第38鳴:スース
僕はあの後・・・ウィルネさんに天界で会いました。
「ウィルネさん、こんばんわ。」
「こんばんわ ・・・って!? 友さん来ちゃったの?」
「ウィルネさん、今日は透け透けですね。」
「女神モードです・・・。」
僕は、ウィルネの体のラインを確かめるかのように、目線を落としていく。
「何処見てるのですかぁ。」
「ええっと・・・・、ちく○?」
ウィルネは無詠唱で、友の真横に雷撃を落とす。
「ええっと・・・どこを見てたのでしたっけ?」
ウィルネは左手の人差し指を友に向ける。
「ええっと可愛いウィルネさんの顔を見ていました、はい。」
「よろしい。」
「で・・・・ここに来たってことは死んだのですかぁ?」
「そ、そのようです。」
「どういった経緯で?」
「確かぁ~、紗枝が部屋に入ってきて・・・・打ち下ろされましたね・・赤い拳を・・・。」
「そ、そうですか・・・。何したんですかぁ?」
「え、ええっと・・・。」
僕は、紗枝に殴られる前の記憶を辿っていく。
ええっと・・・・
確か、エアが僕の部屋に入ってきて・・・
【回想シーン】
「友・・・起きる。」
「zzz、う、う~ん、ムニャムニャ。」
「友・・・。」
「zz、はっ!」
僕は目を覚ますとそこには、エアがパジャマ姿でベットの横に立ち、寝ている僕の手を握っていた。
「ど、どうしたの?エア・・・。」
「・・・・異世界電話使いたい。」
「ああ、こんな深夜に?・・・まあいいんじゃないかな。」
「ありがと。」
エアは、黒電話の受話器を取り、番号を回していく。
「・・・・・・・もしもし。」
「はぁい、こちら面面亭でーす。ご注文でしょうか?」
「・・・・・・・麺一丁。」
「お、お客さん、麺だけですか?・・・ラーメン屋さんに注文して、麺だけ頼むのは・・・エア?」
「・・・・当たり。」
エアの電話の相手の女性は、エアが電話の主だと分かると・・・
「エア~、もうすぐ同窓会があるけど、いつ帰ってくるの?」
「うう~ん・・・・今、忙しい。」
「そうかぁ~。久しぶりにエアに合えるのかと思っていたが、仕方ないなぁ。今からそっちにいくわ。」
エアが電話の受話器を置くと同時に、僕の部屋の扉が開き、緑色の髪をした150cmくらいの胸も尻もない女の子が、八重歯を光らせながら、エアに笑いかける。
ちょっと可愛いと思ってしまう、僕。
「・・・久しぶり、スース。」
「もぉ~、エアぁ~いつになったら天界に帰ってくるのよぉ~。」
「スース・・・近い。」
スースはエアに抱きつくとエアのほっぺを自分のほっぺで撫でる。
「・・・・持ってきた?」
「持ってきたよぉ~ジャジャーン♪ 我が店の自慢のラーメンだよ☆」
「・・・・私、麺しか頼んでない。」
「スープと具は私のお・ご・りぃ☆」
スースはエアにラーメンを渡して、右目でウインクする。
「ありがと。・・・・・・いつもありがと。」
「気にしないで♪・・・っとあなた誰?」
スースはやっと僕の存在に気づき、問いかけてきた。
「・・・・・・私の意中の人。」
「ええええええ~、きゃあきゃあ、ほんま?ほんま?」
エアの説明でスースはその辺の女子高生のように喜び始める。
「でどこまでいったの?ワクワク」
「・・・・それは・・・・。」
「・・・・ラーメンの中にスースの指入ってる。」
「これが江戸っこでい!」
スースは鼻を手のひらで押し上げる。
いや、あなたのキャラじゃないでしょ。




