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第13鳴:盗賊

アイリス編続です

アイリスの分身を乗っ取った友は、異世界アースガストに舞い降りた。

友の目の前には木。右を見ても木。左を見ても木。もちろん後ろにも木・・・。

森で間違いなさそうだな。

太陽の光も木の間をぬって注いでいる。

僕は軽くジャンプをし、3mくらいある木の枝に飛び乗る。


「よぉっと。ほうほう。ちょっとジャンプしただけなのにこんなこと出来るのか。」


僕はその後、木と木の枝から枝へと飛び移っていく。たまに腕だけで枝から枝へ移ったりもします。

まるで猿になったような気分です。

その時、石が自分に向かって飛んできた。

僕はそれをなんなく回避し、地面へと着地する。

もちろん、骨折しておりません。僕の体だったらもうクシャって感じだったでしょうか。


「ゴブリンか。」


地面に着地するとそこにはスリングを持ったゴブリンが2体いた。

もう明らかに攻撃的です。スリングに石をつめ、回し始めました。どうしようかなぁ・・・。

とりあえず冒険者みたいに戦ってみようかな。

アイリス、いつも出す剣どうやって出すの?


(念じたら出る。出ろぉぉぉぉ!ホワイトォホワイトダブル○×○×etc・・って心で唱える。)


めっちゃ名前長い剣ですね。僕一回じゃあ覚えれませんでしたよ。

いでよ!剣!・・・って念じたら出たりして・・・ポン。

出ました、名前の長い剣。

アイリスは僕の脳裏でいつもあんな長い名前を念じていたのが恥ずかしいらしく顔を赤くしている。

僕は出た剣を握り、ゴブリンとの距離をつめる。


ゴブリンが放った石を僕は真っ二つにした。

遅い、遅すぎる!!

そう、僕はアイリスの身体能力の凄さに酔っていた。


(殺すなよ!私達はこの世界の住人を殺すためにきたのではないのだからな。)

「わかったよぉ。」


僕は、ゴブリンの顔を剣の柄で殴り、気絶させていく。


「ふぅ~、これでいいだろう。じゃあ、そろそろ町に行くか。」

(ま、町に行って何をする気だ。)


アイリスの問いかけには答えず、僕はそのまま森を突き進む。どっちが町かわからないので適当に走っています。


「おい、お前!!止まれ!」


こんな森の中に洞窟があって、そこを監視していた男達に呼び止められた。

う~ん、格好からして・・・盗賊っぽいな。見た目で判断したら駄目だけど・・・どう見ても。


「ここを俺らのアジトと知ってきたのか?・・・・それとも俺らの慰み者に・・グフフ。」


その男は、アイリスの体を涎を垂らしながら上から下へと目線を下げていく。

奥ではドンチャン騒ぎをしているであろう声がここまで聞こえる。

どうしようかな~。あんましかかわりたくないんだけどな。

その時、奥のほうから女の泣き声が聞こえた・・・・。あ、さらわれてたのかな・・・。


(助けるぞ。)


いや~、いくらアイリスの体だからっていっても、盗賊わんさかには勝てないでしょ。

逆に殺せ・・・ってなるだろ~。いや、なりたいのか、この変態め。僕を巻き込むな。


(女が困ってるんだ。助けるのが女神だろう。)


女神って女しか助けないんでしょうか・・・。

この体さえあればなんとかなるかもしれんし、まあ何かあっても僕の体じゃないし、というか分身だし。

よし、やってやるか。

僕は監視していた男達2人に歩いて近づいていく。

男達はきたきたぁって顔をしている。

そして、一瞬で目の前にいき、男達のみぞおちに拳を叩き込む。

男達二人は、声をあげる前に気絶し、地面に倒れる。

そのまま洞窟に入っていくと、大きな広場に出た。

火を囲いながら、20数人の男達と、裸の女の人が数人いた。


「ああ~、なんだお前?」

「「「ここは俺達『蟻盗賊団』のアジトだって知ってるのか?」」」


僕は何も言わず、複数の男が密集している辺りに手をかかげ、


「ファイヤーボール」

「「「う、うわああああああああああああああああああああああああ」」」


適当に知ってる名前の魔法を呟いてみたら、本当に出ました。

もう、ビックリです。

そして、その辺にいた男達は・・・。聞かないで下さい。ちょっとグロいです。


「こ、こいつ魔法使いか!!」

「た、助けてぇ・・・・。」


一人の女は、僕に助けを求めてきた。疲れきったようなかすれた声だった。見た目からして紗枝とそう変わらない年齢くらいに見える。


「相手は一人だ!!怯むな、やってしまえ!」


リーダーらしき人物が言葉を発すると、場にいた男達は、僕に向かってくる。

余りに遅いので、僕は一人一人、剣の柄で殴っていく。


(殺してかまわん。ここの男達は女神アイリスの名の下に断罪せよ。)


ひぃー、この人さっき殺すなとかいってたくせに・・・女が絡むと性格変わるのかよ。

まあ俺も許す気がないけど・・・。

剣の柄で殴っていくのをやめ、斬りつけていく。

あっという間に20数人いた男達は、4人になった。


「ば、ばかなぁ・・・、おまえ・・・そ、そうだ!人質を・・・。」


生き残った男の一人が女に手を伸ばそうとしたとき、僕はその男の首をはねた。


「させるかよ。」

「に、にげろおおおおおおおおおおおおおお、全滅だ!!」


残った3人の男は、入り口に繋がる狭い道に逃げ込んでいく。

僕は、その道にファイヤーボールを放ち、男の断末魔を聴くこととなる。


「大丈夫か?」


僕はさきほど助けを求めた女性に声をかけた。

4人の女達は喋るかわりに首を縦にふる。

みんな裸なのでちょっと目のやり場にこまるが・・・しっかり見ておこう。


(うむ。私もじっくりと・・・。)


「あ、あなたのお名前は・・。」

「女神アイリス。あなた達を助けるため、天界から光臨した。」


僕は、女達に笑顔を向けて、そう呟いた。

4人の女性は泣きながら、僕にしがみつく。

そのまま一時間、女達が泣き止むまで抱きかかえた・・・幸せでした。


(・・・・よかった。)


一人の女性は、なんか顔が赤かった気がするが・・・気にしないで置こう。




盗賊に捕まって「くぅ・・・・殺せ」を書きたかったのですが、

いい案がでてこなかったです・・・。


申し訳ない。

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