第9鳴:日常~こたつ編~
日常のよくある?ホンワカしたものを書きました。
今、僕の部屋ではエア、紗枝、アイリス、僕が1つのテーブルを囲っている。
「な、なんだ~この温もりは・・・。まるで、母親に抱きしめられているかのような、安心でいて・・・。こ、こんなものが地上にあるなんて。」
「そうだろぉ~、癒されるだろ~。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最高。・・・・・・・・・・・・・・ここに泊まる。」
そう。今、僕の部屋にはテーブルではなく、コタツがあるのだ。
コタツ・・・それは正月の・・いや、人類の三大神器。
寒くて震えて帰ってきた体を、おかえりと言うかのごとく優しく迎えてくれ、母親に抱きしめられるような安心感と温もりを与えてくれる。・・・・そのまま寝てしまうのは仕方のないもの。
これはもう小さな我が家といっても過言ではないだろうかぁ!
「・・・・ただのこたつに大げさよ。こら、寝ない。」
紗枝はテーブルに顔を載せ、涎と共に目を閉じてしまったエアを起こす。
そして、今コタツには僕以外は女の子しかいない・・・。ドキドキドキ~、な、なにかがおきそう。
コタツの中には女の子の足が計6本、狭い空間に密集している。
よし、お、思い切って足を伸ばすぞぉ~。誰の足とくっつくだろう~。
おっ、細くて軽い足に当たった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・重い。」
軽い足を僕の足で持ち上げたり、突いたり、足の上に乗せてみたりしたんだが、エアだった。足を弄んでいる時も、誰も表情に出なかったので判らなかったが・・・・。小さくて可愛いねと言ってあげたい。
今度は、誰かの足が僕の足に触れてきた。い、いえ、こ、これは僕の股間に触れてきました。ち、痴女がいます!このコタツに痴女がいます。・・・・このまま、足でしこ○れるのかなぁ・・・。コタツがいかくさくなるよぉ~。などと思ってたら、その痴女のかかとが僕の股間を圧縮しました・・・。
「ぐぅおおおおっ!・・・ぉ、ぉ・・・」
「どうしたの?お兄ぃ、涙目になって。」
「い、いや~ちょっと・・・・・・・・大事なものが2つから1つになってしまうとこだった。」
5分間我慢すると痛みが取れてきたので・・・・反撃開始といきますか・・。
僕はその足を右手で掴んだ。
「!?」
アイリスが驚いた顔をしていました。・・・・お前が犯人か。
僕はアイリスの足の裏をくすぶる。
「あ、アハハハハ、い、いや~ やめて~、アハハハハハ。」
いきなり笑い出したアイリスに紗枝とエアはキョトンとしている。
さあ、これで終わりだと思うなよ~。ど、童貞でもやるときはやってやるぅ!!
僕は、アイリスの足の付け根を狙って足のつま先を伸ばす。ぷにぃっと柔らかい感触がぁ☆
「アハハ、・・・あ、ああ・・・ちょ、ちょっとぉ・・・。も、もう・・・。」
アイリスの笑い声が止まったかと思ったら、何かを嫌がってる顔になっている。
ほらほら~どうした。この程度かぁ~。と強気に出てみよう。
「ああ、あああああ。アン・・・・・・・こ、こいつめ!!」
アイリスは甘い声を出した瞬間、僕の足を思いっきり摘みました。
・・・・・親指・・・お、折れました・・・・どんな怪力してるんだ、あの脳筋。
僕も涙目になってあまりの痛みに声がでません・・・・・ヘルプです。
エアぁ・・・回復魔法を・・・。ダメです、エアさん幸せそうな顔をしてぼぅ~とどこかを見ています。
反対側の足をまっすぐ突き出してしまいました・・・不可抗力です。
対角線にいる足を絡めていき、その根元をプッシュしてしまいました。
足は筋肉がついている割には、細くスベスベでした。根元は・・・・・柔らかったです。
赤い顔をした紗枝は、声を発することなく、下を向く。
不可抗力ですから。アンパン○は打たないで下さい。HPバーあれば、現時点ですでに赤色ですから。そんなの食らったらこっぱみじんこです。
そのままの状態をなぜか1分間続けてしまいました・・・。僕、飢えてるんでしょうか・・・。
「や、やぁ・・・。」
一言も声をだしていなかった紗枝から甘い声がでました。ちょっとお兄ちゃん興奮してしまいそうでした。
やばいです・・・。近親相姦なんかしたら、両親に殺されますなぁ・・・。
アイリスがその声と紗枝の顔を見て状況がわかったのか、僕の顔面を殴ってきました。
死ぬって、まじでー。
僕はスローモーションのようにゆっくりとアイリスのパンチを頬に受け・・・こたつから飛ばされました。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・回復魔法(中)」
こたつから飛ばされた瞬間、エアが僕に回復魔法を唱え、なんとかギリギリ生きておりました。エアさん・・・僕の命の恩人です。2日間くらいは忘れずに覚えてられそうです。
こ、こたつぅ・・・。
紗枝にこたつを没収される友。
そのこたつは、紗枝の部屋へとお引越し。
エアがこたつむりとなって、紗枝の部屋内をグルグル回る。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・こたつ虫。」