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第53鳴:新たな冒険仲間

あけましておめでとうございます。

今年も宜しくお願い致します。

僕は今、冒険者ギルドで掲示板を眺めている。

僕の隣にはヨルンさんとエアがおり、互いを牽制しあっている。

あれ以降、エアもこちらの世界に頻繁に来ることにしたみたいで、僕達と行動を共にしている。


初めてパーティメンバーにエアを紹介した時の事でした。


「皆ちょっといいかな。ちょっと皆に話したいことがあるんだ。」

「どうしたのじゃ、そんなにあらたまって。」

「ゴブゴブ。」

「何でもいってくれといってるのだ。」

「新しい依頼でも取ってきたのですか?」

「まあ私達にかかればちょろーいちょろーい。」

「イル~。また朝っぱらから酒飲んでたんでしょう。」

「友様、なんなり行って下さい。ヨルンは覚悟はできております。」


僕達のメンバーは総勢7名となった。大魔法使いのムーサン、黄金色のゴーレムのゴレンダー、ゴブリンのゴブさん、非戦闘員のヨルンさん、魔法使いのカタリーナさん、盗賊のイルさん。ギルドからはモンスターパーティとして噂になるくらい、依頼達成率は100%を貫いている。


僕はそのメンバーに新しく増えるメンバーを紹介しようと皆に集まってもらったのだ。


「新しいメンバーを紹介したいんです。エアーエアー!」


僕がエアを呼ぶとギルドの扉でゴンという音と頭を摩ってるエアがギルド内に入ってきた。

ムーサンはエアを見て何かを感じ取ったのか驚きの顔をしており、女の人達はちっこい、可愛い♪とかはしゃいでいた。


「・・・エア。・・・一緒に戦う。」

「こ、この子の気は一体何なのじゃ・・・。ワシは今までに見たこと無い。」

「・・・・私、神。」


ギルドにいた人間達はエアの発言を聞いていたみたいで、腹を抱えて笑い出す。もちろん、僕のパーティも。ムーさんと魔物の方々は、驚いた表情をしていたが。


「面白い冗談を言う子ねぇ~。私は気に入っちゃったかな。」


イルさんはフラフラの足取りでエアに近づき、エアの頬に頬ずりする。


「・・・酒臭い。」

「私は反対です。こんな小さい子を危ない場所に連れて行くなんて。」


カタリーナさんは信じられないといった感じで手を組んで反対の意向を見せる。


「・・・・私、強い。」


エアはそういうと着ていた白いワンピースの胸の辺りに手を突っ込む。そして周りのロリと思われる男達からおお~という声が上がる。そして、マントを取り出すと、装着する。


「カタリーナさん、エアに向かって魔法を放ってみてください。」

「え・・で、でも。」

「大丈夫ですから。」


僕がそういうとカタリーナさんは無言で頷き、手加減したファイヤーボールをエアに向けて放つ。エアはマントを翻し、そのファイヤーボールを掻き消す。そして、ギルド内からは拍手喝采があがる。


「すげえぞ、嬢ちゃん!!」

「トリックかあ?」

「なんだ、あの小娘は!!魔法を掻き消したぞ。」


エアはフフフフフフといいながら腰に手を当てて、頭を上げていき、そのままブリッジをしてしまう。そして起き上がれないみたいで、僕にヘルプミーと手を伸ばしてきた。


「ゴブゴブ。」

「・・・・・大丈夫。このマント、刃物も弾く。」

「え・・・・・、ゴブさんの言葉わかるのですか?」

「・・・・神だから。」


ゴブさんの言葉を難なく返すエアを見て、皆はさらに驚いた表情をする。僕はゴブさんが何て言ったのかわかりませんが、きっと魔法は大丈夫でも、刃物で襲われたらとか聞いたのではないかと推測する。

そして、エアはメガネを駆け出す。・・・・・あれですね、心の声を読み取れる奴ですね。


僕は何も考えないようにしようとするが、意識すればするほど考えてしまう。そして、あの夜のことも・・・。


「・・・・H。」


エアに袖を引っ張られたかと思うと、エアにそう呟かれる。僕は顔が赤くなって、下を向いてしまう。その光景を見ていたヨルンが、袖を掴まれている手とは逆の手にもたれ掛ってくる。


「あなた・・・そういうことなのね。」

「・・・・・フフフ。」


エアとヨルンは僕を挟んでにらみ合い、バチバチという火花が見えてきそうな展開になる。


「フハハハハハハ。」


ムーさんは笑い出すと机をバンバンと勢いよく叩き出す。ついにぼけましたか?

その時でした。


冒険者ギルドに慌てて入ってきた受付嬢の一人が大声で叫び始めます。


「みなさん、ワイバーンが、ワイバーンが2体迫ってきております。緊急依頼です!!討伐された方は、ギルドから報奨金が与えられます。」


ギルドにいた冒険者達は喧騒の渦に巻き込まれる。ワイバーンの接近を知って歓喜に震えるもの、ガタガタと恐怖に震えるもの、逸早くこの街から抜け出そうとするもの。


「どうするのじゃ~、友よ。」

「・・・・ムーさん、聞くまでもありませんよ。討伐しましょう。」

「おぬしならそういうと思っていた。」


僕が冒険者ギルドの入り口に向いた時、ムーさんや他のメンバーも席から立ち上がり、僕の後に続く。


「ワイバーンって強いのかぁ?」

「ゴブゴブゴブ。」

「私の新しい魔法を試すときがきましたね。」

「もう一杯飲んでからにしようよぉ~。」

「私の身は、あなたの盾になることですから。」

「・・・・・大丈夫、友・・・・私がその女・・・からも護る。」


そして、街の外に出た僕達のパーティの前にワイバーンらしき影が二つ空に見え出す。

僕もムーさんに鍛えられ、魔法を使えるようになっていた。

目を閉じ詠唱をはじめ、僕の右手に魔法力が集まり出す。


「「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」」


ワイバーンが僕達に突進してきたのを感じ、目を開き、右手に集まった魔法力を魔法にかえ、ワイバーンに放つ。


「ブリザードスピア!!」



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