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第42鳴:友、遺跡に入る

僕は今、遺跡の入り口にいます・・・。ムーさんと一緒に。

ムーさんはいつもと一緒のぼろ布一枚を羽織っています。武器も防具も持っていません。

何しに来たのでしょうか。

僕は、・・・防具を買う金がなかった為・・・一般の服と鉄の剣を装備しています。


「さあ、ここからが本番じゃのぉ~。気を引き締めていくのじゃぞ。」

「え?・・・ムーさんもいくのじゃ?」

「おいぼれがこんな装備でいったら死ぬじゃろう?」

「いや・・・そうは思いますが・・・。」

「頑張ってくるのじゃぞ。」


ムーさんは、入り口手前で僕の背中を押し、手を振って僕を見送る。

僕は、はぁ~と溜息をつきながら、遺跡の中へと入っていく。


そこは真っ暗な長い廊下が続いている・・・と思ったのだが、松明が所々にあり、暗い廊下を明るく照らしている。そして、その松明には、「消さないで下さい」と注意事項が書かれていた。

・・・・。

僕は、その松明の火を次々と消していく。

・・・・消すなと書かれていたら消したくなるのが人間の本性ではないであろうか。

すると、その場所が暗くなる。

そして、まさに遺跡と言った感じの廊下となる。


すぐに夜目になれ、薄暗い中ゆっくりと廊下の奥へと歩いていく。


「だ、誰だ!!消したやつはああああ~!!」


すると、遺跡の入り口方向から声が聞こえる。そして、その声の主は僕の方に走ってくる。

・・・松明を持っているな・・・。うん・・・・人か?・・・・ゴブリンか?・・・いや、あれは

ゴーレムだ!!!


黄金色のゴーレムが、僕の方に松明を持ちながら走ってくる。


「お前かアアアアアアアアアア!!松明を消した馬鹿者は!!」

「ち、違います。あ、あっちに走っていきました。」


僕は、黄金色のゴーレムに問いかけられ、廊下の奥へと逃げたと・・・嘘をつきました。


だって・・・・怒られたくないじゃん!!魔物であれ、怒られたくないじゃん!!


「あっちか、ありがとう少年よ。これは礼だ。」

「あ、・・ど、どうも。」


黄金色のゴーレムは僕に松明を渡し、廊下の奥へと走っていく。

僕は、松明を受け取り、ぼぅ~と走っていくゴーレムを見送る。

・・・・・帰ろうかな。


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


地鳴りが突然襲う。


地鳴りがやむと僕の後ろには一体のゴーレムが立っていた。

僕は後ろを振り返り、さきほどのゴーレムかと思い、手を挙げるが・・・


ゴーレムは僕に向かって堅い拳を叩きつけようとする。

僕はバックステップで、ゴーレムの拳を躱す。


黄金色ではないみたいだな、違う個体かぁ。


僕は、剣を前に構え、ゴーレムと対峙する。


「ストーンゴーレムじゃな。」

「えっ!? ムーさん・・・。」


気づいたら、僕の背後にムーさんがいた。

いつの間に来たんですか。


ストーンゴーレムは、僕とムーさんの会話に入らずに、邪魔をするかのように再度拳を叩きつけてくる。

僕は、その拳を交わしながら、ストーンゴーレムの腕に剣を斬り付ける。


カキーン


じぃ~んと僕の剣を持っている手が痺れてしまう。

か、硬いんですけど・・・・。


「ストーンゴーレムに剣は愛称が悪いのじゃ。鈍器を使うのじゃ。」

「も、持ってませんがぁ!」


僕は無茶をいうムーさんに半切れしながら、ストーンゴーレムの攻撃を避けていく。

このゴーレムなんで俺ばかり狙うんだ!!

ちょっとイライラしてきたので、僕はストーンゴーレムの腹にやくざキックをする。


ストーンゴーレムは、クオオオっといいながら、後ろにゆっくりと倒れる。


「あいつらは体が硬いからのぉ~、こかしてやれば、起き上がるのも一苦労なんじゃ。」

「へ、へぇ~。」

「今のうちに止めを刺すのじゃ。剣の柄の先を使って、頭部を吹き飛ばすのじゃ。」


僕は、そんな無茶なと思いながらも、剣の柄でストーンゴーレムの頭部を叩くと、パアーンと弾け飛ぶ。


「はぁい?」

「うむ。よくやったのじゃ、おぬしはレベル5であっても只のレベル5じゃないのじゃ。ワシが鍛えに鍛えレベル30あっても不思議じゃない能力値となっておる。こんなストーンゴーレムなどこんなものじゃわい。」

「あ、あの?いつ鍛えられたのか・・・パシラされた覚えしか・・・。」

「おぬしのレベルは6になったのぉ~。さあドンドン狩るのじゃ。」

「おじいちゃん・・・話を聞いてください。」


僕はムーさんを先頭に、さきほど黄金色のゴーレムが走っていった廊下の奥へと歩いていく。








綾ちゃんが恐る恐る、寝ている友に近づく。


すると、

ガバッと友が上半身をお越し、綾ちゃんがびっくりし、尻餅をつく。


「と、友さん?!」

「・・・・・・友じゃない。」


「ウフフフ、エアさん流石ですね。」

「ウィルネか?」

「あらぁ~、アイリスにしては・・・頭が働いたみたいね。」

「どういう意味だぁ。」


「こんにちは、綾さん。女神ウィルネといいます、今後とも宜しくぅお願いします。」

「ええ?友さんがウィルネさん???ウィルネさんって?」


綾ちゃんは友の姿をしたウィルネさんに手を差し伸べられる。

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