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第54鳴:ワイバーンとの死闘

僕は右手に魔力を集めていく。


その右手にエアが手を乗せる。


「・・・・・暖かい。」


あの・・・集中したいんですが・・・。

「ブリザードスピア!!」


僕は、右手に集まった魔力を、突進してくるワイバーンに向かって、魔法を放つ。

僕の放った魔法により、氷の大きな結晶が現れ、2m手前で地面に落ちる。


「・・・・。」

「「「「「「「・・・・。」」」」」」」


僕は、7人の仲間から無言の空気を頂きました。顔が赤くなり、恥かしそうに言い訳をする。


「あ、あの~これは、あ、あれですよぉ。そうそう。」


ワイバーンに背を向け一生懸命に言い訳を探す僕に向かって、ワイバーンは急降下してくる。


「○×・・etc、我に集え、ブリザードスプーン!!」


僕が言い訳を考えている間に、カタリーナは詠唱を終了し、大きな氷のスプーンをワイバーンに向けて飛ばす。


「スプーン・・・。」

「スプーンだ。」

「え?」


エアがカタリーナの魔法を見て、スプーンと呟く。他のメンバーもスプーンだと呟きだすので、僕も後ろを確認すると大きな氷のスプーンがゆっくりとワイバーンに向かっていく。

ワイバーンは中々のスピードで突っ込んでスプーンを紙一重で避けようとすると、スプーンが動き、ワイバーンをスプーンの皿で上手い事すくう。そして、スプーンの皿に納まったワイバーンはそのまま凍っていく。


「ふぅ~どう?私の新しい魔法『ブリザードスプーン』は。少し誘導性もあるの。」

「凄いですね・・・。」


褒めて褒めてとキラキラ目でメンバーを見ているカタリーナさんの言葉に、僕は無表情で答える。

カタリーナさんは「それほどでもあるけど~」と頭に手を当てて、下を向きながらニヤっとしていた。


「ムムム、オリジナル魔法じゃと。おぬし、腕を上げたのぉ~。」

「ムーさん、これからは私のような若者の時代なんですよ。」

「な、何をいっとる!ワシはまだ現役じゃあ~。」


カタリーナさんの言葉でムーさんはなぜかズボンに両手をかけたので、とりあえず殴っておく。


「ぬぬぬぬぬぬ、ご老人には優しくせんといかんぞぉ~。」


もう一匹のワイバーンは、降りようとせず、空いた口に炎を溜め出す。


「ファイヤーブレスかのぉ~。」

「ゴブゴブゴブゴブ。」

「遠距離だと攻撃できないっといってるのだ。」

「危なそうですね、では私を盾にして下さい。」

「い、いや、ヨルンさん。そんなに引っ付かれては禄に動けませんから。」

「ここらでこの娘との位置関係をはっきりさせようかと。」


ヨルンさんは僕を真正面から抱きついて、ワイバーンに背中を向けて、盾にしてという。そして、僕の右側にいたエアを見て、下目遣いでフフフと笑っている。エアも無表情で火花を返し、僕の右手を握ってくる。

僕は背中にある持ってきた盾を構えようにも、禄に手が動かせない。

アタフタしている内に、ワイバーンがファイヤーブレスを先頭にいる僕達三人に放ってくる。


「ちょ、ちょっとヨルンさん!! エアも離れてえええええ。」

「スタン。」

「え・・・あ、あのう、動けないんですけど・・。」

「フフフフ、ではこのまま・・・。」

「あ、あのヨルンさん・・・あああああああああ。」


ファイヤーブレスが目の前まで迫り、僕は体に張り付いている二人を僕から引き離そうとするがヨルンさんにスタンの魔法をかけられ、体が麻痺を起こして、ヨルンさん達に体を預ける形となってしまう。

ファイヤーブレスが目の前にいいいいいいい、みんなが死んでしまう!!!


こんな時、少年ジャン○の漫画の主人公であれば、きっと覚醒し、皆を助けれるはず!!


・・・・・まったく体が動きませんから・・・。

エア・・・・ヨルンさん・・・・とにかく僕から離れて逃げて下さい・・・。


「・・・・えい。」


エアが腰を振り、羽織っていたマントをなびかせ、ファイヤーブレスを消し去る。


「今なのだ!ドオリャアアアアアアアアアアアアアアアア」


ゴレンダーが膠着しているワイバーンに向かっておもいっきり地面を蹴って、飛翔する。

あれですね~、ロボットが背中のブースターを最大出力で一気に上空に上がるシーンのごとく、ゴレンダーは飛翔する。・・・・・そして、太陽を背にして、ゴレンダーが黒いシルエットになる。


「必殺、天竜けえええ~ん!!」


ゴレンダーはワイバーン目掛けて飛んでいき、ワイバーンの顎をアッパーカットですくい上げながらも上昇していく。上がり切った所で、重力により落下し、ゴレンダーはズドーオンと着地をする。ワイバーンは地面に頭から落下し、地面に頭を少しめり込ませた状態となる。


ゴレンダーさん・・・なんかロボットのように見えてきましたが・・・。



「ぐがああががあ。」


それでもワイバーンは全身を震わせながら、起き上がろうとする。


「いくわよぉ~。ゴブ!」

「ゴブゴブ!!」


そのワイバーンに向かって、酔っ払いのイルさんとゴブさんが連携し、急所に向かってナイフを連続投下し、仕留める。


「・・・・・俺たちのパーティ強すぎない?」


俺は自分の足元に落ちてる溶けかけている氷の結晶を見て呟く。


「俺以外!」







その後、ワイバーン2体をゴレンダーがギルドまで運ぶ。


「さすが~ゴブさん。カッコよかったですよぉ~。」

「ゴブゴブ。」


受付のジュンさんはゴブさんを褒め殺し、ゴブさんも満更なさそうに赤い顔をしている。

ジュンさんは依頼達成金と素材料金をゴブさんに渡す。


あの・・・受付したの横にいる僕なんですけど・・・。


僕はゴブさんからお金を頂き、みんなで折半する。


「さあ~続いて飲むぞぉ~♪ちょっと暑いから脱いじゃうぞぉ~♪」


酔っ払いのイルさんは、お金を貰ってすぐお酒を注文し、今も薄い服を着てたのに、それを脱いで下着姿になる。ギルドにいた男達はおお~♪とイルさんに釘付けになる。もちろん・・・僕も。


「イルぅ~、だめですよ。このお金は貯金させていただきます。」

「えええええええ、殺生なぁ~。」


カタリーナさんは、イルさんの持っていたお金を奪い取り、懐にしまった。

どうやら、イルさんのお金を管理しているらしい。まあ・・・あの人全部飲みに使ってしまいそうだし。


今も下着姿のイルさんを見ている僕の頬をヨルンさんが引っ張る。


「いつまで見てるんですか、私というものがいながら。」


そして、引っ張られていたままの僕をジャンプキックしてくる人がいた。物凄く頬がひりひりします。


「・・・・その女も危険。・・・・私と一緒に来る。」


蹴る必要ないでしょう・・・。僕は頬をさすりながら、ゆっくりとぶつかった何かに手をつき・・・


ぷにぃ


「柔らかい。」

「そうですか・・・良かったですね、お客様・・・。ですが、うちはそういう店ではありませんので。」


僕はギルドの酒場で働いている名物お姉さんの胸を揉んでいたみたいで、お姉さんは拳を握り上げる。

そして、僕の顔を掴み、近くのテーブルに叩きつけ、テーブルが真っ二つになる。


「ぐはあああ~・・・こ、これが・・・シャイニング、いや、ゴットフィン○ーか~。」



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