第69鳴:エピローグ
異世界で紗枝と結婚式をあげた僕は、翌日ウィルネさんに連絡を取る。
「そうですかぁ~。」
「はい。そろそろ元の世界に帰ろうかと。」
「も、もう少し遊んできては・・。」
戻ると言うと何故かウィルネさんの声が挙動不審であった。
なんか僕が戻るとまずいことでもあるのだろうか。
僕は少しウィルネさんを疑ってしまう。
「ですが、そろそろ元の世界に帰って、やりたいことがありますので・・・。」
「そ、そうですか。で、では、一週間後に・・・。」
「明日がいいです。」
「・・・・。」
僕が今日というとウィルネさんが無言になった。
「ほ、ほらぁ~。お世話になった人たちに挨拶しないと・・・。」
「また黒電話使ってこれるじゃないですか。」
「そ、そうですねぇ~。じゃあ明日帰れるように準備しておきます。」
次の日
僕はウィルネさんの協力の下、元の世界に帰る為、結婚式を挙げた教会にいた。
僕の周りには今までこの世界でお世話になったみんなが勢ぞろいしていた。
そして、教会にいる僕の体を光の柱が包んでいく。
「みんな・・・今までありがと。・・・とりあえず、元の世界に帰るけど・・・また来るからさよならは言わないよ。」
異世界のみんなは僕が消えていくまで、言葉を発することなく、見送ってくれた。
半分の人は泣いていたようにも思える。
・・・・大丈夫。またきっと会えるから。
そして、目を覚ますと・・・・そこは見慣れた自分の部屋の天井があった。
手を頭に回すと枕がある。
どうやらベットで仰向けで寝ているようだ。
僕は上半身を起こそうとする。
だけど、体が思ったように起き上がらない。
「あ、あれ?」
僕は手をベットにつきながら、ゆっくりと上半身を起こす。
「そうか・・・ずっと寝たっきりだから体がなまっているのか。」
あれ?でも、確かウィルネさんがずぅっと面倒を見ていたとか・・・エアが言ってた様な。
そして、近くにあった全身鏡に目を向けると・・・・知らない人間が写っていた。
反射的に僕は知らない人間(泥棒)が部屋にいるのだと周りを見渡す。
だけど鏡に映っていた人間は見つからない。それどころか僕と同じ動きをしている。
恐る恐るお腹に視線を持っていく。
「なんじゃこりゃあああ!」
僕はあの後、重たい体をゆっくりと動かしながら、風呂場の体重計に裸で乗る。
・・・・98kgと表示される。
た、確か僕・・・60kgだったはずなんだけど・・・。
その時、僕の悲鳴を聞いた家族達が風呂場に集合する。
「どうしたんだ、友。」
「お兄ぃ~、帰ってきて早々五月蝿いよ。」
「あらあら、友、どうしたの?」
「・・・・友。」
「こ、これ・・・。」
僕は集合した家族に見事な山積みのお腹を見せる。
「最近、おやつとごはんの量増えてたから母さん心配してたんだけど。」
僕はその後、とりあえずダイエットをするしかないと思い、走りに外に出るが・・・
「めっちゃ体が重いんですけど。」
そして走って5分も立たずに近くにあった公園のベンチに腰をかける。
「ハアハア、やばすぎる・・・これはやばすぎる。」
もう走るのもしんどくなり、そして近くある自動販売機のコーラが飲みたくなる。
「な、なぜ・・コーラをほしがるんだ・・・。」
僕は無意識に財布の蓋を開けようとする右手を左手で押さえ込む。
「くぅ・・・・・こ、こんな苦痛・・・異世界でも中々・・・・。」
僕はその後、エアとアイリスにお願いし、ウィルネさんに電話を繋いでもらう。
「どういうことですか、ウィルネさん。」
「アハハハハハ。ちょ、ちょっとおやつを食べたら・・・。」
「これどうしろというんですか。」
「だ、大丈夫。異世界の友さんの肉体もこっちに移して同化させたから少しはやせたのでは。」
おいおい、これよりもっと太ってたのかい!!
「魔法は使えないようにしたけど、特殊能力は使えると思うから・・。」
「特殊能力?」
「あ、あと・・・これ私のせいじゃないから・・・太りやすい友さんの体が悪いと思うの。
わ、私どれだけ食べても太る体質じゃないので。」
・・・・・・。
それだけ言うと、ウィルネさんは電話を切り、その後繋がることがなくなる。
逃げたなぁ~。
ウィルネさんが言っていた特殊能力という言葉を思い出す。
僕の特殊能力というと・・・・あれか。
僕は気合を込める!!
すると、
「脂肪たちが筋肉になっただとぉ!!」
ゆるゆるのただのおでぶだった僕の体が、ムキムキマッチョになる。
いや・・・・中間を下さい。
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それから一年後・・・・
僕はまた・・・・結婚式を挙げていた。(お金がないので、知り合いの飲み屋で)
その横には・・・・
エアが。
元の世界で僕は家族(紗枝以外)の人たちの勧めから、エアと結婚する事になった。
僕の横で白いドレスをきたエアが初めて僕に笑顔を見せる。
白い歯が輝いて、いつもの2倍可愛い。
僕達は手を組み、牧師役のアイリスと向き合っていた。
「ここに女神アイリスが宣言する!!お前達は今日から夫婦だあ!!」
そして、紗枝はハンカチを口に加えながら、涙を流しながら僕達を睨んでいた。
あ、あの・・・紗枝さん・・・・。
他の人達からも祝福の言葉を頂く。
「・・・・友・・・・・私、これから頑張る。」
「ああ。僕も頑張るよ。」
「大丈夫・・・・紗枝も一緒・・・に暮らす。」
「そ、そうしてくれると・・・・助かる。僕の命が。」
僕は天から降りてきたウィルネさんを見ながら、現実逃避する。
その時・・・・部屋の扉が開き・・・・
異世界の皆が入ってきた。
僕、いや、他の人達も驚いていた。
「友さん、折角ですので、異世界と繋げて皆様も及び致しました。」
ウィルネさんとアイリスが合図を送っていた。
どうやら二人でこの計画を練っていたようだ。
「トモ様~、次は私と結婚してください。」
僕はヨルンさんに抱きしめられながら、涙を流していた。
「友・・・・・これからも・・・・よろしく。」
白いドレスを着たエアが僕にピースサインをする。
ああ、こちらこそよろしく。
申し訳ないです・・・。
あっさり終わってしまいましたw
他の人たちの今後も書こうかと思ったのですが・・・・いい案が出ませんでした。
シクシク。




