表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異常者達の異世界生活  作者: ナレオトコ
7/24

真実


「いらっしゃま・・・」クロックは鈴鹿達に気が付いた。

「話が違うじゃない!!」鈴鹿は怒鳴った。

「・・・」

「今すぐ解約よ!」

「それはできませんね。」

「はあ!?どうして!?」

さっき書いた契約書を出した。

「契約書に書かれてある通りです。」

「え!?」契約書は、解約不可と一千万支払う事が書いてあった。

「全然違うじゃない!!」

「・・・段差が無い!?そうか、紙を重ねていたのか!」セロは名前の記入欄に段差が柵なっていることに気が付いた。

「どういうこと!?話が違うじゃない!」静は怒鳴った。

「そんなこと身に覚えがありませんね・・・」鼻で笑った。

「詐欺師め!警察をに通報よ!」と鈴鹿。

「通報しても構いませんが、あなた達にその価値があるのならな!」

「!?」一瞬、全員の体が硬直した。

「ど、どう言う意味!?」鈴鹿は震え声で言った。

「その反応からするに、やっぱりな。」口調が変わった。

「・・・」

「もともと、不自然な客だなと思ったけど、やっぱりそうだったよ。」

「・・・」冷やせが噴き出る。

「身分証明をだせって言ったとき、出さなかったよな?」

「あ!?」

「身分が表せねえ奴は、たいてい犯罪者だ!違うか?」

「違う!証拠は!?」と星羅。

「違うのか、じゃあ、警察に通報しても問題ないよな。」電話機を取った。

「通報したらあんたも・・・」

「ん?何で俺が捕まるんだ?」

「詐欺の罪よ!」静は怒鳴った。

「そんな証拠何処にあるんだ?」

「私達が被害にあった証拠よ!」と鈴鹿。

「ふん、犯罪者の証言を信じてくれたらいいけどな。」

「くっ・・・卑怯者!!」

「卑怯者だろうが、とにかく、来月までに一千万だ!」

「そんな大金どうやって稼げっていうの!?」

「出来ないのなら、働いて返してもらいますよ。」

「働くて?ば、売春とか?」

「それはご想像にお任せします。」

「ふざけるなよ・・・!」鈴鹿は男の襟を掴んだ。

「おい!うちのもんに何か文句があんのか!?」奥から、腕に派手な入れ墨にスキンヘッドとガチムチでガラの悪い男と茶髪の男が二人出て来た。

「こいつらが、何か契約書に不満があるらしいぜ!」クロックは言った。

「おお!おい!何が文句あるか言ってみい!」男は鈴鹿に近づいた。

「ひっ!」静はセロの後ろに隠れた。

「やくざを使うなんて卑怯よ!」鈴鹿は後ずさりをした。

「内のもんに何か文句あんのかよ!」スキンヘッドの男が怒鳴りながら鈴鹿に近づいてきた。

「・・・」

「言ってみろうや!」

「ごめんなさい・・許してください・・・だがら、一千万は勘弁してください・・・」鈴鹿は顔を伏せながら謝った。

「そう言う訳にはいかないんだよお嬢ちゃん。払うものはきちっとして払わ!」突然、顔面を蹴られた。

「ぐっ!?」鼻を抑えて怯んだ。

「クソ野郎!!」鈴鹿は近くにあった鉄パイプ椅子で殴ろうとしたが、腕を捕まえれた。

「やるね~まんまと騙されたよ・・・」蹴られて鼻が少し赤い男が鈴鹿の腕を掴んでいた。

「離せ!」腕を殴って抵抗したが、まるで鉄を殴っているかのように歯ごたえが無かった。

「へっへっへっ!来いや!」鈴鹿を引きずりながら奥の部屋に行こうとしていた。

「おい!もう止めろ!!」セロは怒鳴った。

「ああ?やんのか!?おお!」茶髪の男がセロの胸元を掴んだ。

セロは掴まれている男の手首を両手で掴み、素早く逆方向に回した。

「ぐわわわわわ!!」男の手の関節から音がして倒れた。

「やりやがったな!!」スキンヘッドの男がセロに殴りかかった。

セロは瞬時に男の腕を掴んだ。拳はセロの右に寄せられて大きく逸れた。

「あ!?」そのことに気が付いた瞬間、セロは男の下半身に膝蹴りをした。

「うおおお!?」前のめりになった瞬間に、首に肘を強く下した。

「ぐえ!?」下半身を抑えながら倒れた。

「野郎!!」クロックはセロに向けてピストルを向けていた。

「・・・」セロはゆっくり向いた。

「調子に乗りやがって、動くんじゃねえぞ・・・」セロの両手が動いたと思った瞬間

「え?」手元にピストルが消えていた。そして、ピストルはセロの両手の中にあった。

「何が起きたの!?見えなかった・・・」静は驚いた。

「ま、まあ、冗談はこれくらいにして・・・」クロックは両手を上げた。

「魔法でも治んねえ・・・」手首の関節を抑えながら男は言った。

「おお・・・」まだ、男は下半身を抑えてうずくまっていた。

「この契約は無かったことにしてもらおう・・・」セロは言った。

「悪いがそれは出来ねえ・・・」

「・・・何故だ?」

「す、すでに上に報告してあるからな。」

「だからどうした!」

「俺はしょせん下っ端、脅したところで意味が無いことだ・・・」

「立場分かっているの?」鈴鹿は掴まれたところを抑えながら言った。

「じゃあ、俺を殺してみろよ!どっちにしろ、一か月までに一千万払えなければ取り立てに来るけどな!」

「くっ・・・!」

「撃ちたけりゃあ撃てよ・・・サツに捕まるけどな!」

「・・・」ピストルを降ろした。

「そ、それでいいんだ・・・返してもらうぜ・・・」安心しながらピストルを取った。

「所であんた何者なんだ?内のもんを瞬殺するとは・・・」

「・・・」

「まあいい、内で働く気はないか?働き次第では、借金もチャラしてやるぜ?」

「え?」

「給料もボーナスも出す。どうだ?どうせ働く当てもないんだろう?」

「・・・」星羅達を見た。

「止めておいた方が・・・いくら軍人でも死なないとは限らないし・・・」と鈴鹿。

「ガキは引っ込んでろ!」クロックは怒鳴った。

「セロさん行っちゃうの?」と静。

「い、いや・・・」

「行かないで!」セロの腕を掴んだ。

「・・・!?」(む、胸が腕に!)顔が真っ赤になった。

「か、可愛い・・・」クロックは静も見惚れていた。

「出た・・・無意識可愛いアピール。」と鈴鹿。

「確かに、男が居なくなるのはちょっね・・・」と星羅。

「内で働く気はないか!?直ぐにNO1になれる!」

「え?嫌だよ・・・」

(なんか悔しい・・・)と鈴鹿と星羅。

「お前の可愛さだったら、年収一億以上稼がるかもしれない!」

「一億!?」

「そうだ!夢ではない!」

「でも、体を売るんでしょ?」

「いいや、少し話し相手になってくれるだけで、客は喜ぶから。試してみないか?」

「信用できないね・・・」と星羅。

「部外者は黙ってろ!」

「止めておくよ・・・」と静。

「・・・まあ、どちらにせよ一千万、来月までに払えなかったらここで働いてもらうからな!」

「あと何日?」

「日付も分からねえのか・・・あと、31日だ!」

「方法を考えないと・・・」と星羅。

「はあ・・・夢の魔法学校に通っている場合じゃないわね・・・」と鈴鹿。

「いいこと教えてやる・・・」

「え?」

「帝央高校に入学しろ。」

「どういう意味?」

「あそこは他と違って賞金が出る!」

「賞金・・・」

「学力で全国一位になったら学校から2、300万の賞金がでる・・・」

「300万!?」

「そうだ。(まあ、誰も取ったことは無いらしいけどな。)」

「でも、絶対に無理・・・」と星羅。

「静ちゃんなら行ける。」

「え!?」

「こう見えても、記憶力は恐ろしく良い!」

「そうだったの・・・」

「だから頑張ってね!」

「うん、頑張るよ!」と静は笑顔で言った。

「でも、字が読めないほど汚くて、いつも成績は悪かったけどね・・・」

「駄目じゃん・・・」

「まあ、それ以外にも稼ぐ方法はある。部活動や、校内バイト・・・」

「バイトありなん!?」と鈴鹿。

「基本、帝央高校は何でもありだ。まあ、一千万なんて実力があれば直ぐに稼げることだ。」

「でも、どうやって入学するの?」と静。

「あそこは、簡単に誰でも受け入れる。」

「ええ!誰でも!?」

「まあな。犯罪歴があろうが、経歴不明な奴でもな。」

「・・・」

「おそこの方針は、誰でも受け入れ、間違いがあれば更生させるという考え方だからな・・・」

「だったら、学校の質は悪いんじぁ・・・」

「いや、その辺はうまくやっているらしい、詳しくは知らん。」

「授業料は?」と星羅。

「その辺の事は事務で聞くことだ。」

「そしたら、魔法の勉強もできるし、元の世界に帰れるかもね!」と静。

「・・・何で、こんな情報を教えてくれたの?」鈴鹿は聞いた。

「ふん、こっちにもノルマがあるんでね、出来れば人より現金の方がいいってことだ。」

「そうなんだ・・・」

「分かったらとっとと行くことだ。」

「・・・ありがとう!」静は笑顔でお礼を言った。

「お、おう・・・」少し戸惑った。

「あんなクズにお礼なんて言わなくても・・・」鈴鹿は小声で言った。

「あと!」クロックは出ていこうとしているセロ達を引き止めた。

「?」

「逃げられると思うなよ!」

「・・・」出て行った。

「・・・おい!いつまで寝ているんだ!」クロックはうずくまっている二人の男に怒鳴った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ