第35鳴:意識する
朝になりました・・・。今日も雀がチュンチュンいってます。
僕も昨日の夜チュンチュンいってたでしょうか。
そして、僕は紗枝の残り香がある布団内部で丸まっています。
匂いを嗅いでる変体ではありません。
昨日は雰囲気に呑まれて・・・妹に手を出してしまいました・・・。いや、あれは出されたと言った方がいいような・・・・。いや、此処は男らしく、僕からした!っと言った方がいいのでは・・・。童貞喪失・・・嬉しいような・・・相手は妹だぞ・・・というかこれは両親に知られると・・・まずいのでは。
僕はこのモンモンに朝から悩まされております。
紗枝は、「お兄ぃ、動きづらいから・・・部屋まで送って・・・。」と言っていたので、紗枝の部屋のベットまで運びました。まだ朝早かったからでしょうか、エアは布団を蹴っ飛ばして腹を出して寝ていました。
「はあぁ~。」
「友、紗枝、エアちゃん!!!ごはんよぉ!!」
「ふあ~い。」
「わ、私は今日はいらないから~。」
「紗枝、ダイエット?」
「ま、まあそんなもの。」
1階から聞こえる大きな母親の声に僕と紗枝はそれぞれの部屋から大声で返事する。その声を聞いて、エアが「ごはんごはん♪」と階段を降りていく音が聞こえる。僕も部屋をガチャっと開けて階段を降りようとすると、隣の部屋からガチャと音が聞こえ、紗枝がドアの隙間から覗いていた。
「どうした?」
「・・・ごはん食べたいけど・・・動きずらいの・・・。」
「なるほど、適当に見繕ってくるわ。」
僕は紗枝のご期待に答えますといって、階段を下りていく。
そこにはエアと母親が一緒にテーブルを囲んでご飯を食べ始めていた。
「父さんは?」
「今日はゴルフだから朝早くから出かけたわ。」
・・・朝早くか・・・・僕達の声聞かれてよね・・・。
ドキドキしながら僕は自分の椅子に腰掛ける。そして、テーブルの真ん中にあるゆで卵に手を伸ばそうとする。
「からやぶろう(・・・・)か?」
「え・・・・。」
僕はそういう言葉に今敏感なんですよね・・・母さん。
「あ、エアちゃんそんなに突っ込むとぅ~ ほらぁ・・・こぼれるぅ。」
「・・・・むむむ。」
「・・・・・。」
母さん・・・いえお母様・・・もしかして、昨日聞いてました?覗きました?僕達の・・・。
僕は卵を止め、近くのトーストに手を伸ばし、口に頬張る。
そして、同じくトーストを2枚持って、椅子から立つ。
「友、どこいくの?」
「ちょっと、部屋で食べるわ。」
「そう。それだけでいいの?」
「十分だよ。ありがとう、母さん。」
僕は、2階に上がり、ドアの隙間から覗いていた紗枝にトーストを渡す。
「お兄ぃ、ありがとう。」
いつも見慣れてるはずの紗枝の笑顔に、僕の心は弓で射抜かれたような気持ちとなる。
おいおい、僕はどうしてしまったんだ・・・。
これが肉体関係を結ぶって事なのか。
「ハアハアハア。」
僕は部屋に戻ると・・・昨日の事を思い出す・・・。
・・・・抑えきれない・・・この気持ち。




