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第60鳴:魔王との話し合い

「おふぅ~、いい湯だ~♪」


僕は今、魔王城の大浴場の湯船に浸かっている。

綺麗さっぱり体を洗いながらし、ちょっと熱い風呂に浸かり、旅の疲れを取っている。


「ところでお前達はこんなところに何しに来たんだ?」

「え、ええっと・・・・。」


一緒に湯船に浸かっている魔王さんに話かけられる。僕は湯船の周りを見渡し、ゴブさんとゴレンダーさんとムーさん達を見る。


「おぬしの命を取りに来た・・・と言いたい所じゃが、随分仲が良さそうじゃの。」

「俺の命?」

「あ、あの~それはぁ・・・。」


「また、あの脳筋女神が言い出したか!!!」


魔王さんはそういうと、素早く立ち上がり、構えを取る。


「あの・・・今日は、魔王さんの命を取りに来たのではなく、ちょっとお願い事に。」

「俺にお願い事?

 普通ならそんなの突っぱねるとこだが、お前には少し貸りがある。

 なんだ?言って見ろ。」


「じ、実は・・・。

 人類の領域に侵略しようとしているのを止めて頂く事はできないでしょうか。」

「うん?・・・俺はそんな計画立てていないが・・・。」

「え?」


その後、風呂から上がった僕達は、魔王様の食卓へと導かれる。

そこには大きなちゃぶ台と畳が敷かれていた。


・・・随分家庭的な部屋ですね。

僕のイメージですと、縦にながーいテーブルと数えるのも大変な数の椅子があって、誕生日席に魔王様が座って、会話するのも困難なほど遠くでご飯を食べるイメージだったのですが。


「それよりさきほどの話を詳しく聞かせてくれないか。」

「はい。ええっと、僕達が所属している冒険者ギルドに魔王様の討伐依頼が出ておりまして・・。」

「ほほ~う。」


魔王さんが僕を睨むように上目使いで僕を見てくる。

怖いっす。本当に怖いっすから。

そして、僕達パーティメンバーは、そのちゃぶ台を囲むように座り、その周りを魔王軍の関係者達が取り囲んでおり・・・。


「おお~い、俺の武器用意しといてくれ。」

「ひさしぶりの戦闘だなぁ~。」


と周りで喧騒の声が上がる。

いや、戦いませんから。こんな状況で戦えませんから。

皆も後ろからのプレッシャーを感じて、


ムーさんは欠伸をしていながら、僕達の話を聞いている。

カタリーナさんとメイさんは真後ろに立つクアンナさんにビクビクして、クアンナさんがふぅ~と息を吹きかけると背が直立しているw

ゴレンダーさんとゴブさんは闘志を燃やしているのがわかる。

イルさんは酒を注文し、酒を飲み続けている。・・・・この人どこまでマイペースなんだ。

エアとヨルンさんは・・・・


「ところでお前、話の途中くらいラブラブを見せ付けるのはやめてくれないか?」

「あ、これは・・・二人とも少し離れてくれませんか?」


僕は左にエア、右にヨルンさんに抱きつかれながら座っている。

二人とも僕の言うことに顔を左右に振り、拒否し、現在も継続中です。

魔王さんが余計にイライラしてきたのか、ちゃぶ台を指でトントンし出す。


「あっ、そういえば思い出したぞ。おい、アアンナはどこにおる?」


魔王さんは、後ろにいる魔王軍の一人に声をかける。


「確か、部屋で遊んでいたはずですが。」

「連れて来い。」

「はい、ただいま。」


魔王さんに連れてくるように言われた魔王軍は急いで部屋を出て行き、数分後 小学低学年にしか見えない幼子を連れて戻ってきた。


「アアンナ。」

「なぁにぃ、お兄様。遂に私に王位を渡す気になったのですか?」

「・・・・お前は俺と会うたびにそれを言うよな。まだ、お前は速すぎる。」


「お兄様は前回の偽女神攻城戦の失墜により、私に譲るべきですの。

 そして、私が王になった暁には、魔王軍の軍備強化をまず進めますの。もう死ぬかというくらいこきつ・・・いえいえ、鍛えて、私に服従する者は私が踏んであげるわ。イケメンは城内の警護に当たってもらって・・・。」


「という馬鹿妹だ。」

「そうですか・・・とても変わった方のようですね。」

「こいつの見た目に騙されるなよ。・・・もう100は超えているからな。」

「・・・・。」


僕は腰に両手を当てているロリを見て、ロリババアかと思う。

その視線に気づいたのか、ロリババアが僕を見る。僕は目があいそうになると右を向く。するとヨルンさんのほっぺたに唇が当たる。


「もう~、トモ様。こんなに注目されているところで・・・いいですよ。」


何がいいのですが、ヨルンさん。僕、こんなとこで何かをする勇気ないですから。

その後、エアに袖をぐいぐい引っ張られ、そちらに目線を向けると私にも私にもっと、自分のほっぺたをつんつんしていた。


「ところで、お前、俺に内緒で軍を動かそうとしてないよなぁ。」

「え、え、な・・・そ、そんなわけないでしょ!!」


うろたえた後、大きな声を張り上げるアアンナ。

・・・・黒だな。こいつ黒だな。


「そうだそうだ!アアンナ様は、お兄様を追い抜かすための人間国攻略作戦なんて立ててないぞ!!」


アアンナの近くにいた魔王軍の幹部っぽい一人が声を高らかに上げる。それにより、アアンナは額から大量の汗を書き出す。


「ほほぉ~う、人間国攻略作戦か~、凄い作戦っぽいなあ。」

「そりゃああ、もう~凄いのなんのってえ。まず人間の王様を操ってから・・・etc。」


その魔王軍の幹部がペラペラと魔王さん達に内容を説明していき、そのたび、アアンナはびっちょりと着ている服を濡らしていく。


「そうかぁ~、そうか~。凄い作戦じゃないか。」


魔王さんはそういうとアアンナさんの肩を軽く叩き、


「それよりぃ、お兄ちゃん、人間国に攻め入るなよっと言ってたよな!?」


魔王さんから黒いオーラが立ち上がり、ビクッとなるアアンナ。


「おしおきだあ!」







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