後からくる悲劇
「・・・ねえねえ!何あれ!?」鈴鹿は怯えながら、星羅の方を叩いた。
「何?」
「あれ!」薄暗い台所を指さした。
「・・・あ!」二つの緑色の光が見えた。
「目だけだ光ってたんだ・・・」
「・・・猫さんだ!」静は叫んだ。
「いや、プロデターだわ!」
「あっそ。」と星羅。
「猫てあんな風に光るんだ・・・怖。」
「おいで、猫ちゃん!」静は背を低くして、近づいた。
「ミヤ~」猫はゆっくり近づいてきた。
「よしよし。可愛いね。」静は黒猫を抱き上げ、撫でた。
「野良猫でも懐くんだ・・・」星羅も触った。
「人馴れしてるからじゃないん?」と鈴鹿。
「こんな人気のない山奥で?」
「それもそうだね・・・」
「明日の食料が見つかってよかったな。」とセロ。
「え?」
「明日の朝食じゃないのか?」
「こんな可愛い子食べるの!?」
「違うのか!?」
「猫肉・・・うえ・・・」鈴鹿は想像して気分が悪くなった。
「サバイバルでよく食してたから・・・」
「最低!こんな可愛い子食べちゃうんなんて!絶対に触らせない!」
「え!?食べないのか!?」
「普通、食べないよ・・・」と星羅。
「そうだったのか・・・」
「もお、セロさんは食い意地が張っているんだから・・・」
「そういう問題じゃ・・・」と星羅。
「みゃ~」猫は静の腕から抜けて、どこかに走って消えた。
「ばいばい!猫ちゃん!」
この行動が、後に悲惨な目に合うきっかけとなる事は誰も知る由が無かった・・・。
「トイレは向こうだ。」セロは薄暗い廊下を指さした。
「怖わ!ホラー映画か!?」鈴鹿は叫んだ。
「俺は戻っておくから。」
「明かり一つしかないのに?」
「そうだった・・・」
トイレの前まで来た。
「こういうタイプのトイレか・・・」落下式のトイレを見て鈴鹿はため息をした。
「初めて見た・・・」静は興味しんしんに穴の中を覗いた。
「どれぐらい深いんだろう・・・ブラジルの人いますか!」静は穴に向かって叫んだ。
「居たら怖いわ!」と鈴鹿。
「冗談、冗談!」静は笑った。
「ランタン貸して、すぐ済ませるから。」
「分かった。」セロは渡した。
ドアを閉めた。
(鍵掛けれないし・・・真っ暗・・・トイレの下どうなっているんだろう?)下着を脱いだ。
(はあ~出来れば、水洗式トイレがよかったな・・・こういうトイレは、穴から手が出てきたりすることを考えると怖いんだよな・・・)しゃがんだ。
「ハア~スッキり!?」突然、違和感を感じた。
「中庭どうなっているんだろう?」と静。
「草伸びすぎ・・・」と鈴鹿。
「うう!」セロはランタンを持ったまま、両手を上げて背伸びをした。
静は突然、目を瞑って、両手で頭を覆った。
「どうしたのか?」
「・・・なんでもないよ!」笑顔で言った。
「・・・いつもと違う笑顔だ・・・」
「え・・・」
「ぎゃぁぁぁぁ!!」トイレから悲鳴が聞こえた。
「大丈夫か!?」セロはドアを開けようとした。
「!?」開きかけた瞬間、星羅はドアを勢いよく押し戻した。
「セーフ・・・わざと?」
「違う!わざとではない!」必死に否定するセロ。
「あっそ・・・変態。」
「違うのに・・・」
「どうしちゃたの?穴に落ちちゃったの?」静は聞いた。
暗い顔をした鈴鹿はドアを開いた。
「何があったんだ?」セロは聞いた。
「ハエが・・・肛門に・・・」
「ああ・・・穴から虫が出て来たのね。」と星羅。
「それぐらいなら大丈夫だ。俺も外で大便した時、肛門付近を毒蛇に噛まれたことがあるからな。」
「そ、それはご愁傷様で・・・」と鈴鹿。
「それからどうしたの?」と静。
「友人は大喜びして吸い出したな・・・思い出したくない。」身震いをした。
「そっち系だったんだね。」
「まあな・・・」




