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第19鳴:タイトル

それから2日間くらいは、僕に対してエアはガルルルとうなっていました。

「ねえ、お兄ぃ・・・私、これが連載されてから気づいたことがあるんだけど・・。」

「どうした、紗枝。そんなに改まって・・・。」


紗枝は、僕の部屋のテーブルで僕の対面に座っている。

今、現在家には僕と紗枝の2人しかいない。

両親は「ひさびさのデートなのぉ~。今日は遅くなるらねぇ★」と言って、僕に晩御飯代2000円を渡して出かけていった。

アイリスは、「ふぅむぅ、ややこしいことが起きた。解決するまでそちらにいけそうにない。すまない。」と黒電話から電話があった。

アイリスさんは特に毎日こちらに顔を出さなくてもいいですから。そんなに誤らないで下さい。

エアは、「・・・・・ネコ集会に出る。・・・・・遅くなる。」

ネコ集会??あれですか?パトロールでよく会うネコさんと意気投合したのですか?

と、今日はみんな忙しいらしい。


紗枝も今日は日曜日なのか朝早くから起きてるのに・・・

いつも朝早く起きろよぉ、っと僕がいうのは見当違いか。

まあ話を戻そう。紗枝は暇なのか朝から僕の部屋にいる。・・・なぜか朝シャンしてから。

シャンプーのいい匂いが僕の部屋を包みます。

紗枝がちょっと薄着なので、目がそちらにいっちゃいます。・・・だめだめ、妹、妹だから。


「聞いてる、お兄ぃ?」

「あ、ああ~、もう~耳の穴に人参が先から数cmは入るかというぐらい大きく広げてるぞ。」

「わ、分かりにくいけど、聞く気はあるのね。」

「ああ~、紗枝、人参で自慰はダメだぞぉ~、あそこがd・」


紗枝は僕が喋っているのにかかわらず、僕の頬にフックを放ってきた。

僕は・・・そりゃあ~避けれないっしょ。

もう、もろに骨に食い込みましたよ。

一瞬意識が飛びそうになるが、僕はそのまま横に転がり、ダメージを拡散させる。

フフフ、最近鍛えているせいか、紗枝のパンチ一発では沈まなくなりました。

もう腹筋は・・・・まだ、ついてませんが、筋トレとして、毎日続けておりますから。

え?何を何回??

フフフ、聞かないで下さい。


「紗枝、お兄ちゃん思うんだが、すぐ手を出す女性ってどうかと思うぞ。」

「この変態が何をいってるぅ!」


紗枝の後ろに阿修羅の幻影が見えたので、そっとしておきましょう。

触れると、連続パンチくらいそうですし、時止めれるかもしれないし。


「で、話を戻すが、これが連載って・・・。何の話だ?」

「この物語のタイトル・・・・異世界電話じゃない。」

「ああ・・・。」

「電話使って話進めてる?」

「・・・・・・そ、そりゃあ、もうどこかの切れ端くらいに出てるだろう。」

「・・・・タイトルにいるの?」

「もう~そりゃあ~、いるにきまってるじゃないか。そこから始まったんだから。」

「あらすじにも、電話で異世界に興味を示すといってるけど・・・異世界に興味出た?」

「え・・・、」


紗枝に言えない・・・・

アイリスにお願いし、『なんでもできますよ』で異世界のあれやこれらを覗き見していることを・・・たまにアイリスも一緒に見てるが・・・。

もう、異世界にどっぷりはまっているなんて言えない・・・。


「も、もちろんだ。そ、そうだなぁ・・・トルネさんにも会えて僕に男というものを教えてくれたり」


僕は冷や汗を書きながら、そう説明する。

この前、トルネさんとケリーさんを久しぶりに『なんでもできますよ』で見つけました。

トルネさんは四肢に問題がないみたいで良かったと思っていたのだが・・・。

そのまま、トルネさんとケリーさんの夜の行いを見てしまうことに・・・アイリスと共に・・・。

アイリスは何か息遣いが荒く、顔がほてっていました。真横なのでドキドキしっぱなしでした。


「私、いまいち興味でないんだけどぉ~、異世界の良さを教えてよ。」

「そ、そうだなぁ~。異世界に行くと何か発見があるかもぉ・・・よ。行くには、『写し人形』がいるからな~、明日、エアかアイリスに頼んでみるか。」

「そうねぇ~、面白そうね。私もアイリスの分身借りようかしら。」

「まあ、それもいいかもしれないけど、自分の体でまずは行ってみたら?」

「ふ~ん。」

「あ、そろそろお昼ごはんの時間だよ。」

「じゃあ、何か作ってくるね。お兄ぃは何が食べたい?・・・・私はだめだよぉ。」


紗枝はそういうと少しはにかんだような笑顔を向ける。

そ、そんなこと言いません・・・お、お兄ちゃんですから。


「紗枝のならなんでも美味しく食べれるさ。」

「そう?・・・あ、お兄ぃ~ 何が食べたいって言ってるのにその答えは良くないよ。女の人から言えば優柔不断にしか聞こえないから。」

「そ、そうか。」


紗枝は、ゆっくりと階段を降りていく。

僕もその後を、ゆっくりと付いていく。


「お兄ぃ、上で待ってていいのにぃ。」

「紗枝の料理姿見ようかと。」

「え?」


紗枝は僕の言葉に反応したのか、こっちに振り返り、頬を赤くしている。


「きゅ、急にそんなこと言われるとビックリするじゃないの。」

「そうかなぁ~。紗枝も女の子だなぁっと思ってさ。女の子の料理姿見てみたいなぁっと。」

「そ、そう。」


紗枝は階段を一段飛ばしで降りていく。

スキップしているようにも見える。


そして、数十分後、


鼻歌まじりで料理をしている紗枝を僕はじぃ~っと見ている。

トントンと包丁の音が聞こえ、ジャージャーと何かを焼いている音が聞こえる。

椅子に座る僕の背中を太陽の光が照らし、柔らかな空気がリビングを包む。

結婚したらこんな感じなのかなぁ~っと思っていると・・・。

こ、焦げた匂いが・・・。え??


「きゃあああ。」

「ど、どうした?」


紗枝が悲鳴を上げたので、僕は紗枝に近づく。

そこには、元が何か分からない物体がフライパンの上にあった。


「火傷とかしてないか?」

「う、うん。ちょっとワインを隠し味にっと垂らしたら・・・。」

「ちょっと見せてみろ。」


僕は、紗枝の両手を取り、確認していく。


「あっ」


紗枝は小さく声を上げたが、僕は気にせず隅々まで確認する。

大丈夫だ。火傷してないな。

女の子とだから火傷とか跡残ったら大変だからなぁ。

と思っていると・・・、紗枝は僕の目の前で目を閉じていた。

ぉぃぉぃ・・・・。

そんなに鈍感じゃない僕は・・・え?鈍感? こ、これは気づくだろ・・。

やばい、お兄ちゃんに何を求めてるんだ。


「・・・・・なんでもない。目にゴミが入っただけ。」


紗枝は、何もなかったのように目を開け・・・涙らしきものが一滴零れ落ち、

僕から見えないように背を向けた。


「さ、紗枝・・・。」

「・・・・、お兄ぃ~ごはんにしよぉ~。メインはああなっちゃったけど、ふりかけあるし。」


紗枝はそういうとこちらに振り向き、明るい笑顔を向けて、ふりかけを僕の目に押し付けてきた。


お兄ぃのいくじなし・・・



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