第3鳴:女神の会結成
中々、エアと知り合ってからの一日が濃くて、終わりません。
「お兄~、今日は何食べたい?」
そうかぁ~、今日は母さんいないからか。
「なんでもいいよ。」
「・・・・・・・・・・・・エビフライ」
「うむ。エビフライが食べたい気分だなぁ。」
紗枝の問いに、僕だけでなくエアとアイリスも答える。食べていくきか?・・・もしやお泊りか。
「なんであんた達が答えるのよ。」
「あ、エビフライが食べたいな。。」
「ふ~ん、お兄がそういうなら、まあいいけど。」
そういうと紗枝は、部屋を出て、階段を下りていく。
「な、なあ?もしかしてだけど・・・・今日泊まるきか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・帰る気がない。」
「・・・・・・・・・・・・」
男にそんなこといっちゃ勘違いしちゃうよ、エアさん。いくら女神様だからって可愛い女の人なんだから。
「私も、もう帰る神力が残ってない。できれば、泊めてほしい。」
「神力?」
「うむ。天界人だけが持つ力だ。私達はこの力を色々なことに使用している。特に黒電話でこの地上に来るのには大量の神力が必要なんだ。私は1日に回復する神力の1/3くらい消費する。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・私は1日分。」
「ここに来るまでに、違う仕事で神力を使ってしまったので、もう帰れないのだ。」
うーん、非常に困った。家に可愛い女の人が二人も泊まるなんて・・・・。
ま、間違いしか起こらないじゃないか。紗枝寝たら襲われるんじゃないか・・・。
「まあ心配するな。タダで泊めてもらう気はない。」
え、そ、それって、、、、体で返してくれるってこと?
「か、体で?」
「うむ。働いて返すぞ。ごはんの後片付け、家の掃除とか率先してさせてもらう。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・体洗う。」
僕は必死の思いで、搾り出した言葉にアイリスは平行線をたどったが、エアとは通じ合ったようだ。
僕は無言でエアに親指を立てた。
その後、3人で階段を下りて、リビングに向かったのだが、アイリスはせっせと掃除を始めた。
あちらこちらを雑巾で拭いているとき、アイリスの胸元に目線がいってしまった。
健康な男子なら仕方ないと思います。揺れてるんです~、もう横や縦に。
きっとノーブラです。
そうこうしている内にエビフライができたみたいで、4人で食卓を囲む。
エビフライに何をかけるか・・・・それは人によって違う。
紗枝は、タルタルソースですな。か、かけすぎだと思いますよぉ・・・ってか先っぽだけ咥えて上目遣いでこっち見ないで下さい。股間に衝撃がはしりそうです。
ええっと、アイリスは、、、、、、え、衣を外して・・・ええ~、刺身醤油・・・。それ、お刺身じゃないから。というかもうエビフライじゃないから。あっちこっちに衣飛ばして・・・胸の谷間にも・・・。
・・・でエアは、じぃっとエビフライを見ている。何してるのか聞いたら、観察中とのこと。もう何もおきませんから~。冷めるだけですから。あ、ついに、ぱくっと。一口で食べちゃいました。何もかけないタイプだったみたいです。
俺は・・・聞きたくないと。まあそう言わないで。俺はフライ系は熱々のうちに醤油をたらし、こげた醤油の匂いで食べるのが好きなんです。あ~あ、めっちゃうまい。
本当、紗枝どんどん料理うまくなってるなぁ~。彼氏でもできたんか?まあ家に連れてきたら・・・・・・
あれの邪魔だけしてやる!
そうこうして、ご飯を食べ終わって、そのままTVを見ていたら、紗枝が・・・
「今日の仕事ぶり見てたけど・・・、あんなんじゃ異世界の人かわいそうでしょ!」
「む、そんなことはないと思うぞ。いつも神託だと喜んでくれるぞ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・アイリスじゃ無理。」
「エア~、その発言自分やったらできるみたいな風に捉えれるんだが。」
「で、私からの提案なんだけど・・・・」
そういうと紗枝は椅子から腰を上げ、
「4人で異世界の難問を解決していきましょ!!1人の知恵より、2人。文殊の知恵とも言うし、4人も集まれば最強でしょ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・面白そう。」
紗枝、推理小説物よく読んでたなぁ~と俺は心でつぶやき、エアの方をみたら無表情ではしでピースサインしている。アイリスは考え込んでいるようだった。
「こ、これは神の問題だから。紗枝達に迷惑を・・・」
「大丈夫、私もお兄も迷惑に思ってない!それより、助けれる異世界人をミスミス死なせたくないわ。」
巻き込まれました・・・。部屋は貸すっていったけど。。。アイリスさんのお胸もましてくれるなら考えますよ。それを察知したのか、エアは僕の方を見て胸を押さえた。い、いや~エアさんのお胸の話しはしてないんですけど・・・。まあ、触りたいのは触りたいんのですが。
「そうだなぁ・・・。最近、こうやって他の人と話すこともなかったし、コミュ力をあげるチャンスと思って手伝おうかな。」
「よぉ~し、決定!!ここに『TUKAENAI女神の会』結成ね!」
アルファベットでTUKAENAIと言ったが、ローマ字で読むと使えないだよな・・・。気づいてないエアとアイリスはおお~♪と手を挙げていた。アイリスさんも雰囲気に流されやすいタイプのようだし。そんなことを考えつつ、僕の胸はワクワク感でいっぱいになっていた。
「さあ、お風呂用意してくるかぁ~。」
「お風呂はもう用意できている。好きに入るが良い。」
母さんがいない時は、僕が風呂当番なので用意しようとしたが、アイリスはもう用意してくれていたみたいだ。この人、仕事が速いなぁ~。
「紗枝、さきにはいるか?」
「わ、私はお兄の、あ、あとでいいよ。」
「そ、そうか? じゃあ、アイリス、エア、先に入ったら?」
紗枝はいつも僕の後に入る。普通、女子は男の後に風呂入りたくないものなのでは・・・。
アイリス、エアに先に風呂を入るように急かしたのだが、
「・・・・・・・・・・・・・・・・一緒に入る。」
エアは俺の袖を引っ張ってそういった。
「「だめだぁ!!」」
紗枝は僕を引っ張り、アイリスはエアを引っ張って引き剥がす。同意があればいいじゃないですか。ドキドキしますが、・・・・な、何事も経験だと思うのですよ、僕は。
「エアは私と・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・じゃあ、紗枝と入る。」
アイリスはエアと入りたかったらしい。振られた瞬間、肩を落として風呂場に向かっていった。
・・・・・き、きた!!タイミングをミスるな。ラッキースケ○のタイミングを!アイリスが、お風呂から出て、服を着ようとしているタイミングで僕がそこに入る!そ、そう、よくあるラッキーだ。あんなの普通狙わないとできないだろ。だからこそ、僕もする。引きこもりでも、ドアを開けるだけじゃないか。やってやる。やってやるぜぇ!
「ところで、エア? その眼鏡なに?」
いつの間にか、エアは眼鏡をかけていた。さっきの風呂騒動まではかけてなかったのに。よく見たら・・・
ものすごく似合ってる。
「・・・・・・・・・・・・・・ありがと。」
えっ?僕の心の声にエアが反応した気がするが・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・これ、神道具。・・・・・・・・・・・心の声聞こえる。」
「・・・・・・・・・・もしかして、アイリスふにゃふにゃ聞いてた?」
エアは、僕の問いに首を縦に振る。
神の道具ってなんでもありですなぁ・・・なにやら、僕がへんな笑いをしていたのが気になったらしく、装着したとか。その内容は、エアの心だけにとどめてくれるみたいだ。でも、アイリスとのラッキースケ○の作戦がエアにばれてしまっている。こ、これは実行すべきか・・・。大丈夫、エアは僕の味方に・・・・。
その時、エアは僕に近づいてきた。い、いや!僕を通り過ぎ、リビングの入り口でこっちを向き、ファイティングポーズを取った。
「そうか、わかったぁ~。相手になろう。」
僕もエアに向かってファイティングポーズを取った。
二人の間をエアコンの暖かい風が吹き抜ける。
「いくぞぉぉ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こい」
僕はエアに向かって走っていき、エアは僕を撃墜しようと上段蹴りを放った。
そんな短い足が僕の顔面に当たるはずが・・・ドコォ! な、なにぃ・・・、跳んでいただと。
僕は、エアに蹴られ、す・こ・し痛かったが、そのまま接近できた。
「力不足だ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?」
僕はエアの両肩を掴んで、キリモミ状に回転させて投げた。・・・エアはとても軽かった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キュゥゥ。」
エアは目を回して立てないようだった。
「お兄・・・・。」
エアを倒して目線をリビングの入り口に向けると、そこには紗枝が立っていた。
「何も言わなくていい。わかるだろぉ、これが男なんだ!こぉい!」
気づいたら目の前に紗枝がおり、その勢いのままパンチを顔面に繰り出してきた。
・・・・・よけれません。メリィ・・・あ、痛すぎる。バイキンマ○の気持ちがよくわかります♪
ば、バイバイキィー○・・・・どうやら、俺も回転して飛んでいるようだ。こ、コークスクリューだったのか?・・・い、意識が・・・。
「アンパ○チ。」
紗枝の・・・・妹の声が聞こえた・・・。
どっちかっていうと、僕はメロンパン○のほうがすきです。。。
紗枝は、アイリスの魅力で獣のオーラを放ってしまった友に戸惑う。
その時、天から「あなたの拳を使うときがきました。さあ、目を覚まさせるのです。」
私は、拳をにぎりしめ、
エアを犯そうとしている獣友(略しました)に向かって、拳を突き出す。
「お兄、ごめんね。これも一つの愛の形なの」
紗枝は友を取り返せるのか。