第25鳴:旅行に出る
「ふぅ~」
紗枝は今、商店街の福引のガラガラまで深い深呼吸を付く。
「よしぃ!!・・・・狙うはお兄ぃとの、二人だけの~!!りょこ~う!!!」
紗枝は、ガラガラの持ち手を引き抜くくらい回す・・・
凄いスピードで回るガラガラ
同じ列を並んでいた人から「あの娘はきっと何かを起こす!」とかいってる。
そして・・・スピードが弱まり・・・・金色の玉が出てくる・・・。
「大あたりぃぃぃ~」
「お兄ぃ~大変大変~!」
「ふぁ~あ、紗枝ぇ~お帰り。どうした?」
紗枝は学校から帰宅して、凄い勢いで階段を上がり、僕の部屋のドアを開ける。
僕は、ベットで昼寝をしていたので眠い目を擦りながら、上体を起こす。
「当たったのぉ!!一等の旅行がぁ!!」
「へぇ~凄いじゃないか。旅行先はどこ?」
「フフフ~ン、なんとぉ!大分の温泉よ~♪」
「良かったじゃないか。しっかり、楽しんで来いよぉ。」
「お兄ぃ、人事みたいに言ってるけど、お兄ぃも行くんだからね。」
「ええええええええええええええええええええええええええ!ムリムリ!」
僕は、紗枝の提案を首と手を振って抗議する。
引きこもりにお外は危険です。もう~、倒れるの間違いないですから。
そうこういってると、アイリスとエアが僕の部屋に入ってくる。
アイリスは天界から、エアは隣の部屋(紗枝の部屋)から来たんだろう。
「何か面白そうな話をしていたな。私も温泉は好きだぞ。」
「・・・・・・・・・・・温泉饅頭・・じゅるり。」
アイリスは、目を閉じ、顎に手を当て、首を軽く縦に振っている。
エアは、大きなクマのぬいぐるみを片手に抱えながら、お口から涎が出ています。
「この旅行は私とお兄ぃだけでいくんだからねぇ~!」
「「「ええ~!!」」」
「そうじゃない~。当てたの私なんだから。」
「・・・・・・・・・・・・紗枝、待つ。・・・・・・・・今の状況・・・・・友外出ない。」
「そうだぞぉ~、私達がいれば!神が二人も揃ってるんだぁ! 友の引きこもりも治してみせるぞぉ」
「ほ、ほんとうにぃ~・・。」
「・・・・・・・・・・・大丈夫・・・・・・これがある。」
エアは自分の白いワンピースの中に手を突っ込み出す。
エアさん・・・・そんなに前かがみになると大事なとこがぁ~・・・・見えません。
本当に『乙女の中身は見えそうで見えないワンピース』は中を見せてくれません・・・。
名前からしてあの二代目が作ったんだろうと僕は考えていたら、アイリスが僕の横まで来て、
「ほごぉ!?」
・・・・目を覚ますと、僕は・・・・自分の部屋じゃあありません!
ど、どこだここは?・・・・僕は辺りを見渡す。
白い世界でもないから死んでるわけでもなさそうだし・・・地獄でも無さそうだしぃ~・・・
ふすまがあり、高そうなテーブルや、花瓶があり、TVもあります。
も、もしかして・・・・ここは・・・・旅館か?
「やっと目を覚ましたみたいね、お兄ぃ。」
「・・・・・・・・・・・・・・今回もやばかった。」
紗枝とエアが後ろから僕に声をかける。
後ろを振り向くと、そこには紗枝とエアと・・・顔を両手で隠しているアイリスがいた。
また、こいつやりすぎたな・・・、何回俺を殺す気だ、この野郎。
「・・・・・・・・・・今回は顔が180度、ごほごほ、回った。」
そ、それ、僕死んでると思うのですが、エアさん蘇生魔法使ったんですか?
「す、すまない、友。 でも、お前が弱すぎるのも問題だぞぉ。 脆すぎる。」
いやいや、アイリスさん。貴方が鍛えすぎなんですよ、この脳筋レズめ。さらに逆切れとはいかんせん。
「ま、まあそれは置いといて・・・。ここはお外?」
「・・・・・・・・・・・・うむ。」
「お兄ぃ、大丈夫?」
「あ、・・・・・この前みたいな発作もない・・・息苦しくもないな・・・。」
「だから言っただろう。私達二人がおれば、友くらい、なんでもない。」
・・・・・あんた、僕を殴った・・・いや、天国に送ろうとしただけじゃないか。
どうせなら、その無駄に育ったお胸で天国に連れて行ってもらいたいくらいだ。
「お兄ぃ~、ねえねえ~、ここってさぁ!お風呂から見る景色って凄いらしいんだよぉ~。」
紗枝はニヤニヤしながら、僕に顔を近づけてくる。
「・・・・・・・・・・・・・絶景。」
エアはそう答えると・・・髪が濡れている・・・もう入ってきたのかぁ~。
紗枝が学校から帰ってきたのが3時だから・・・。
「それにしても、こんなに早く、大分に着いたんだな・・。」
僕は近くにあった時計が5:15とデジタルで表示されていたので、そう答える。
「お兄ぃ~何言ってるの? お兄ぃ、12時間気絶してたのよぉ。」
エアが入れてくれたお茶に口を付けた時、紗枝に12時間気絶していたと聞かされ、驚きの余り、お茶を吹いてします。その吹いたお茶は、お風呂上りのエアに顔にかかる。
エアは、無表情のまま、近くにあったタオルで顔を拭いていく。
「アイリスゥゥゥゥゥ!」
「ほら、友~、そ、そんな事言ってる場合じゃないぞ。
早くお風呂に行かないと、朝ごはんに間に合わないぞ。」
僕はアイリスに怒りの形相と震えた拳を向けようとした時、アイリスはお風呂を勧めてくる。
そ、そんなことくらいで僕の機嫌が良くなると・・・
「混浴だぞ!」
な、なんですとぉ!!!
・・・・・・・・・・・・僕は、着替えのパンツを持って、ダッシュで部屋を出る。
「お兄ぃ・・・風呂の場所知ってるのかな?」
「・・・・・・・・・・・・・直感。・・・・・・・大丈夫、友ならやれる。」
・・・・・・で僕は今、露天風呂と書かれた暖簾の前にいる。
ゆっくりと僕はその暖簾をくぐり、脱衣場に足を進めていく。
もし、他の客(女限定)がいても・・・・それは合法・・・。覗いているのではない。
ちょっと肩が触れても問題ない・・・合法なんだから!(間違えております。)
僕は脱衣場に入り、嬉しそうに周りを見渡す。
・・・・・・・
誰もおりません・・・。その時、扉の向こう・・・・煙の向こうから音が聞こえた。カタンと!
こ、これは裸の付き合いをするしかないですよねぇ~!
僕は勢い良く扉を開け、煙をなんのそのっという感じで・・・薄めで人影を探す。
い、いました!!!敵はあの1mくらいありそうな大岩にもたれかかってそうです。
隊長!!敵の姿を確認しました!突撃しますか!
まてえ~い!!だからお前は伍長どまりなんだぁ!そんなに焦ると向こうからの攻撃に耐えれないぞ。
た、隊長!?どうしたらいいのでしょうか。
ここは・・・・匍匐前進だ!姿勢を低くして、そして、近くまで行き・・・
あっ、すみません。あなたみたいな美人がこんなとこにいるなんて気づきませんでした・・・。
これで敵は落ちる。
さすがです~、隊長!感激で涙がとまりません~。
僕の中で作戦が決まり、匍匐前進でその敵に向かっていく。
そして、煙が薄くなる距離までいったところで、
「あ、すみません。あ・・・、親父・・・。」
匍匐前進の先は、自分の親父がのんびりと岩にもたれかかっていました。
「友、ようやく起きたみたいだな、せっかくの混浴がもったいないぞ。」
「好きで寝てたんじゃ・・。」
「もうアイリスさんのバクンバクンや、エアちゃんの可愛いスクール水着が・・・。」
「母さんにちくっとくわ。」
「か、母さんも一緒に入ってたから!」
「・・・・・・・・目が他の人にいってたと・・・。」




