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第43鳴:濡れ衣

僕は今・・・・・黄金色のゴーレムと冒険者が戦っているのを目撃している。

ムーさんと一緒に遺跡の廊下を突き進み、


ストーンゴーレムを1・2・3~・・・うぅ~ん、何体倒したのかもわからないくらい倒し、遺跡の広場へと到着。そこでは、さきほどの黄金色のゴーレムと冒険者が3名で戦っていた。


遺跡の広場は広く、大きな松明が6本あり、広場全体を照らしている為、遠くからでも状況が分かったのだ。


「黄金色のゴーレムとは珍しいのぉ~。上位種かのぉ~。

 冒険者3人で・・・2人が剣士で1人が魔法使いみたいじゃのぉ~。」

「そうですね、2人で別方向から相手を攻撃しつつ、魔法で遠距離攻撃と回復魔法・・・。

 チームワーク抜群ですね。これならあの黄金色のゴーレムが上位種といっても・・・


僕は、冒険者達があの黄金色のゴーレムを倒すのも時間の問題だと思っていると、


「どうかのぉ~。」


「これで終わりだあああああああああ!!」

「ま、待て!連携が・・・」


黄金色のゴーレムは、左から剣で攻撃しようとした剣士の顔と胴体に突き刺さるかという勢いで左フックをかまし、その剣士は右側にいた剣士を巻き込み、遺跡の広場の壁まで転がっていく。

取り残された魔法使いはいきなりの事に驚き詠唱を止めてしまい、黄金色のゴーレムと対峙することになり、ガタガタと震えている。


「なぁっ!?」

「ほらぁ、見たことかぁ~。あんな連携、少し息が乱れるだけでこんなもんじゃ。

 ・・・それだけ、あの黄金色のストーンゴーレムが異質なのじゃ。」


「ち、近寄らないでぇ・・・。」

「お前達がぁぁぁオイラの松明を消した馬鹿者達かぁぁぁぁぁ。」

「そ、そんなの知らないぃ、わ、私じゃない・・・こ、こないでえ。」


黄金色のゴーレムは、ゆっくりと泣きながら小股を濡らしている魔法使いの女へと近づいていく。


「これはやばそうじゃのぉ~。」

「ちぃ!!」


僕は、気づいたら全力で走っていた。

50mほどの距離があったのにかかわらず・・・僕は黄金色のゴーレムと魔法使いの間へと一瞬で割り込んでいた。う、うそぉ・・・こんなに速く動けたっけ。


「!?」

「お前はさっき廊下であった・・・」


急に現れた僕に魔法使いの女と黄金色のストーンゴーレムは、一瞬動きを停止する。


「そこまでにしてくれないか。」

「た、助けてぇ~。」

「お前のおかげで犯人を捕まえることができそうだ。」

「・・・・・。」

「見に覚えがないことでいきなり私達を攻撃し・・・ま、魔物だから仕方ないのだけど、それでも・・・私納得できない。・・・こ、こんな終わり方・・・。」


魔法使いの女は、僕の足にしがみ付いて助けをこう。

僕はしゃがんで魔法使いの女と同じ顔の高さになるようにし、大丈夫だよとその女の頬をそっと撫でる。

頬には女の涙が垂れ、僕の手を伝え、滴り落ちる。

その僕の手を女が力強く握ってくる。


・・・・・僕に惚れたら、火傷をするぜ・・。



「あんたでしょ!!・・・・あなたが松明を消したのでしょ!!!私達に濡れ衣をきせて!!」

「え・・・ちょ、ちょっと離して下さい。な、何を言ってるのですか・・。」


魔法使いの女は僕の腕を離さないとばかりに両手で握り締めてくる。

・・・僕は振り払おうと必死で手を振る。


その間にも黄金色のゴーレムが僕達に忍び寄っていること気づかずに・・・・。


「ええっと・・・じゃあお兄さんの魂は今、異世界に?」

「はい。」


ウィルネは笑顔を綾ちゃんに向ける。

綾ちゃんはその笑顔を見て、少し頬が赤くなる。


「で、でも異世界転移・・・って体ごと・・移動するはず?」

「そういう方法もありますが、魂から肉体を再生させる方法もあるのです。肉体をこちらの世界から異世界に送るのは容易なのですが、帰ってこさせるのには凄い神力が必要なので、今回はその方法で採用しております。」


「・・・・そ、それで何故ウィルネ様がお兄さんの肉体に?」

「ご飯を食べないと肉体が腐っちゃうので、仕方なく・・・。」


「・・・・昨日、今日はどこの美味しいご飯食べに行きましょ♪とかいってなかったか?」


アイリスが突っ込むと、ウィルネ(友)は凄い形相でアイリスを睨む。


「そ、それなら私お勧めのかんみつ系を・・・。」

「喜んでお供しますわ。」

「私も行くぞ。」

「・・・・・・・・行く。」



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