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第47鳴:勇者

「ハアアアアアアア!!」

「セイヤアアアアア!」


ウイルと勇者の男が互いの拳をぶつけ合う。

その拳の衝突点がバチバチっとビーム武器とビーム武器が重なり合ったかのようになる。


・・・・拳ですけど。


「勇者か何か知らんがぁ、我が国ででかい顔できると思うなよ!!」

「お前とそこのクソ王を殺せば、この国は俺の物だ!!」


「ウイル殿ぉ・・・。」

「あなた、これでも羽織って。」



紗枝は、今も半裸で床に座り込んでいるオルフェの肩にマントを被せる。


「いいんですか・・・黄金色のマント・・・高そうですけど。」

「どうぞぉ」


その頃、勇者の男の拳がウイルの左頬に突き刺さる。


「ま、まだだああああああああああ。」


ウイルは攻撃を喰らいながら、左フックを勇者の男の右頬に食い込ませる。

勇者の男もウイルも、一歩ずつ後ずさる。


「ハアハア、俺がこんなに苦戦するとは・・・。」

「そろそろおしまいにするぞぉ!!」


ウイルは勇者の男に止めとばかりに、右ストレートを繰り出す。

だが勇者の男はニヤっと笑い、


「・・・ファイヤーボール!!」


勇者の男は突っ込んできたウイルに向かって、火の球を放つ。

ウイルは火の玉に身を焼かれながら、後ろに跳ばされる。


「ふははははははは、誰が拳だけで相手するといった?」

「こ、この卑怯者があ~。」


ウイルは地面に倒れたまま、勇者の男を睨みつけ、ゆっくりと起き上がろうとする。


「させるかよ。」

「ぐはぁ~。」


勇者の男は、ウイルの顔面をサッカーボールのように蹴り飛ばす。

ウイルはその衝撃により、1回転後ろに転がってしまう。


「ウイル殿があ!」

「そろそろ私の出番かなぁ。」


オルフェがウイルの元に向かおうとするのを紗枝は手で遮り、勇者の男に近寄っていく。


「さあ、これでおしまいにしてやるよぉ、バーニングぅぅ・ぐほおわああああ」


勇者の男が両手を上にあげ炎の弾を生成し、倒れているウイルに投げつけようとする際、紗枝が勇者の男の顔面を殴り飛ばす。勇者の男は、壁に衝突し、その衝撃により大量の唾液を口から吐き出す。


「ここからは私が相手になるわ。」


「ゆ、勇者様だああ。」

「勇者、勇者」

「「「勇者、勇者」」」


城内の玉座にいた男達から歓声が上がる。


壁に激突した勇者の男が、生まれたての馬のように足をひくつかせながら起き上がる。


「お、お前は何者だぁ・・・そんな黄金の鎧をまといやがって。」

「勇者・・・かも。」

「・・・・・・勇者は俺一人で十分だあああああ、そんな鎧剥ぎ取って、俺が着てやるわあ。」

「やれるもんならやってみなさい。」


勇者の男は、紗枝に向かって火の玉を放つ。

紗枝はそれを軽くフワッと躱す。


「・・・凄い、まるで白鳥が翼を広げてるかのよう・・・。」


オルフェは、紗枝を見て、目を輝かせている。

フワッと躱した先にはウイルが横たわっており、踏みつけてしまう。


「お、重い。」


紗枝はウイルを蹴り飛ばし、勇者の男にぶつけ、壁に衝突させる。


「ば、ばかなぁ・・・。」

「う、な、何故俺まで・・・。」


紗枝は、背中の剣を抜く。その剣先も黄金色に光り輝き、玉座の間が剣の光によって照らされる。


「ウィルネさん、力を貸してください。・・・・・悪を滅する力を、私に!!」


紗枝は頭の中でウィルネからはぁ~い♪という声が聞こえた気がした。

そして、紗枝が持っていた剣から、グオオオオオオオオオと突風が舞い出る。


紗枝を中心に風速15m/sくらいの風により、障害物に押し付けられるもの、カツラが飛ばされるもの、スカートが舞い上がるもの、マントが飛ばされるもの、玉座で色々な光景が見られる。


勇者の男は、壁に押し付けられ、何もできなくなる。


「チェックメイト。」


紗枝は勇者の男の目の前に一瞬で現れ、後ろの壁ごと、勇者の男を真っ二つにする。


「な、なんだとぉ、こ・・・。」


勇者の男は意識がなくなり、そこは血の池となる。

紗枝は、剣を複数回振り、剣についた血を払い、背中の鞘に戻す。


「これでいいかしら。」


紗枝は、王様に問いかけるように振り向く。





「おねえサマぁ~。もぉ~う、離さないです」

「・・・・わかったから、手を離して。」


紗枝の手には、オルフェが抱きついていた。

オルフェは、王様に辞表を出し、私について来た。


王様は私を騎士団長にしたいといってきたが、

とりあえず・・・調子に乗るなと殴っておきました。

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