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第44鳴:魔法使いの女

「ちょ、ちょっと離してくださいよぉ~。」

「嫌よ~!絶対あなたでしょう~。死んでも離さないんだから。」


僕の腕には、魔法使いの女の人が離すものかぁ~っとへばりついている。その女の人の小さな胸が当たっているが、僕は必死で振り払おうとしていた。


「オイラ、あの松明買って来るのにどれだけ苦労したか~・・・・お前達には・・・」

「「あ・・・。」」


僕達のすぐ後ろには、黄金色のゴーレムが両手を組んで振り上げていた。

あ、やばい・・・・。


「わからないだろぉ!!!」


黄金色のゴーレムが組んだ両手を僕の顔目掛けて振り下ろしてきた。


「犯人と一緒に死ねるなら本望よぉ~!!」


いや、まあ犯人なんですけど、そんなにすぐ諦めないで下さい。

一緒に死んだら駄目でしょ。


僕は、黄金色のゴーレムの拳を、魔法使いの女の人がへばりついている手と違う手をガードするように出す。


「そんなのじゃ、腕と一緒に顔が吹き飛ぶぞぉ~。」

「え、ええ~~~~。」


ムーさんに指摘されるが、僕はもうこうするしか手段がなかったわけで、そのままガードする事にした。

その時、僕の体が黄色く光って・・・・


バシーンっと広場に広がる音が聞こえる。


僕は、黄金色のストーンゴーレムの拳をガードしきれていた。


「むむむ~。」

「え、・・・・止められた。」

「う、うそぉ~。」


ムーさん以外の三人?は、攻撃を止めたことに驚いて硬直する。


「よかったのぉ~。」


ムーさんが何かしたのか?

僕は、ムーさんの方を見ると、ムーさんは笑ったまま髭を触っている。


「人間にしては見込みがあるみたいだ。」

「そりゃあどうも。」


黄金色のゴーレムはバックステップで一時的に僕から距離を取る。

僕の手にしがみ付いていた女もスルーと手を離し、地面に座り込む。


「オイラ、ひさびさに燃えてきたぁ!!」

「そ、それはご遠慮したいです。」

「あの・・・ありがと。」

「礼はいいから、手伝ってくれないかな。僕一人じゃ、厳しいと思う。」

「・・・わ、わかったわ。」


僕は、座っていた女に手を差し伸べ、女を立たせ、一緒に戦ってもらう事にした。


「ところで私は何をしたらいいの?」

「・・・・何が出来るの?」

「いくぞおおおおおおおおおおおおおおお!!」


僕達が打ち合わせをしている最中に、黄金ゴーレムが突っ込んできた。

そして、僕に向かって右拳を放ってきたが、僕はそれをなんなく避ける。

あれ、・・・俺ってこんなに敏捷性あったけ。


避けられた黄金ゴーレムは、その右拳を引くと同時に左拳を僕のボディー横を狙ってきた。

レバーブローってやつだと思うが、拳が大きすぎて、僕の上半身から下半身まで当たりそうな勢いだ。

僕はそれを先ほどと同じように片手で止める。


「二度も止めらた・・・。」

「今よぉ~、ファイヤーフレア!!!」


黄金色のゴーレムが硬直状態になっている時、魔法使いの女が黄金ゴーレムと僕の間に小爆発系の魔法を使ってきた。目の前に火の玉が出て・・・はじめそうに・・・あ、これは・・・・やばい。


ドォーンと僕と黄金ゴーレムを巻き込み、火の玉がはじけ飛ぶ。


「効いてない!」


黄金ゴーレムは何事もなくその場に立っていたが、僕は数m後ろに飛ばされていた・・・。

爆発のダメージは、自然回復能力で回復したのだが・・・僕の上半身の服がはじけ飛んでいる。

ううう、一枚しか持ってないのにぃ~。

魔法使いの女の人は、僕に無関心なのか、ダメージがない黄金ゴーレムを気にしている。

・・・・巻き込んだんだから、僕に気を使えよ~。


僕は、ゆっくりと立ち上がり、パンパンとズボンの埃を払う。

よしっと僕は黄金ゴーレムに向かって、ダッシュキックを放ち、黄金ゴーレムは両腕をクロスにし、僕の攻撃を受け止めるが、後ずさるようにズサーっと1mほど後退する。


「こっちからもいくよ!!」

「今だ、ファイヤーフレア!!!」


僕はガードで膠着している黄金ゴーレムの頭部目掛けて、ジャンプパンチを繰り出そうとしていると、目の前に火の玉が出て・・・・またぁ~!!さっき効かなかったでしょ、これ!!


ドォーンと僕と黄金ゴーレムを巻き込んで火の玉が爆発し、僕だけが飛ばされる・・・。

あの~、回復するけど痛みはあるんですが・・・。

魔法使いの女が僕の方を見て、


「ちぃ。」


舌打ちしましたよ、この女。

僕が倒れていると、ジャンプパンチをしてくる黄金ゴーレムが視界に入り、僕は慌てて転がり避ける。

黄金ゴーレムが叩きつけた床はひび割れていた。


「本当に面白い人間。オイラの攻撃ここまで避けられたの初めて。」


・・・・たぶん、そんなことないんですよ。

強い人と戦ってないだけですよ。僕より強い人ウン万といますから。


その時、さきほど黄金ゴーレムの攻撃で壁付近まで飛ばされていた剣士の男が顔を振りながら上半身を起こす。

や、やったあ、援軍が!

・・・と思ったら、僕達の方を見て、気絶した振りをする・・・。

もう一人の剣士の男も僕達の方を薄目を開けながら・・・見ていた。


アイツラ、死んだ振りでやり過ごす気だな・・・。


僕は、あの二人に近づこうとするが、黄金ゴーレムの攻撃と魔法使いの女の攻撃により、近づく所か、反対側にどんどん連れて行かれる。



それから数十分後・・・。


「ハアハア、もう魔力ないわ・・。」

「ハアハア、オイラの攻撃が当たらない。」

「ど、どんだけ堅いんだよ、ハアハア。」


僕達三人は、力を出し切ったのか、それぞれ膝をついて、息を切らしていた。

僕は、魔法使いの女の攻撃を何度も受け、今現在、すっぱだかで息子を露出しております。

その息子の先端が、冷たい床と当たって・・・縮んでいます。


「よしよし、そろそろ帰ろうかのぉ~。」

「え、でも遺跡からこのゴーレムを追い払わないと・・・依頼失敗じゃあ。」

「オイラは、お前の事気に入ったから、着いていく。」

「え・・・。」

「これで依頼成功じゃのぉ~。」

「じゃあ、私も帰ろうかしら。魔力なくなったから街まで護衛してくれないかしら。」


・・・・この女め、魔法俺にぶっ放してたくせに俺に護衛ってどんな神経してんだ。

そう思っていると、二人の剣士も今目を覚ました風に起き上がってきた。


「な、なんか終わったみたいだな。そろそろ帰るか。」


その後、街までいくらか魔物とすれ違ったが、倒したのは僕だけだった・・・。

手伝えよ、お前らあああああああああああ!





「ああ~ぁぁぁ、このクリームほっぺたがおちそうぅ~。」

「うむ、甘いものはパワーになる。」

「えへへ、ここは穴場なんですよぉ~、お兄さんと一緒に来るため、紗枝ちゃんにもいってなかったんです。」

「・・・・綾、ナイス。」


「「「「おかわりぃ~♪」」」」


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