ってない」

「じゃが待ったことには変わりない」

「リーダーが馬持ってないから遅れたんだぞー」

「グラムも持ってなかったろ?!」

「野菜さんが責任転嫁した!Σ(゜д゜lll)」

「はーい、さっさとPT組もうね」


 シアがまとめ役なのか……

 どちらかと言えば突っ走って止められる役だと思ったが……


【1件のパーティ勧誘があります。】


 参加。


 #==PTメンバー==========

 leader.ベジタブル 操霊魔法拳士lv20

 空 弓の勇者lv21

 グラム 聖大剣騎士lv22

 シア 双大剣士・精魔lv36

 アクア 双聖剣士・救恤lv35

 くろいろ 武器鍛治士lv18

 #============


「レベルの格差がエグい_:(´ཀ`」 ∠):」

「レベル差あると経験値減ったっけ?」

「それはない」

「我のレベルも黒のレベルも上がったからの」

「だからパワーレベリングし放題だぜ?」

「格差埋めるの手伝えよ?」


 レベル差で経験値減らないのか、よかった。

 あ、会話に参加しなくてはこのままでは影の薄い子になってしまう。

 手を挙げて発言。


「お、おれも手伝う!」

「「「「「「…………」」」」」」


 一瞬噛んだがまあ良い。良いんだがみんなで見つめないで、変だったのか不安になる。


「やだこの子かわいい(〃ω〃)」

「お持ち帰っていい?」

「こぉれは職連のマスコットになりますわ……」

「こっちおいで……」

「空んの目つきがやべぇ!」

「アクア!危険だからおいで!」

「えっ、えっ」


 シアに抱っこされた。訳がわからん。

 しかし空さんの目つきがヤバいことはわかる。デレデレとしたキモい目で爛々と光っているからな、しかも俺の太ももと鎖骨を舐めるように凝視してる。なるほど、これはヤバい。


「あんな頑張って手を挙げたらかわいいからダメ、OK?」

「無垢な子供っぽかったからの。あれが天然なら大したもんじゃが……」

「毎日ネカマ見て慣れてるから本物はわかる」

「そんなネカマっぽいか我……」


 俺ネカマなんですけど……小さいから目につくように手を挙げただけなんだが変なことになった。自分から見てもアクアは可愛いので仕方ないか?


 しかもネカマだってバレてないっぽい?一人称が俺とかほぼほぼ男確定だと思うんだが。


「うへへへ……幼女騎士……」

「やだキモいキモいキモい!?グラム!パス!」

「俺も嫌なんだけど:(;゛゜'ω゜'):」


 なんかとんでもねぇ事になってる。

 ロリコンと化した空さんをグラムさんがエモ出しまくって拒否、ベジタブルさんが女々しくなって拒否。


「PKするのはなぁ……あ、ボス出して殺そ!」

「「それだ!」」


 俺のせいで空さんデスペナくらうのか……

 ロリコンの業はわからなくもないが、あれは真症だ。ペド野郎ってやつだ。ここにいる幼女集団は近づいてはいけない事がありありとわかる。


 ベジタブルさんが重なった茶色い岩の群れに触れる。グラムさんが空さんを押さえつける。しかしそれを無視して俺を視姦しつつ這ってくる姿はもはや流石と言えよう。



 周囲の背の高い草が消え失せ、緑は土に還り、そこかしこに存在した苔むした岩も岩本来の色を取り戻す。


 この一瞬で青々とした草原は荒野へと姿を変えた。


 重なった茶色い岩は浮き上がり、繋がり、連なり、頭部がなく胴体の大きい人型を作り上げた。


【永き思念は時を越えて責務を果さんと動き出した!このゴーレムを打ち崩し、時の歪みを正すのだ!】


「生物を確認。『解析(アナライズ)』存在規定違反。自然排除作業停止。行動制限解除。排除します」


 岩に入ったいくつものヒビから光が漏れ出し、動き出す。

 そのまますぐ近くにいたベジタブルさんに殴りかかり、


「おおっらぁあああ!!」


 そのまま空さんめがけて投げ飛ばされた。見事な合気だ惚れ惚れするね、俺でもできそうではあるがやる気にはならない。


「っしゃぁ!爽快!」

「ばっか!死ぬわΣ(゜д゜lll)」

「ごめんねごめんねー!」

「うぜえええ!o(`ω´ )o」


 土煙で空さんがどうなったのかはわからないがノーダメージなのは視界の右下にあるPTメンバーのHP表示でわかる。


「『ホーリーショット』ぉおお!幼女ぉおおお!」

「ちっ、正気に戻らなかったか!」

「空ん!しっかりしろ!」

「排除します」


 光の矢を受けてもビクともしなかった岩の塊がスッと起き上がり、その大きな拳で空さんを殴り飛ばす。


「「空ん〜!!」」

「やったか!?」

「やった?」


 心配してるような声(笑)と幼女+保母の嬉しそうな声が入り混ざりカオスだ。HPは半分消えた。

 ハーベストさんはPTメンバーじゃないので消えた。


「……だいじょうぶだ……おれは しょうきに もどった!」

「排除します」


 立ち上がって拳を振り上げると同時にゴーレムも拳を振り上げ空さんは叩き潰された。

 PTメンバーの表示でも死んだ事が確認できる。


「「「「やった!」」」」

「……最後は大丈夫そうだったような?」


 少し同じ業を嗜んでいる者としてわかった。

 もう死んだから意味ないけど。


「生命活動の停止を確認。次の目標へ移行します」

「あ、そだ。アクアと私はスキル使わないから!」

「使っちゃダメなんですね、わかりました」

「二人が手加減してくれないとすぐ終わっちまうからな」

「ならMVP取れる可能性が微レ存(*゜▽゜*)?」

「黒は初のアクティブスキル手に入れたので使う。『鼓舞』」


 マジで支援職の鍛治士なのか……

 滅多にいないビルドだと思う。自分で採取するために戦闘できるようにする人は結構いるだろうけど。


「バフ回すよ♪( ´▽`)『スピリットコネクト』『ホーリーサークル』『ランパート』『挑発』」

「『M(マギブースト)Nニューマラス6』『カウンターマジック』『エンチャントウェポン』カンタマ意味あるっけか?」

「ないです」

「MP無駄にした……」

「わろた( ^ω^ )」

「排除します」

「きたあああ(((o(*゜▽゜*)o)))」


 エモーション出しながら大きな盾で拳を受け、左に流し。


「『ウリエルブレード』♪───O(≧∇≦)O────♪」


 大きくジャンプ、胴体に大剣を突き立てて白い光の柱をいくつも発生させる。


 ダメージは7%くらい、ショボい。そのままグラムさんはバク転しながら降りた、かっこいい。


 さすがβテストでもカス技と呼ばれた聖武器クエストスキル産廃三種なだけはある。


「ざっこ!」

「かっこいいは正義♪( ´▽`)」

リキャスト(再使用時間)一日だったよね」

「はい(*'▽'*)」

「黒の鼓舞乗って7%って弱すぎ」

「はい!(*'▽'*)」

「ワロエルブレードに改名だな」


 すでに掲示板でそう呼ばれてるんだよなぁ……

 他の産廃三種のグローリースラッシュはクソーリースラッチュ、レクイエス系はなんか敵の前で踊る技って呼ばれてた。


「排除します」

「助けて野菜さーん(=´∀`)人(´∀`=)」

「はいはい、『魔力撃強化Ⅲ』『空鳴拳』!」


 青い光を纏った拳が空間を破ったようなエフェクトを出し、鳴き声のような音を立ててゴーレムに直撃。

 どかーんと吹っ飛び、ヒビ割れた岩を吹き飛ばす。


 その内側にはカクカクした韓国語みたいな文字列がゴシック体で書かれ、青く光っていた。


「脅威レベルを2に上昇」

「第2形態?」

「そうですね」


 第一形態は通常攻撃しかしない雑魚だが、HPを75%までしか削れない。HPを75%まで削ると第二形態に移行し、結構強くなる。俺らにとっては弱いけど。


「あっれー18%しかこれで削れないのか」

「それ以上のダメージ受けないんだよ」

「そうなのか」

「はい」

「魔導榴弾、ターゲットロックオン」


 お、ランダムターゲットの必中超威力技きた。


「ん?黒、光ってる」

「黒茶を守れぇえ!Σ(゜д゜lll)」

「黒ちゃんんんんん!?」

「えっ、これどうやって守るんだっけ!?」

「普通に防御!」


 かばってもすり抜けて当たるからな!


「スキル使って?」

「いいよ!」


 ならいける。


「『死の服従』!」

「……発射」


 MP消費50で1時間の間一度だけ死んでもHP全快で復活する魔法。再使用時間一日という魔法。

 特殊神聖魔法なので死神を信仰してなかったら覚えなかった。再使用時間長すぎるけど素晴らしい魔法だ。


 蘇生魔法は20%しか成功しないし、詠唱もできるが詠唱時間1分でそれでも80%の成功確率。MP消費は30。


 くろいろさんの周りに黒い二つの円が出現し、消える。

 初めて使ったが、エフェクト地味だな!


 ドーン!

「ぎゃあ」


 くろいろさんに魔導榴弾が直撃。超棒読みで悲鳴を上げて吹っ飛んだ。一切逃げようとしない姿は肝が座っていると見える。


「くろちゃん!?」

「マモレナカッタ……orz」

「今日は装備作ってくれなさそうだな……」


 HPは見事全損。しかし吹き飛ぶ前の場所に光が収束、黒いコートを纏った幼女が現れた。


「ふっかつ」

「「「ええええ!?」」」

「世界樹の雫?」

「なわけない」

「「「だよねー」」」

「恐らくアクアの魔法」

「はい、自動復活の魔法です」


この茶番で少し笑ってしまった自分が悲しい。


「魔導砲発射準備」

「ヤバいヤバい」

「次ミサイル来る前に倒して」


 ってことで魔導砲をグラムさんが盾を斜めにして受け、その間に突撃してイザナミと薄く十字架が彫られ、柄に白い狐の描かれた白い剣『白狐』を振るう。


 ガキンガキン音を立て弾かれる。深く傷つきはするが刃が悪くなるな……イルミナル・イリスを使えればサクサク通るんだろうが。


 ってかシアの足遅い。小学校のクラスで一番足遅かった山本くんより遅い。あれ走ってるんだよね、シアの足元だけランニングマシンのごとく巻き戻ったりしてないよね。


「『魔力撃強化Ⅱ』!『天覇疾風脚』!」


 青く光る足でサマーソルトキックを一回二回と繰り出し表面を削り取る。


「『鼓舞』がんばー」

「『アンジュシニュ』o(`ω´ )o!」


 どんどん削っていく。


 意外と長くなったので以下ダイジェストだ。



「排除します」

「『シールドバッシュ』( ͡° ͜ʖ ͡°)」

「仰け反った!ナイス!『エンチャント・ワードブレイク』『乱撃』!」

「っりゃあ!」

「『挑発』川 ´_ゝ`)なに、気にすることはない」

「やああああっと着いた!やっぱ私足遅いな!」

「AGIなんなんですか?」

「STR装備だから今は1しかないね!」

「1は笑う」

「飛ばない亀はただの亀( ^ω^ )」

「そこがかわいい」

「恥ずいからやめようね、くろちゃん」

「巫女装備ならもっと可愛……かっこいいよ?」

「言わなくていいから!」

「あれは可愛い」

「グランドインパルス発動」

「とべ!」

「これ地面からの雷発せ」

「「ぎゃー!?」」

「い……なので注意してくださいね」

「雷耐性装備つけっぱだった」

「野菜リーダーマジ無能_:(´ཀ`」 ∠):」

「知らねーんだもん!」

「知らないなら指示出さない方がいい」

「(なんでくろいろさんは生きてるんだろ……)」

「グッ?!」

「まあまあ……」

「うわーん!シアちゃんみんなが虐めるよぉ〜」

「今戦闘中だから抱きつかない!」

「(ゴリマッチョの黒人が白エルフに抱きつこうとする絵面がヤバい)」

「黒のシアに抱きついちゃ、め」



 終始賑やかな感じで第3ボスは終わった。魅了攻撃してこなかったのは運が良かった。

 なお会話にはあんまり入っていけなかった模様。やっぱ馴染んでないんだなって。

 その後ハーベストさんをPTに入れて俺とシアでボス瞬殺した。



【歴史の遺骸:ストーンゴーレムの戦闘に勝利しました!】

【大事なもの:時空の鍵を手に入れました。】


#==リザルト==========

MVP:グラム

ファーストアタック:ベジタブル

ラストアタック:ベジタブル

最多ダメージ量:393(ベジタブル)

初討伐ボーナス

#============

#==リザルト==========

MVP:アクア

ファーストアタック:シア

ラストアタック:アクア

最多ダメージ量:1830(アクア)

ノーダメージボーナス

一撃必殺ボーナス

#============


ブクマとかポイントとか感想お願いします。


空は書いてるうちにいつの間にかロリコンになっていた。資質があったんだと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ