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異常者達の異世界生活  作者: ナレオトコ
14/24

フラグ!

残り30日。朝が来た。

「50、51・・・」セロは皆より早く起きて庭で腕立てをしていた。

「きゃぁぁぁぁ!!」突然、静は悲鳴を挙げた。

「な、なに!?」鈴鹿達は起きると、全力で台所に向かう静が見えた。

「?」静が寝ていた所を見ると、

「あ・・・」その理由を理解した。


「どうした!?」汗を掻いたセロが台所で顔を勢いよく顔を擦って洗っている静かに駆けつけた。

「・・・石鹸無いの?」涙声で言った。

「何があったんだ?」

「起きたら・・・潰れたごゴキブリが・・・顔に・・・グス・・・」

「ああ、それならよかった。」

「何が!?」セロを睨んだ。

「い、いや・・・起きたら、蛇が体にまとわりついていた経験があったから・・・」

「そうなんだ・・・それで?」

「毒が強くなかったから助かったが・・・」

「・・・」

「えと・・・」

無言で再び顔を洗い始めた。

「お、俺は水浴びをしてくる・・・」その場を去った。


しばらくして・・・

「元気出して、静ちゃん」鈴鹿は静の背中を擦った。

「感触が・・・」

「ムヒかなんか持っていない?」と鈴鹿。

「何処刺れたん?」と静。

「ここ・・・」靴下を脱いで、赤点が並んでいる足を見せた。

「うわ!どうしたん!?」

「凄い痒い!朝から痒みが止まらない!」

「蚊じゃないよね?」

「とにかくムヒが欲しい!」

「私も刺されてる!」静の足に沢山の赤い点が並んでいた。

「痒くないの?」

「全然。」

「星羅は?」

「刺されていないよ。」

「何で私だけ・・・ああ!痒い!冷やしてくる!」台所に向かった。

「多分、チョーちゃんが居るからかな?」

「チョーちゃんて何?」星羅は聞いた。

「チョーちゃんは・・・」説明した。


「駄目だ!冷やしても効果なし!」鈴鹿は戻ってきた。

「え?」

「知りたくなかった・・・何も聞いていない・・・」星羅は耳を塞いで、何かつぶやいていた。

「ど、どうしたの?」

「い、いや何でもない!」

「何があったの?」静かに聞いた。

「あのね、チョーちゃんの、」

「言いわなくていい!!」星羅は突然、割り込んできた。

「え?」

「言ったら、間違いなく、ドン引きのドン引きをするから、言わない方がいい!」

「なに、なに!?そこまで!?」鈴鹿は聞いた。

「本当に知らない方がいい!後悔する!」

「そうかな?」と静。

「そこまで言われると気になる!教えて!」

「絶対に知らない方がいい!」

「いや、後悔してもいいから教えて!」

「嫌いにならない?」静は聞いた。

「嫌いになるわけないじゃん!こんな可愛い親友を!」抱き付いた。

「・・・」

「だから、言ってみて!」

「分かった、実話ね・・・」


「これからどう・・・する?」セロは戸を開けた。

「予想外すぎてワロス・・・」鈴鹿は落ち込んでいた。

「だから、言ったのに・・・」と星羅。

「そんなに驚く?一昔前の世代では日常だったのに・・・」と静。

「どうしたんだ?」セロは聞いた。

「セロさんは驚く?」

「何がだ?」

「知らなくていい・・・今から何をするか話し合いましょ。」と星羅。

「そうだね・・・これからどうする?」と鈴鹿。

「朝食を取りたいけど、これしか・・・」袋に詰まったカブトムシを出した。

「見せないでよ・・・虫苦手なんだから・・・」

「じゃあ、後で食べるよ。」

「そうして・・・」

「ベットを絶対買おうね!ゴキブリが侵入できないように・・・」と静。

「それと、ムヒとかの日常生活用具を買う!」と鈴鹿。

「それから、服買って、温泉に入ろうよ!少し匂うし・・・」

「その後、帝央高校で手続きを取って、ハローワークに行きましょ。」と星羅。

「でも、昨日のカレンダー見た限り、今日は日曜日だよ。」

「え?」首を傾げた。

「だから、ハローワークは公務員がやっているから、日曜日は開いていないんじゃないの?」

「あ・・・そう言うことね・・・」

「じゃあ、どうする?」と星羅。

「う~ん・・・でも、元の世界とは違うんだから・・・」

「まあ、その時考えるしかないね・・・」

「どうやって山を下りる?」と静。

「歩いて大丈夫なんじゃないん?タクシーで10分程度しかかからなかったし。」と鈴鹿。

「まあ、歩いて20分程度かな?」と星羅。

「はあ~20分も歩くのね・・・」鈴鹿はため息を吐いた。

「たった20分だ。」とセロ。

「忘れ物は無いよね?」と静。

「持っていくものって、10万だけだけどね・・・」と鈴鹿。

「私が持っていくね。」星羅はポケットに折りたたんだ。

「天気もいいし、出発!」静達は家から出た。


20分後・・・

「ハア、ハア・・・まだ着かないの?」鈴鹿は荒い息をしながら言った。

「まだだね・・・」星羅達は、はだ畑と家しか見えなかった。

「ん?人が集まっている・・・」静は人が密集している所に向かった。


「一家全員熊に食い殺されたらしいぜ・・・」民衆から聞こえて来た。

「いや、娘さんは助かったらしわよ。」

「娘って?」

「シュエルちゃんの事よ。」

「ああ、あの子か!」

「かわいそうよね・・・親を目の前で殺されたんだから。」

「原因は何でも、バックならしい。」

「どうして?」

「そのバックは熊の物だったらしいぜ・・・」

「どういう意味?」

「熊は自分の物に触るものは敵だと認識するらしいぜ。」

「怖いわね!」

「後、熊の行方が分からないらしい・・・」

「怖いわ!猟友会は何をしているの?さっさお射殺してほしいもんだよ・・・」

「熊を殺すことはけしからん!!」突然、髪が薄い40代ぐらいの男が怒鳴った。

「うわ、出た・・・」民衆は嫌な顔をした。

「この間、『熊を殺すな!』って、猟友会に怒鳴りこんだらしいわっよ・・・」

「また、あんたか・・・」赤いベストに熊の絵にバツ印をした派手な服装の猟友会の男が言った。

「熊を殺すのはかわいそうだ!」

「人が殺されたのはかわいそうでないなのかよ。」

「それは、あんたらが熊に刺激を与えたりするからだ!熊は生活のためにしているだけだ!何も悪くない!」

「命からがら生き残ったあの子にも同じようなことが言えるのかよ。」

「それとこれは関係ない!とにかく、あんたらが熊を殺すことは許さん!」

「人の味を覚えた熊の恐ろしさを何も分かってねえ・・・」

「熊だって、動物だ!人と変わらない、話し合えば解決するはずだ!」

「はい、はい。」車に向かった。

「私は何回も熊に会って会話をした・・・おい、聞けい!」

「また今度聞いてやっるよ・・・」

「くっ・・・血の涙もない連中め!」


「うわ・・・何あの人?」と静。

「人が亡くなったのに最低ね。」と鈴鹿。

「目を合わせない内に行きましょ・・・」星羅達は歩き始めた。

「セロさん、熊と戦える自信はある?」と静。

「全く無いな・・・」

「漫画とかだったら素手で倒せたりするけど?」と鈴鹿。

「いや、時速60キロの車でも耐えられる耐久力だ・・・人が勝てるわけない。」

「そうなん!?じゃあ、死んだふりは?」

「死肉でも食する性質だからまったく意味ない。」

「うわ・・・逃げるのは?」

「熊は約50キロ出すから、逃げるのも不可能。」

「じ、じゃあ、出会ったら!?」

「目を合わさずに、後ろを振り向かずに逃げることだな・・・まあ、遭遇しない事がベストだ。」

「・・・こういう話するて言う事は、熊に出会うフラグだよね。」と星羅。

「まさか、そんなありきたりな。」

「だからフラグ立てないで!」

「絶対に大丈夫だって!ここから自宅まで遠いんだから!」

「うん、分かったから、もし出会ったら囮になってね。」

「え?」

「これだけフラグ立てたんだから囮になる覚悟しておいてね!」

「じ、冗談だって・・・」

「もお・・・」


「やっと、住宅が多い所に着いた・・・」と息切れの鈴鹿。

「100均がある!」100円と書かれた店があった。

「嬉しいけど、やっぱり別世界に来た感じがしない・・・」と鈴鹿。

歯ブラシ、コップ、服、掃除用のブラシ、タオル、T字カミソリなどを買った。

「温泉何処にありますか?」鈴鹿は店員に聞いた。

「温泉?」

「大きな浴槽があって、お金を払えば入浴が出来るところ。」

「聞いたことありませんね・・・」

「そうですか・・・ありがとうございました。」鈴鹿達は店を出た。

「はあ~これで三人目。」

「温泉自体が存在しないんだね。」と静。

「帰ったら風呂掃除するしかないね。」と星羅。

「次は帝央高校に・・・」

「そのまえに、薬局に行きたい。足が痒くておかしくなりそう・・・」と鈴鹿。

「そういえばそうだったね・・・」

人に聞き薬局屋に向かった。

内装は知っている薬局屋と変わらなかったが唯一、包帯や傷薬は全くなかった。

「これに合う薬ありませんか?」鈴鹿は刺された所を店員に見せた。

「これは・・・ノミだね。」

「ノミ!?」

「最近、動物に触れましたか?」

「あ!」猫に触れたことを思い出した。

「クソ野良ネコめ・・・帰ったら猫ステーキよ!」

「落ち着いて、猫ちゃんは何も悪くないんだから。」と静。

「この薬がお勧めですね。」ムヒEXと書かれたものを出した。

「これ買います!」

「あと、ノミを退治する方法ですが、バルサンを2,3回するといいですよ。」

「ありがとうございます!」1000円のムヒと、300円のバルサン三つ買った。

「帝央高校に行こうか。」と静。

「ああ・・・スウスウする・・・」さっさく足に塗った。

静達は人に聞き、帝央高校に着いた。


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