第5鳴:女子高生四天王けんざん!
アイリスの悩殺プレイに・・・ついに友は。
女子高生の集団に見られながら・・・。
見知らぬ女子高生3人にお邪魔かどうかを聞かれてしまった僕。アイリス・・・もっと人目のない時にその姿をさらしてほしかった。
「な、な、な、何を言ってる。お邪魔なわけないだろう。」
アイリスは顔を真っ赤にしながら、僕以外の人に弁解をはかる。今朝と違って悩殺的な格好で言われても説得力がないですよぉ~。というかお尻見えたら・・・・Tバックです。は、初めて見ました。ちょっと、脳内にインプットを・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・危ない。」
眼鏡をかけたエアに、お菓子を顔面にぶつけられました。チョコつきましたけど・・・。何がしたかったんでしょうか。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・記憶消す。」
なるほど、アイリスの悩殺スタイルをインプットしたら駄目だと。・・・・・無理です。エアさんの頼みでもこれは・・・・無理です。悶々しちゃいます。エアさんがしてくれるなら、もしかしたら、上書きできるかもしれませんが・・・。
「紗枝のお兄さん、こんな美人な彼女いたんだねぇ~。へぇ~。」
女子高生の一人、紗枝と同じショートカットだが茶髪(紗枝は黒髪)で、お胸はそこそこ小さいかなぁ~。その子が僕にニタぁ~って顔つきを向けてくる。
「ちょっと真紀子。あの人は彼女じゃないから~。」
「え~、じゃあ~一体誰なの?こんな格好させられて、お兄さんの何なの?」
真紀子が俺にそういいながら、顔を近づけてくる。近いです、近い。
格好は僕の方が聞きたいくらいです。
「よく聞いてくれた。これはビキニアーマーといって、海での戦いに適しているのだ。」
「海の戦い(ナンパ)?そ、そりゃあ~適しているでしょうね。集まってきたんじゃない?(男が)」
「そうだなぁ~、一昨年はこの格好で海(異世界の海)に言ったら、わんさか集まってきた。(半魚人が)私はそいつらを取っては投げ、取っては投げを繰り返し、辺りは騒然とした。」
アイリスと真紀子の会話はどうみても平行線をたどっていそうだが、二人とも納得している模様。というかなぜここにそれ着てたかの説明が一向にない。
「ところで早く着替えてきて!」
紗枝はアイリスの手を引いて自分の部屋へと連れて行った。あ・・・まだインプット完了まで50%なのですが・・・。エアは、紗枝に親指を立てている。
「ねえねえ?お兄さぁ~ん。」
気づいたら、真紀子が僕の腕に胸を押し付けて・・・きた。ドキドキ・・・心臓が鳴り止みません。
「あんなぁ~おばさんよりぃ~私に乗り換えない~?」
「えっ!?」
「あ、真剣に聞かないで流して上げてください。彼女、彼女のいる男を寝取るのが趣味なんですよ。」
「!?うい、何言ってるのよぉ~。」
眼鏡をかけた、こちらもショートカットの女子高生ういは、真紀子の趣味を僕に教えてくれた。危なかったです。もうちょっとで童貞の僕には耐え切れませんでした。というか、今もバクバクです。
「・・・あ、あの二人とも喧嘩は~、や、やめて、やめた方がいいです。」
「綾ぁ~、もうっとはっきりと喋ってくれない?聞こえずらんだけど。」
喧嘩を止めようとした子は、ポニーテールで茶髪で気の弱そうな子ですね。胸はわりかし大きめです。三人とも、紗枝も入れると・・・4、4人!?女子高生四天王ですなぁ~・・・強敵だぁ。あんなに性格が違う4人が仲良くしてるってのも・・・い、いや、個性がすごすぎるのか・・・類は友を呼んだのか。友って僕のことじゃないよ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアの説明は?」
エアさん、登場早かったでしょう。もう、スタイルについても説明してますし・・・。し、したよなぁ・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Dカップ。」
「嘘はいけません。」
そうこうしている内に、ドレス・・・い、いやあれは!め、メイドです。メイドの服をきたアイリスが紗枝と共に帰ってきた。
「こ、これは動きずらいなぁ・・。」
「に、似合ってますよぉ!」
さっきまでおどおどしていた綾ちゃんは、アイリスを見て、僕と共に目を輝かしている。あ、あれ?・・・僕と趣味が近そう。そういや~さっき、僕の部屋をきょろきょろ見てたようなぁ~、特に僕の後ろにある突撃戦隊ガチレンジャーのポスターに目が言ってた気がする。引いてるのかと思ってたのが・・・まさか、逆ですか?テーション上昇中↑ですか?2ビートくらいあがりましたか?
「なあ、友。これは好きか?」
「め、メイドが嫌いな男なんていないぞぉ。」
「そ、そうかぁ~。」
僕がそういうとアイリスは若干頬が赤くなったような気がする。
「お兄ぃ~、なんで部屋でじっとしてなかったの?私、出てこないでよって言ったでしょ。」
紗枝が・・・怖いっす。目が片方見えなく、もう片方が赤い光を放っております。もう口から湯気だしたら完璧です。
「へ、部屋は出てないよぉ・・・・ドアは開いてしまってたが・・・。」
「そうだぞ、紗枝。入ってきたのはお前達のほうだ。」
「うっ、、、」
紗枝は僕とアイリスの言動に言葉が詰まったようだ。久しぶりに言い返せた。ちょっと気持ちいい。
「こぉ~んな、素敵なお兄さん、紹介しないきだったのかなぁ~。」
「あんたのせいでしょ。」
「へぇ~、もしかしてぇ~私に取られたら困るのぉ~?」
「くぅ・・・あ、あんたと姉妹なんかになりたくないだけよぉ。」
紗枝が真紀子と喋っている。真紀子の方が一枚上っぽい。真紀子は策士っぽいですな。というか、友達に姉妹になりたくないとか言って大丈夫なんでしょうか。女の友情はよくわかりません。
「・・・!?お、お兄さんこ、これは!」
「綾ちゃん、気づいたか。その素晴らしさに。」
「は、はい。こ、これがここにあるなんてぇ~、あ、あや感激ですぅ!」
綾は、僕の大切な起動戦士カムタムのプラモデル初回生産品(急なメーカーの回収にあい、余り表にでなかった)ガルキャノンを見て興奮していた。組み立ててしまったから値落ちしているが・・・。綾ちゃん、そんなに僕の両手を握って激しく振らないで。
「綾、早く離さないと・・あなた危険だわ。」
「あ、・・・・・紗枝ちゃん、真紀子ちゃん、ご、ごめんね。ういちゃん、ありがとう。」
綾と僕がのんきに喜んでいたら、ういが注意してきた。紗枝と真紀子の方に目を向けると・・・。真紀子は腕を組んで、下目使いで僕達を見下ろしている。あれですなぁ~獲物が奪われて怒っているような目だ。紗枝のほうは・・・・、な、なぜか持っていたりんごがジュースになっています。エアは、それを犬のように舐めています。床に落ちたの舐めちゃだめだよ、エア。
その時、黒電話が、
ジリリリリーン、ジリリリリーン
「な、何?・・え、なにこれ?電話?」
「これは黒電話ですね。」
女子高生3人は、鳴っている黒電話に集中している。
アイリスは、黒電話の受話器を取って・・・
「私だ。・・・・あ、お久しぶりぃ~、元気していたか?あ、うんうん。なるほどぉ・・それは厄介だ。」
アイリスはどうやら知り合いと黒電話を通じて会話しているようだ。そして、受話器を元に戻し、こちらに向き直った。
「どうやら、異世界「アースガスト」のシールの町の人間が暴動を起こして、大変な状況になっているらしい。」
えっ、シールの町ってどこかで聞いたようなぁ・・・・。
「なんであんな格好で迫ったか説明してもらおうじゃない!」
「あれは私の物。あなたには関係のないことよぉ。」
「やはり、私達は戦うしかないってことなのね。」
「ああ、私はサキュバス。悪魔はそうやっていきてきたのよぉ~。」
紗枝とアイリスの拳が交わり、電撃が走るかのような背景が浮かびだす。
「わ、私は負けない!!お、お兄ぃを守ってみせるぅ!セェェェイントナクゥ!」
*あくまで紗枝のイメージです。
本当は・・・紗枝の部屋に連れてこられたアイリス。
「なんだ、いきなりどうした。」
「あ、あんたなんてかっこうしてんのよぉ~!」
紗枝は部屋に入るなり、いきなりアイリスを殴ろうとしたが、アイリスは軽くかわす。
「本当にどうした?紗枝。おなかがすいているのか?」
「くらえええええええ!セイィィントナクゥ!」
「セイントって女神に聖攻撃してどうする。」
そういうと、アイリスは紗枝のパンチを左手一本で受ける。
「くぅ~、なかなかいい攻撃だ。ここまでにしてくれないか。おなかがすいているならこれを・・・。」
アイリスはTバックからりんごを取り出し、紗枝に手渡す。
紗枝は、Tバックから取り出したりんごをみて・・・。
「ど、どうやって入ってたの?」