プロローグ
できれば、人が書かないであろうということところをついてみました。
後は、自分に面白く書ける能力があるかだけなんですが・・・頑張ります。
よろしくお願い致します。
僕(荒井 友)は、今、自宅の自分の部屋にいる。
太陽の光を遮るように、部屋の窓を締め切り、時計は15:30と表示している。
PCの光が僕の周りを包む。
僕の一日の生活スタイルは15:00に起床、トイレ・風呂以外は部屋から出ず、7:00に睡眠を取る。
そう。僕は、世間からいわれるとこの引きこもり。世間の大半の人は知らないかもしれないが、引きこもりになる理由は人それぞれなのだ。よく人嫌いだから落ちたのだとか言われるが、最終的に人嫌いになっただけなのだ。そこにはそうした人が、いや、僕は人だったから人としておこう。・・・簡単にいうと安易にひとくくりにしないでほしいといいたいだけ。
カシャカシャ トントン
話しがひきこもりになってしまったが、僕は今ネットオークションをしている。特にほしいものはないのだけど、人が出品している物を拝見するのが好きみたいだ。「あれにこの値段をつけるかぁ~」「あの値段でも買っちゃうの~」などなど中々楽しい。今、僕の目の前には・・・
9万円の黒電話が出品されていた。
このご時世に黒電話に9万円を出す人いるのかぁ~っと、落札する人がいないか毎日確認している。
本日の16:00で締め切りになっているが、今のところ誰もいない。
この人、値段落として再度出品するのかな~。
とか思いながら、他のオークションを確認していく。
だけど、画面脇にある黒電話が目に入る・・・・。後、5分・・・。
9万円持ってたかなぁ・・・・・・・は、もしかしてほしいのか・・・黒電話。
9万円の黒電話。なにかある・・・。携帯電話識黒電話とか・・・・黒電話携帯したくないし!
はぁ~、もしかしたらどこかのアイドルが使っていたとか・・・。
出品者の名前はぁっと、ふむふむ、ページさん?
アイドルが使っていたものなら、今頃落札入っているか・・・ただの黒電話だよね。
でも、ほしいほしいほしい。気になってしょうがない。
ガラガラ~
俺は机の引き出しを開けると、10万円が入った紙袋を探し当てた。
あった。まだ10万円残ってた。。。。必死で高校時代バイトしててよかった。
恋にうつつをぬかさず、バイトに明け暮れた日々・・・
バイト先・・・男の人ばかりだったなぁ・・・青春したかった。
まあ、そんなことより、今は黒電話、黒電話。
ポチ! ・・・・ドキドキ・・・・・・
落札されましたとメッセージがきた。それを見て、俺は拳を軽くにぎった。
買ってしまうとドキドキ感が無くなってしまうものだな。9万円もしたのに・・・。
あ~あ、ダイソーの掃除機ほしかったのに。
そういう内に3日間の月日が流れた。
僕は布団から起きると、時計には15:05と表示されていた。
「あいかわらず、僕の体内時計に狂いはないなぁ~。」
ふと、机の上に大き目のダンボールが置かれていた。
「もう届いたんだ~。送り主はページさんだったけ。好評価いれておこうかなぁ。」
その後、ダンボールに宅急便の宛先が張られていないことに気付いたが、
「紗枝(妹)が持ってきてくれた時に外したのかな。まあ、いいか。」
ダンボールを空けて、中の梱包在を取ろうとしたら・・・・。
「梱包在入ってないんですけど・・・。運搬中に傷入るでしょ。普通いれるでしょ~。」
ページさんの評価、やっぱり普通にしよう。
ダンボールの中に無造作におかれていた黒電話に目がいき、ゆっくりと両手で取り出した。
「傷ぅ~はぁ~~~ なしっと!」
梱包在なしでもこんなに綺麗に届くものなんだなぁ~っと関心した。
さあ、電話線を繋ぎますか~。黒電話を購入してからすぐに用意したんだよ~。
俺どこまで黒電話好きなんだ★ 自分でもよくわからん。ははは。
「あれ?電話線さすとこが・・・・ない。」
黒電話を一周見たが、電話線を指す場所がない。・・・どうしよぉ・・・・不良品?
不良品を9万円で買ってしまったの・・・僕。
ちょっと泣けてきたよ。ここ、最近泣いた記憶が・・・あった。
アルプスの少女ハイダの再放送で泣いてたわ。ハハハハ。
ここ最近音沙汰だったモンスターカンターのオンラインで同志に話を聞いてもらうか。。。
任天堂3ddを探しだそうとした際に・・・
ジリリリリリリ~ン 、ジリリリリリリ~ン
黒電話が鳴り出した。
「え、え、!?・・・で、電話線繋がっていないのに・・・」
俺は恐る恐る黒電話に近づく。確かに音は黒電話から聞こえる。
黒電話は受話器が外れそうなくらいの音を出している。
「の、呪い・・・・じゃないよねぇ・・・呪いの電話・・」
俺は気を引き締め、受話器を取り、
「・・・・・・・・・・・・・・はい。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
受話器から何も聞こえません。きっと相手側の方、喋ってません。
これが呪いの電話かぁ? 「あなたは何時間後に私に殺される」とか言われるのか?
その後、無言が10分続いた。
「きりますよぉ」
僕は耐え切れずに受話器をおいて電話を切ろうとしたとき、
「・・・・そこにいく」
女の声が受話器の中ではなく、脳から聞こえた気がした。
え、脳から聞こえた・・・なんで? 女の声ってことは女の人??
そこにいくって言ってたような・・・。ゆ、幽霊!!!!!!!やっぱり呪い関係の電話だったんだ・・・
ま、まだ死にたくないぃぃ・・・まだやり足りないことだらけなのに。
ドアにかぎ掛けたら入って来れないのでは・・・、幽霊には関係ないか。。。
あ~、生まれてこの方20年、女の人との甘い思い出は、中学時代陸上部で女子と対戦し、トップスピード出していてコーナーが曲がりきれずぶつかったことくらいしか。。。柔らかかったな・・・今頃なにしてるんだろぉ、由紀ちゃんは。
ガチャ
部屋のドアが開いた。
「まってくれ!?」
俺はたまらず、叫んでしまった。
「おに、お兄!? びっくりさせないでよぉ。お母さんが今日は帰ってこないって教えにきたんだけど。」
妹の紗枝だった。高校3年生で自分の妹にしてはビックリなのだが、巨乳でスタイルもそこそこ。
影自慢したいくらい。・・・・・・・・・はぁ~タイミング良すぎてもらしてしまうところだったよ。
「あ、それからお兄・・・、明日友達来るから部屋から出てこないでよ。」
「あ、う、うん・・・・。」
僕は妹を自慢したいのだが、妹は僕を隠したいらしい。
引きこもり前もちょくちょく喧嘩していたが、引きこもってから強くあたれないようになった。
それを知ってか妹はよく強気で喋ってくる。
わかったわかった。そんな目で見るな。今日も明日も明後日もでねぇよぉ。
妹は僕の返事を聞き、ドアを勢いよく閉めた。
その後、ドアがまた開き、
「まだ・・・なにかいい足りないことがぁ・・・・・だ、だれ?」
「きた。」
僕は妹が、まだ言い足りずドアを開けたのだと思ったが、そこには白いワンピースを着た女の人がいた。
見た目でいうと僕と同じかちょっと若く見える。目は青色でつり目、髪は水色で、身長は150ないくらいかな。
「お兄!?きいてるの? お母さんから電話・・・ガチャ、・・・・・・・だ、だれ?」
「さあ?だれでしょう・・・・。」
まとめ:
黒電話を購入した荒井 友(20)は、エア(年齢不詳)という可愛い女性と知り合うことに。
紗枝(18)は、お兄ちゃんを奪取できるのか!