第33鳴:アイリスvs魔王?
私は今、異世界アースガストの魔王城で猛襲しております。
エアは、自分に降りかかる火の粉を払い、私が率先して敵を倒しています。
そう、魔王の玉を獲るために!
「ここまでだ!女神を語るニンゲンめ。ここから先は第一幹部のグレイが相手させてもらう!」
「ついに幹部が出てきたか。」
アイリスとエアの目の前に、オーガが1匹立ち塞がる。
そのオーガは普通のオーガを1回り大きくし、体全体が紫色をしていた。
「やっと私の腕前を見せるときが来たようだな。」
「・・・・・・・・・・・トリモチ発射。」
アイリスが聖剣を構えた時、後ろからエアが神の小道具『なんにでもつけちゃえ』をワンピースの胸から取り出し、グレイの足元にトリモチを発射し、グレイは両足がトリモチで離れなくなる。
「な、何だと!!なんだこれは魔法か?・・・と、取れないぞ。卑怯なこのまま俺を殺す気か。」
「・・・・・・・・先行く。」
グレイは動けないまま、隣を擦り抜けていくエアとアイリスに向かって・・・
「ねえ・・・本当に置いていくの?・・・た、戦ってよ。」
そして、そのまま魔王城の2階に上がる階段を見つけた時、その階段前に一人の女が待っていた。
「どうやら、グレイを倒して来たみたいね。ですが、私はグレイのような力馬鹿ではなくてよ。」
「この魔力・・・只の人間にしては。」
「気づいたようですね。私は第二幹部のリッチのクアンナと申します。」
アイリスはリッチと名乗った女 クアンナの体を見る。
身長は150cmくらい、髪は黒、ローブを羽織っているので髪型は不明だが、出ているところはしっかり出ているのがわかる。
「では、死んでいただきます。火の中の業火・・・・な、」
アイリスは詠唱中のクアンナのボディにボディブローを入れる。
「ごほあっ、な・・・・。」
アイリスは意識を失ったクアンナを肩に担ぎ、エアの方に体を向け、
「ちょっと一時間ほど休憩してくる。すまないが、ちょっと待っていてくれ。」
「・・・・・・。」
アイリスは、空き部屋らしきとこに、クアンナを担いだまま入り、ガチャと鍵をかける。
数分後・・・中から声が聞こえてきたので、エアはそっと耳をドアに寄せる。
「な、貴様はさきほどの・・・な、なんで私は裸に。」
「フフフ、そんなに怖がるな。」
「ち、近寄るなああああ、 あああ、 そこはああ。 あああああ」
一時間後・・・アイリスの顔が艶々になって、体からは蒸気が立っていた。
クアンナは部屋から出てくる気配はなく、アイリス達は2階に繋がる階段を上がっていく。
来る敵来る敵をアイリスはその聖剣を持って斬り伏せていく。
そして、遂に魔王の玉座に到着する。
「覚悟しろ、魔王よ!!!」
「女神ウィルネ様から聞いておる。馬鹿女神がそちらにいくから宜しくと。・・・・お前の事だろう。」
「ウィルネから?・・・そんなデタラメをいうとはな。そんなことで私は動揺されんぞ。」
「先ほど、ウィルネ様自身が来たので物はもう渡した。お前の用はもう済んだはずだぞ。」
「フフフ、ウィルネはお前の命を取って来いと言っていた。お前のその話はデタラメだったみたいだな。」
「・・・・・・本当に話にならんな。後、ウィルネ様から使者を預かっておる。おい。」
魔王がそういうと、魔王の椅子の後ろから、
友と紗枝が姿を現す。
ウィルネが「人形に写るんです」で友と紗枝の分身を作り、異世界でアイリスとエアを止めて欲しいと頼んだのだ。
「この脳筋め。どこまで僕達に迷惑をかければ気が済むんだ。」
友と紗枝も手にウィルネに借りた聖剣を持ち、そのままアイリス達に剣を向ける。
分身を倒しても痛みはある程度あるが本体は死ぬことなく、目を覚ますとの事。
友は、ウィルネの言葉を信じ、エアの前に陣取る。
紗枝は、魔王と共にアイリスの前に陣取る。
「フン、この私が人間の勇者と共同するとはな。」
「魔王さん、足をひっぱらないで下さいねぇ。」
「言ってくれる。」
紗枝はそういうと魔王は少し頬を緩める。
「友と紗枝の偽者まで作り出すとは・・・。魔王、どこまで私達に嫌がらせをする気だ。まあ私の目は曇っていないからあんな姿に惑わされないがな。」
「・・・・・・・・本物だと思う。」
エアはそういうが、アイリスの耳には届かず、アイリスは戦いたくてうずうずしている顔をしている。
「行くぞ!!!偽者と魔王!」
アイリスが踏み込むと、紗枝の目の前にあっという間に移動し、剣を横一線に振ろうとする。紗枝は剣を盾に向け、アイリスの剣を防ぐ。
「簡単にはやられないからね。」
「行くぞ、脳筋め!!!」
魔王は剣と剣を重ね、動きが止まっているアイリスに向かって、闇魔法のダークネスボールを無詠唱で放つが、アイリスは後方宙返りで躱す。
紗枝は、後方宙返りで着地をしようとするアイリスに向かって、突きを放つ。
アイリスは、その突きを体制をわざと崩し、剣で紗枝の剣のなぎ払う。
「中々の連携だ。私も本気を出さないといけないみたいだな。」
その頃、友とエアは・・・
「エア。お前は薄々わかってるんだろ。あの脳筋の暴走だと。このままアイリスを押さえるのに協力してほしい。」
「・・・・・・・・できない。」
「どうしてだ?おやつでももらう約束をしているのか?」
「・・・・・・・・アイリス、友達。」
エアはそういうと、マントをなびかせながら僕に突進してくる。
僕は、そのエアに向かって、足にかすり傷を負わせて戦いを終わらせようと試みる。
だが、エアは僕の剣をマントで弾く。
なっ、剣に触れたマントが硬質化し、剣を力いっぱいはじく。
「くぅ・・・手が痺れる。」
「・・・・・隙だらけ。」
エアは神の小道具『とりあえず叩いとけ』を取り出す。見た目は、ピコピコハンマーです。そのピコハンマーを僕の頭上目掛けて振りかぶる。僕はあえてエアに飛びつき、空中でエアを抱きしめる。
「!?」
エアはピコピコハンマーを落として、ドスン・・・・ハンマーが落ちた先にはクレーターができていた。
僕は、それを横目で見ながら、エアを抱きしめたまま着地する。
「もういいだろ。エア。・・・・・帰ったら僕のケーキあげるから。」
「じゅる・・・・・・帰る。」
アイリスは紗枝をジャンプキックで蹴り飛し、紗枝は数m飛び、床にたたきつけられる。
「きゃあああああああああああああああ。」
空中にいるアイリスに向かって魔王は蹴りを放つが、アイリスは十字ブロックでそれを防ぐ。
「な、これも防ぐだとぉぉ。」
アイリスはそのまま、魔王に向かってサマーソルトをかまし、魔王は顎に受け、吹き飛ぶ。
「アイリスウウウウウウウウウ!」
「友の偽者か。」
僕は筋力を1.1倍大きくし、横一線で着地しようとするアイリスに斬りかかる。
アイリスは斬りかかる僕に向かって、
「ライトニングボルト!」
「ぐああああああああああああああああああああ」
電撃の弾を放ち、僕を黒焦げにする。
「お兄ぃい~に何するのよ!!!」
アイリスは着地し、動かなくなった友を見る。その現状を目撃した紗枝は黒いオーラを放ち、眼が赤く光り、アイリスに突攻する。
「な、速い!」
紗枝は無我夢中に剣を振り回し、アイリスは躱すので精一杯となる。
その間にエアが、アイリスと紗枝の足元目掛けて、トリモチを放つ。
動けなくなったアイリスは・・・・
「ま・・・まて お前達・・・。それは卑怯じゃないか・・・。」
「うるさい、よくも好き勝手やってくれたな。」
「くらえええええええええええええ、友パンチ!」
「あああああああああああああーんぱああああん○!」
「ダークネスサンダーアアアアアアア。」
僕達三人に分身を消されるはめとなった。
その状況を見ていたウィルネ様から
「今回の犠牲者達は私の力で復活させます。本当に女神が迷惑をおかけいたしました。」
「反省しろーこの阿呆。」
僕達三人は現実世界に戻った後、アイリスの体を揉みまくっている。
僕は基本的に胸ですが・・・。
こういうくらいは、いいんじゃないですか。
「お前はどこをさわっている!!」
「・・・・・・・ウィルネ様、これも今回の犠牲者にはいりますか・・・」




