第6鳴:ワンピース
うーん、本当にホンワカしてるだろうかと思いながら書いてます。
明るく日常的に送れるように頑張ります。
「私の友人であり、共にアースガストを管理しているウィルネから連絡があったのだが、シールという町で暴動が起こったとのこと。その暴動を抑えないと隣町にも被害が及ぶ可能性があるとのこと。」
「早速TUKAENAI女神の会の出番ね。」
アイリスの説明を聞き、紗枝は黒電話の周りを取り囲むように指示を出す。
シールの町・・・どこかで聞いた気がするようなぁ・・・。
「暴動と言ったけど、どういった経緯による暴動なの?」
「く、詳しい話はウィルネにしてもらうようにしよう。」
そういうと、アイリスは黒電話の番号を回し、電話をかける。
「はぁい。あっ、アイリス。なになに?暴動の理由?ええっとねぇ~、シールの町にある教会のシスターが突然狂ったかのように・・・・
【回想シーン】
ケリーは、町の広場中央のイベント会場で何か演説を始めようとしている。
「神託が今、私におりました。私ケリーは、男神トゥーモ様に仕えることになりました。・・・もう女神ウィルネの時代は終わりを迎えようとしております。私はこれから男神トゥーモ様の信仰を広めて行きたいのです!!!さあ、民衆よ、目を覚まし立ち上がりなさい!女神ウィルネはあなた達に何をもたらしましたか?・・・そうでしょう~。何も、もたらしてくれませんでした・・・。ですが、男神トゥーモ様は、わ、私に愛の手を差し伸べてくれました!! ヒック。」
おお~っという歓声が町に響き渡る。
「お、おいはウィルネ様のことを馬鹿にするやつは許さないぞぉ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・捕まえなさい。」
ウィルネに味方した男性をケリーの指示の元、町の警備員らしき人がどこかに連れて行く。
「まずは、この町にあるウィルネの像を破壊し、トゥーモ様の像を製造しなさい。この町を発祥の地として、世界の一歩とするのです。トゥーモ様の為に!!」
「け、ケリー様のためじゃ~、わしはトゥーモとかいう神を信じるぞぉ~。おお~!」
ケリーはこの町でかなりの発言力があるらしく、その言葉に従うものが多かった。
【回想シーン終了】
「といった感じでシールの町でウィルネ残党狩りとトゥーモ信仰を行っているの。私の像を破壊するなんて・・・プルプル。・・・でトゥーモって一体誰か知らない??ちょっと半殺しにしてくるから。」
や、やべぇ~。あの女・・・何してくれるんだ。。。あんな活動家だったのかぁ・・・。というか無断で黒電話使ったことがばれてしまう・・・。ばれたら、ウィルネさんに、半殺しにされるのかぁ、ブルブル。
「アイリス・・・ウィルネ様って。」
「ああ。美人で強いぞ。私と一度競ったことがあったが、魔法を主体で攻撃してくるし、敏捷性はあるしで~なかなかの強者だ。私がからくも勝利したが、危なかったぞ。」
「・・・・アイリス~。あの時は私が勝ったでしょう!何嘘ついてんのよぉ」
アイリスとウィルネが小言でいい争いだした。アイリスとタメを張れるほど強いのか・・・。僕、無事じゃあすまなそう。父さん、母さん、先立つ不幸をお許し下さい。
エアがぽぉんと、僕の左肩に手を置き、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・私が護る。」
そうかぁ~、エア眼鏡かけっぱなしだったんだ。僕の内緒話バレバレです。エアによって暴露されれば、僕は吊るし上げられて・・・・火をかけられてしまうのだろうか。う、うん?まもるってことは内緒にしてくれるってこと?え、エア~さん・・・・。
エアは、首を縦に振る。
「ねえねえ~、トゥーモってダサそうな神倒したらいいんじゃない?」
真紀子はどうやら僕を倒す話でまとめたいらしい。かかってこいや~、その小さい胸大きくしてやるぞ。・・・実際はできませんが、心の声だけならいえます。
「!?・・・・・、トゥーモ、トゥーモ、。。。トモ、トモ・・・友。」
「「トモ」」」
紗枝とアイリスも犯人が分かったみたいです。薄めで僕を見ています。そうです。適当な返答をした僕です。適当に解決したから爆弾になりました。本当にごめんなさい。
「話しによるとケリーさん、愛の手がどうとか・・・。」
紗枝の左目が赤く光っております。本日二回目です。
「そうかぁ~。犯人が見つかったようだ。ウィルネ・・・お前の像の敵うてそうだ。」
「私の手でしたいんだけど・・・。そっちいっていい?」
アイリスは立ち上がり、どこからか剣を召還した。ウィルネさん、、、絶対に来ないで下さい。
僕はエアに助けを求めるように、目線を移した。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・zzz」
寝てました。さっきまで護るとかいってたでしょう。なんでそんなにすぐ寝れるの。
「そ、そんなことより、この暴動を押さえる手段をみんなで考えよう!」
「大元始末したらすむんじゃないかしら~。」
僕は逃げるように話題をそらしたが、真紀子が話を元にも戻す。
こ、このビッチめ。やはりお前はお胸もみもみの刑だ。
「ここで僕を倒し、それをウィルネがケリーに伝えても信じてもらうことは皆無ではないであろうか。」
「なぜ?」
「それはケリーが僕の信者だからだ。もし、ウィルネの言葉を信じたとしてもより大きな暴動に繋がる可能性がある。」
「う、、、そ、それはそうかもしれんが。」
「大丈夫です。お兄さんを縛り上げ、ケリーさんの前に出し、暴動を抑えないと始末すると伝えれば落ち着くはずです。」
「・・・・・。」
ういちゃんは、俺を人質に暴動を抑えることを提案してきた。
「その案はありかもしれんが、異世界にそのまま送るというのはできないぞぉ。」
「そうですねぇ~、異世界人からこっちの世界の人を送る方法はある術式を使えばできますが、私達女神が送るとなれば・・・一度死んでいただくか・・・。死んだら私が送って差し上げますよぉ、フフフ。」
アイリスとウィルネがそれぞれ喋り、ウィルネは僕が死んだら異世界に送る事を提案してきた。
怖いですから、、、きっと送られる前に叩き潰されるに決まってます。死んでまた死に掛けるなんて目にはノーサンキュです。
「異世界いけるんですか!?よかったですねぇ、お兄さん。ハーレム作れるかもしれませんよ。」
綾ちゃん・・・、違うから。WEB小説ならそうなる可能性高いかもしれないけど、この状況からしてそういう可能性ないから。縛られて、燃やされるから。
そんなこんなで一時間、僕を生かす提案はなされず、時間は過ぎていった。
「他にも神の小道具で送ることは可能なのだが・・・。」
「え、そ、そんなものあるの?ぜ、是非、死なないのであれば是非それで。」
アイリスの提案に僕は全力で乗った。その言葉を聞いて、アイリスは腰巾着に手を突っ込み、何かを取り出した。・・・・あれですね、マジックバックってやつですね。取り出したものは、マネキン人形にしか見えない。
「これは、神の小道具『写し人形』といって、自分の魂を少々使い、自分の1/10の能力をもった分身を作り出すことが可能になる。ただし、神の小道具なので神力を使うので地上人単独では使えないのだが。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・まかせる。」
アイリスは、僕に写し人形を手渡し、その人形を持っている手をエアが上から握った。
エアの手が光だし、人形が光りだす。
そして、人形から光が飛び出し、その光がムクムクと大きくなっていく。
光がおさまるとそこには、僕そっくりの人間がいた。
なぜか四つんばいで・・・。
「「「「おお~」」」」
僕と女子高生四天王は、僕そっくりの人間ができたことに驚いた。
その分身の僕は、四つんばいで、真紀子の後ろにゆっくりと回りこみ、
「??、モミモミモミモミ。きゃあああああああああああああああああ」
真紀子のほどよく小さな胸を遠慮うせずに揉みだした。
真紀子の胸が手のひらにおさまる感触を手のひらで感じる。こ、これは・・・、分身と本体で感覚まで共有できるというのか。な、なんて便利な・・・。というか分身は一体なぜ、真紀子の胸を・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・知能が1/10になった。」
「な、なに!・・・もしや、理性がなくなったのかぁ。」
「お兄ぃ・・・真紀子の胸もみたかったのぉ?」
「「お兄さん・・・。」」
野生とかした僕は、真紀子の胸をまだ揉んでいる。次第に真紀子から甘い吐息が聞こえだす。
「あ、あ、あっ、」
やばいです。さきほどから理性はやめろっといってますが、本能はいけ!そこだ!と正反対の命令を出しています。分身まったく止まりません。というか理性がないから命令聞くかどうかも怪しいです。
その時、アイリスは持っていた剣で分身の顔を一突きした。分身は血を出す事なく、光の粒子となった。
恐いっす。アイリスさんはためらいなく刺したっす。
「ハアハアハアハア~ン、こ、こ、こんなに胸もまれたら責任とって、もらうしか・・・。」
涙目と甘い吐息がまだ出ている真紀子は、へたりこみながら僕の方を見てきた。
「「「あなた、色んな人に揉まれてるじゃん。」」」
他の女子高生三人は、真紀子の言葉につっこみを入れた。
「友の分身は危なすぎるな。我々全員の身が危険すぎる。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・考えある。」
エアはそういうとワンピースの中に手を突っ込み、胸から何かを取り出した・・・。
ワンピースの中から取り出したとき、服の中が見えそうで見えなかったのが悔しい。なぜ黒色・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・これ、神の小道具」
「そうか~。友たちは知らなかったんだな。エアの着ているワンピースは、神の小道具「乙女の中身は見えそうで見えないワンピース』という神級のアイテムボックスだ。」
な、なんちゅう名前の服ですか。だからさっき中身が見えなかったのか・・・ちぃ。
ワンピースの話は置いといて、エアの取り出した神の小道具は・・・・首輪だった。
「なるほど、それがあったか。」
「え?首輪?・・・・ま、まさかぁ・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そのまさか。」
「その首輪は、言うことを聞かず暴れている人を、神の名の下に自由を奪うができる首輪だ。」
「それで分身の僕を自由に動かすと・・・。」
「まあそうなるな。」
うん?自由に動かす?暴れている人を・・・。
おい、そんな道具あるならそれ使えば今回の暴動一気に解決じゃないか。
・・・・と、その提案を僕は、皆にして意見をまとめていく。
すると、
「その首輪をつけてケリーをおさえるわけね。」
「ああ。そして、これは友がやるのが適任だと思う。」
そうです。僕というか僕の分身がケリーに首輪を付けに行くことになりました。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大丈夫。首輪二つある。」
紗枝は、友の唇(人工呼吸)を奪い、アイリスより一歩先にでたのだが、
安心したのもつかの間・・・。
新たなライバルは、なんと自分の友達だった。
「紗枝・・・。」
「・・・・・・・真紀子、あなたが私の前に立つなんて。」
「・・・・戦っているといいです。その間に綾がお兄さんをもらうです。」
紗枝は、他の三人の魔の手から友を護れるのか。