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第56鳴:またしも盗賊関係

僕達は魔王が住むといわれる大陸の端にある魔界大陸を目指すこととなった。

その場所は瘴気が多く、空が常に真っ黒で覆われているとか。

生える草は毒草になり、泉も決して飲んではいけないと言われる毒の泉だとか。


そんな毒々しい所に、僕達は旅立つことになった。

ユラユラと揺れる馬車に乗りながら。


僕は持っている依頼書に目を通す。


『依頼内容:魔王討伐

 サブ依頼内容:魔王軍の侵略阻止』


「ところでおぬし、町のお土産屋さんに何故寄ったのじゃ?」

「おみや、いえいえ、これはお前の冥土の土産だと渡す予定の物です。」


アブねー、つい本音が出てしまうとこだった。

僕は、依頼書に書かれている最重要項目の魔王討伐は無理だと大筋認めています。

ほら、あの脳筋娘止めるために一緒に戦った仲だし。

戦力も脳筋娘には及ばなかったけど、明らかに僕達とは違いすぎますし。


おみやげ渡して、機嫌とって適当に戦ってもらって侵略やめてくださいと言うつもりです。

あの魔王さん、話通じそうだし。というか人間と争う気なさそうですし。


あんな気のいい人を討伐対象に仕立てたこの依頼主がおかしいのです。


まあぁ~サブ依頼を簡単に達成させ、その依頼主からお金を頂こうとしてる僕が言うのも可笑しいですがw


フフフ、このサブ依頼達成金でも、皆で分けても借金を返しせるだけでなく、お釣りまでしこたまと入る予定です。あれですね、宝くじの2等が当たったらこんな気持ちなんでしょうか。まあ違うことは成功確率がかなり高いということ。


僕はフフフと馬車の中で座りながら笑うと、右側に座っていたエアにほっぺたを突かれます。


「・・・・企んでる。」


エアはそういうと僕の顔を見ながら、白いワンピースの胸の中に手を突っ込み始めます。僕の視線も胸の間に・・・。


「あ、痛い。」

「駄目です、トモさん。そんなない胸に釘付けになるなんて。」


僕の左側に座っていたヨルンさんに両目を突かれてしまいます。めっちゃ痛いんですけど。

そして視力が回復してくると、僕の右側にいたエアは眼鏡をかけていた。

ま、まずい!頭の中を真っ白にしないとぉ・・・真っ白真っ白。エアの・・・


「・・・・今日は水色。」

「あ、ありがとうございます。」

「何の話ですの?」


僕はエアの履いている色を教えてもらいました。ふぅ~なんとかミスかれるのを防いだぞ。

その時、馬車を引いている馬の悲鳴が聞こえる。


「どうやら、邪魔者が来たようじゃの~。」

「そのようですわね。」


ムーさんとカトリーナさんは杖を構え、馬車の外に出る。ゴレンダー達も続いて出る。僕も後に続こうとすると、僕の足元に弓矢が突き刺さる。


「な!・・・これはもしや。」

「・・・・盗賊。」


僕は、エアとヨルンさんに馬車の奥で待っているように指示し、片手を馬車についてカッコよく飛び降りる。そこには、僕達の馬車を囲うように盗賊達が取り囲んでいた。


「おぬし達よ。ワシらに喧嘩を売ることは、どういうことになるかわかっておるのか?」


一人の小さな全身鎧で覆われた者が馬に乗ったまま、他の者達より一歩前に出る。


「命まではとらん。荷を置いていけ。」

「さすがに荷を取られるとワシらも困るのでのぉ~。ここは見逃してくれんかの~。」


「・・・・。」

「「「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」」」」」」


一人の小さな者が無言で馬車を指差すと、周りにいた者達が一斉に僕達に襲い掛かる。


一人一人なら簡単に対処できるが、人が多すぎる。どうする・・・。

僕は冷や汗をかきながら、作戦を練る。


「行くぞ!!カトリーナ!!ファイヤーウォール!!!」

「はい!!!ファイヤーウォール!!!」


ムーさんが180℃を火の壁で覆い、もう180℃をカトリーナさんが火の壁で覆う。

その火により、盗賊達が乗っていた馬が近寄れないどころか怯えだす。


「弓を放て!!奴等の頭上から降らすのだ。」


馬から降りた者達が持っていた弓矢で僕達の頭上へと弓を放つ。

僕はムーさんがこっちを見ていることに気づく。

僕の出番ですね!!分かりました!!


僕はイメージする突風で弓矢を弾くイメージを。もう~女性のスカートを捲る様な荒々しい風を!!


「ウインドカーテン!!!」


白いカーテンが僕の頭上に360℃現れ、風がそよそよと吹き始め、カーテンが揺れだす。

その風では弓矢は勢いを殺すことは無かったのだが、0.5秒後にカーテンが強風に煽られるかのように揺れだす。僕達の頭上に届きそうになっていた弓矢は元の持ち主に帰っていく。


「凄いのだ、トモ。」

「へへへ、見たか。僕の魔法を!!」


その時、白いカーテンが弾き飛ばされる。・・・・台風のような風が吹き始め、魔法で形成されている筈のカーテンが僕を中心に天高く舞い上がっていく。・・・あれですね、トルネードですね・・・。


僕を中心に味方、敵関係なく、回り始め、天高く飛ばされていきます・・・。

あ、馬車もあんな・・・小さく・・・。


僕以外のは、一瞬いなくなったのですが、数分後、空から次々と色んな物が降ってくる。


盗賊と呼ばれていた人達、馬車の残骸、その辺に生えていた木、その辺に隠れていた魔物・・・

そして、空中に浮いてフワリと降りてくる仲間達。ムーさんとカトリーナさんが仲間達を魔法の盾と空中で浮遊させていたみたい。もちろん、エアも援助したみたいで、仲間に傷一つ見られない。


本当に良かった。


「おぬしは仲間を全滅させるきか。」

「そ、そんなことはないんですけどね・・・。」

「くぅ・・・ま、魔力を使い切りました。」

「・・・神の小道具・・・『魔力増長』を使った。」


カトリーナさんは魔力を全部使い切ったのか、四つんばいになってハアハアと荒い息を立てている。めっちゃ色っぽいす。ムーさんもハアハアと言っているが、二本足で立っている。ちょっときつい目で睨んでおりますが。


「私はあなたの盾です・・・気にしないで下さい。」

「アハハハハハハ、凄かったねービューんと体がもちあがったよぉ~。」


イルさんとヨルンさんは気にしてないみたいだったけど。


その時、ドォンと凄い音が聞こえ、そこに目をやると盗賊の頭だった全身鎧の物が落ちてきていた。全身鎧は粉砕され、ほぼ肌着状態で、体が動かないのか、悔しそうに僕達を見ていた。

・・・・物凄く美人さんです。体が褐色系で、お胸もあって。


「ダークエルフじゃの~。」

「む、無念・・・。そ、そこの者たちよ。私はどうなっても構わん。だ、だが、他の者達は見逃してくれないか!」


ダークエルフさんが・・・あのダークエルフさんがどうなっても構わないと!!

もうこれは・・・聞くしかないでしょ。今後の為に。そう、今後の為に。


「・・・・友、立ってる。・・・・ムスコ。」

「あ、ごめん。」






「おかしらあ~、おかしらこそ逃げて下さい。」

「・・・・私をお頭と呼ぶお前達をむざむざこんなところで死なすわけには・・・。」


「それで、何をしてくれるのだ。」


僕は倒れているダークエルフの前に仁王立ちする。

ダークエルフの女は僕の股間を見て。


「このエロ野郎め。」


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