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第30鳴:ストーカーの熱意

「真紀子、そろそろ鼻血止めたら?」

「・・・・。」


紗枝に言われ、真紀子は無言で鼻にティッシュを詰め込んでいく。

僕は思いっきりドアを開け、外に出たと同時に


「・・・・・・。」


なんて言えばいいんだろう。ほんの数秒までひきこもりだった僕は言葉がぜんぜん出てこなかった。

視線だけは電信柱にいる男にまっすぐに向ける。その視線に気づいた男が電柱の影から出てくる。

ちょっと怖いです。凶器とか持ってないよねぇ・・・。


「あ、やあやああ!我こそは荒井家の長男 トモォであるぞぉおおおおおおお!」


僕は振り絞って出てきた言葉を気合と共に放ち、筋肉を1.1倍膨らませました。

さあ、どっからでもかかってこいやああああ。

と思っていると、


「やあやあ!我こそは中西家の次男 一郎である!!!いざ、尋常に!!!」


同じ名乗りで返してくれた、なんてノリのいい人なんだろうと心で思ってしまった僕。

筋肉は1.0倍に戻りました。


「・・・・立ち話もなんですし、公園に行きませんか?」

「は、はあ~。」


僕は、中西一郎さんに自分の家の近くの公園に案内される。

なんで僕の家の近くの公園知ってるんですか?もしかしてご近所さんですか?

そして、今僕達は・・・公園のブランコを占領しています。

この公園は小さく、ブランコ2つとすべり台しかありません。

まだ昼間のため、僕達の前にはブランコ待ちのちびっこの列ができています。


「しぃしぃ」

「おっちゃん!!俺達にゆずってくれよぉ~。」


一郎さんはその列のちびっこを払おうとしてます。

あんた、鬼ですか・・・ここまでして、ブランコ占領しなくても。


「友さん・・・あなたが真紀子さんにゾッコンなのは知ってます。」


い、いや、その情報間違えまくりだから。どこで仕入れたの?


「ストーカーされてると真紀子さんから聞いたのでしょう?それであなたが私に話をしにきた。違いますか?」

「まあ、それはそうなんですが・・・。」


前の情報は間違えてますから。ちょっとはいいなと思いますがゾッコンではないですから。


「もうすぐ、僕達は卒業します。・・・・で僕は告白した彼女と寄りをもどしたいんです!」

「・・・・・。」


え・・・一秒もかからず振った前彼女と寄り戻すんですか?

告白してOKもらったのに振ったんですよ、あなた・・・。


「あの時の僕はどうかしてた・・・。真紀子さんのおっぱいの感触を背中に感じ、好きといわれました。僕は直感でやれる!と思い、真紀子さんを受け入れました。」

「・・・・・。」


どうしよ・・・ちょっと解るようなきもするが・・・でも違う気もするし、帰りたいな・・・。


「僕は真紀子さんの気まぐれに振り回されたと気づいたのは次の日でした。」

「・・・・・。」


肉体関係迫った日ですね。


「そこで過ちに気づきました・・・。あの子が僕の本当の人だったんだって。」

「・・・・。」

「その為に、真紀子さんに近づき、彼女に説得してもらいたかったんです。その為、真紀子さんに接触する機会をうかがってました。」


あれは、ただのストーカーにしか見えないから。また、そんなこと真紀子に頼むなといいたい。


「ただ一言、うそだよぉ~んって彼女にいってくれたら・・・きっと誤解だったと彼女が思ってくれるはず。」


僕は一郎の熱意とブランコ待ちするお子様達の熱意に負け、家に連れて帰る。


「はあ?私がそれいうの?」

「お、お願いします!!!!これ以降、あなたにご迷惑かけませんので!!!」


一郎は土下座して真紀子にお願いしている。そしてたまに上を見上げ、スカート内のパンツを見てそうだ。

スカートの裾をあげている真紀子も悪いが・・・まったく反省してないんじゃないのか一郎は。


そして次の日、真紀子はその彼女に何か喋ったみたいで・・・。


「二度とちかよるな!!!このボケ!!!」

「ぐはああああああ。な、なぜええええええ、待ってくれええええええ。」


その彼女はサッカーボールをトゥキックで蹴るように、一郎の大事なとこを蹴ったらしい。

もちろん、一郎はその場から立てなくなったとのこと。  

以上! 経過報告:紗枝

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