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異常者達の異世界生活  作者: ナレオトコ
13/24

寝れない夜

「ああ、やっと寝れる!」鈴鹿達は右部屋で寝ることにした。

「布団は?」と静。

「無いけど、寒くないでしょ。」星羅は机を端に寄せながら言った。

「まあいっか!お休み!」静は横になった。

「ランタンどうする?」星羅は聞いた。

「蝋燭がなくなるから消した方がいいよ。」静は言った。

「そっか。」息で火を消し、机の上に置いた。

鈴鹿と星羅も横になった。セロは少し離れた所で横になった。

「・・・帰れるかな私達・・・?」星羅は鈴鹿に聞いた。

「どうだろう・・・異世界に来たことは嬉しいけど、こんな展開は望んでいなかった・・・」

「31日以内に一千万・・・普通に考えたら不可能・・・」

「そうだね、でもクロックが言ってた様に、帝央高校で優秀な成績を取れば簡単な事を言ってたね。」

「出来なかったら?」

「・・・ギャンブルをするしかないね。」

「更に借金が増えるけど。」

「どうせ、一カ月後には連れていかれるんだから、いくら借金しても同じでしょ。」

「そういう考えね・・・」

「もしくは、金融会社に金を借りるか・・・」

「それ、どんどんほかの業者から金を借りて、借金が膨らむ負のスパイラス形式・・・」

「・・・皆で飛ぶか?」

「何処に逃げる場所があったらの話だけどね。」

「はあ~死ぬしかないじゃん。」

「無理だったら、大人しく警察に告白するしかないね。」

「売春か刑務所暮らしか、研究所暮らしか・・・」

「その心は?」

「どちらにせよ、地獄・・・」

「はあ~」二人は同時にため息をはいた。

「お母さんは心配しているだろうな・・・」星羅は悲しそうに言った。

「・・・」

「先の事は考えない方がいいね・・・」

「うん、鬱になりそう・・・」

「まあ、とにかく、帰還か一千万を稼ぐかのどちらかね。」

「ハア~そうだね。」

「もう寝よう・・・」

「うん・・・お休み・・・」

「そういえば、静が言ってたチョーちゃんて何だったのかな?」

「もうどうでもいいでしょ・・・」と鈴鹿

「一緒に居たFBIのロバート・コロックはどうなったんだろうか?」とセロ。

「起きていたんだ・・・」

「さあ、地球でのんびりしているんじゃないん?」眠そうに言った。

「そう信じるか・・・」

「今度こそお休み・・・」

「よい、眠りを・・・」

寝静まった。

「・・・」セロは考え事をした。

(今更だが・・・女性三人と屋根の下で暮らすことになっているんだよな・・・こんなの初めてだ!しかも三人共、美女で可愛い・・・)三人の寝顔を上から見た

「・・・」友人の言葉を思い出した。

「女と親密になる手っ取り早い方法は、ベッドの上で語り合うことだ!」と。

(・・・どういう意味だ!?ベッドの上で話し合う・・・?)首を傾げた。

「うう・・・」と鈴鹿。

「!?」一瞬体が跳ね上がった。

「虫が・・・口の中に・・・」

(寝言か・・・所で俺は何に対して驚いたんだ!?そして、この安心感はなんだ!?俺は何を考えているんだ!?)

「・・・」(もう寝よう。俺は疲れているんだ・・・明日、三人に聞いてみよう。)元の位置に戻って目を瞑った。

数分後。

「ブーン」

「・・・」

「ブーン!」

「・・・」

「ブーン!!」

「ああ、もう!耳元で!!」鈴鹿は起き上がった。

「ハエが・・・!」星羅もイライラしながら起き上がった。

「な、なんだ!?」セロは怒鳴り声で起き上がった。

「・・・」静は寝ている。

「どこ行った!?」

「いた!死ね!!」鈴鹿は両手で叩いた。

「くそ!逃がしたって、これ蜂だ!」

「痒い!蚊も居る!」星羅は腕をかいた。

「ゴキブリが服の中に!!」セロは襟から侵入したゴキブリを出そうとして、立ち上がった。

「くそ!また失敗・・・」鈴鹿は後ずさりをしながら全体を見渡した。

「うわ!?」鈴鹿はつまずいて静の上に倒れた。

「痛い・・・何なの!?」起きた。

「虫が居る。手伝って!」

「虫ぐらい何なのよ!もお!」

「耳元でブーンブーンうるさいんだよ!」

「だからと言って、起こさなくてもいいじゃん!」

「何でこんな状況で起きないん!?」

「眠たいんだもん!寝かしてよ!」

「手伝ってよ!」

「嫌だ!寝るの!」

「うるさい!!もう嫌だ!こんな所!地獄だ!」星羅は怒鳴った。


数時間前、数キロ離れた一軒家。

「パパ!これ拾った!」三つ編みの幼い少女シュエルが何かを外から拾って来た。

「おお!何だねこれは?」歯型や泥が付いた汚いバックを娘が持っていた。

「なんだろう?」

「汚いから捨てておこうね。」母が言った。

「うん、分かった!」

「捨てておくから、風呂入ってもう寝なさい。」

「うん!」風呂に向かった。

「可愛い娘だ。」と父親。

「もう、玄関開けっ放し!」母親が玄関の戸を閉めに行った。

「ハハハ!俺似か!」

「きゃぁぁぁぁ!!」玄関から悲鳴が聞こえた。

「どうしたお前!?」


「♪」シュエルは体を洗い流した。

「お母さんの悲鳴!?」風呂の戸を開けた。

「お・・・かあ・・・さん?」最初は何が起きているのか混乱して認識出来なかった。しかし、少しづつ落ち着いていくと、何が起きているのかが整理が出来た。

そう、熊が自分の母親に覆いかぶさって、血が滴る内臓を食べている姿を・・・

「・・・」涙が垂れ、体が震え硬直して体が動かなくなった。

父親が奥の部屋からショットガンを持ってきた。

「こっちだ!」シュエルの腕を引っ張った瞬間、熊はシュエルの方を向いた。

「くそ!!」ショットガンで熊を連続で撃った。

命中はしたが、怯みもしなかった。

(効いてねえ!!)

「くそ!裏口から逃げるぞ!」呆然としているシュエルの手を握り、熊に背を向けた瞬間、熊は襲い掛かってきた。

「!?」背中を深く爪で抉られ、シュエルに覆いかぶさるように倒れた。

(せ、背中が・・・ぐっ!?)熊はそこを噛みついた。

「・・・」シュエルを熊に見つからないように、そのまま抱きしめた。

「絶対に・・・う、動くな・・・ぐふ!」大量に吐血した。

「・・・」シュエルは何が起きたのか分からなかった・・・ただ呆然とし、気が付かぬうちに意識を失っていた。

(熊が俺を食べている・・・痛みも感じなくなってきた。どうやらここで俺は死ぬようだ・・・せめて、人生最後の願いだ・・・娘を・・・た・す・け・て・・・)意識を失った。


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