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異常者達の異世界生活  作者: ナレオトコ
11/24

純粋なセロ

「ごちそうさま!あまり美味しくなかった!」静は笑顔で言った。

「まあ、虫食うよりは遥かにまし。」

「日がすっかり暮れたね・・・」星羅は周りを見ながら言った。

「不気味・・・」鈴鹿は家の背景にある真っ暗な森を見た。

「風呂入りたい!」と静。

「そうね・・・汗でベトベトだし・・・」と星羅。

「でも五右衛門風呂は虫の死骸とか積もってたりして汚かったよ。」と鈴鹿。

「前の主が住んでいた頃からずっと放置していたんだろう・・・」とセロ。

「改めて思うけど、酷いね・・・」星羅はため息をしながら言った。

「この汚らしいクズ業者に制裁を!!」鈴鹿は拳を作った。

「温泉無いの?」静はセロに聞いた。

「・・・無いな・・・恐ろしいほど何も無いな・・・」地図は自治会の屋敷と家が10件ほど遠くにあるだけだった。

「シャワーはある?」星羅は鈴鹿に聞いた。

「ホースならあったよ。」

「今日はそれで我慢するしかないね。」

「着替えは?」静は聞いた。

「あ・・・」

「一日ぐらい同じの着ても大丈夫だろ。」とセロ。

「セロみたいな不潔野郎は平気かもしれないけど、女性は服を変えなければ気が済まないの!特に下着は!」

「そ、そうか・・・」

「家に服無いの?」

「物色してみたけど、カビが生えていたり、穴が空いていたりして、服と言える品物は無かった。」と星羅。

「ハア~同じ下着を着るのか・・・」

「そうだ!服を全部洗濯して、全裸で寝るのは?明日には乾いていると思うし!」静は指を立てて提案した。

「いい案だね!明日には全員風邪ひいているだろうね!」と星羅。

「もう、風呂入らなくていいや。それより、眠たい・・・ファ~」鈴鹿はあくびをした。

「私もいいや・・・脱いだ下着を履きたくないし。」と星羅。

「そうね・・・明日、最低限、必ずやること決まったね!」と鈴鹿。

「何?」と静。

「服買って、風呂が入れるように掃除しないと・・・」

「それと帝央高校に行って、手続きを済ませないとね。」と星羅。

「そうだね・・・魔法学校て何をするんだろう?」

「さあ、ほうきに乗って、浮遊する魔法とか?」と静。

「それよりも、転送魔法に詳しい人を探さないと。」

「学校だったら情報も得られそうだし、出来れば一か月以内に戻りたいし・・・」

「ここに来る前に、『私も異世界に行きたい!』て言ってたけど?」と静。

「そうだけど・・・こんな昼間っからドンパチが起きる物騒なのは望んでいないし、私が望んでいたのは中世風でモンスターとか魔王が居る世界の事よ!」

「フーン。そうなんだ。」

「ましても、序盤から一千万払えなかったら、売春をやらされるなんて・・・ハア~日本が名残惜しい・・・」

「所で、俺はどうすればいいんだ?」とセロ。

「ああ・・・そうね。」

「流石に高校に入るのは無理だから、明日、とりあえずハローワークに行きましょ。」と星羅。

「お仕事こんにちわ?」

「え?」

「訳したのね。」と静。

「どういう意味だ?」

「働き口を探すところよ。」

「そう言う事か・・・」

「ふあ~眠くなってきた・・・」静は大あくびをした。

「もう、寝よっか。疲れたし。」星羅は、ランタンから蝋燭を出して、焚火で火を付けて戻した。

「行こうか。」

「焚火は?」と静。

「消すか・・・」セロは社会の窓を開けた。

「ストップ!ストップ!今度は何をする気なの!?」と鈴鹿。

「これで火を消すつもりだが?」

「女性の前で?」

「そ、そうだった・・・」

「なるほど、私たちは男に見えるという意味ね。」と星羅。

「ち、違う・・・いつもそうしてきたから・・・」

「もお・・・近くに水があるんだからそれで消したらいいじゃん・・・」と鈴鹿。

「すまなかった・・・」水瓶があるところにむかった。

火を消した後、セロ達は家に上がった。


「疲れた!」静は畳の上に転がった。

「やっと、落ち着けれる。」星羅は座り込んだ。

「!?」静は突然、目を見開いて立った。

「どうしたの?」鈴鹿は聞いた。

「せ、背中に何かついていない?」

「背中?あ・・・」

「まあ・・・どんまい。」と星羅。

「・・・」静は服を脱いで確認した。

「うわ~」服に、潰れて汁が出ている幼虫がへばりついていた。

「最悪・・・うう・・・」

「・・・セロさん。」星羅はセロの方を向いた。

「・・・」

「凝視しすぎ。」

「は!」セロは静の下着ティシャツ姿から見える、豊富な胸に見惚れていた。

「はって、そんなに夢中だったの?」

「そ、そうだ・・・」顔を真っ赤にし、静の方を見ないようにしながら頷いた。

「素直だね・・・」

「そんなに刺激が強いかな?」ポケットティシュで拭きながら言った。

「男はみんな巨乳好き・・・けっ!」鈴鹿は唾を吐いた振りをした。

(下半身もビンビンなんだろう・・・え?)

「・・・立ってる?」

「!?」セロはとっさに下半身を両手で隠した。

(立ってたんだ・・・)

「図体は大きいのに、小さいねあそこ。」静は虫をくるんだティシュをポケットに入れた。

「それは、言わない約束!」と鈴鹿。

「・・・」セロの頭の中で、『小さいねあそこ』が響いた。

(な、何故だ・・・胸に来る気持ちは?あ、あれ?な、涙が・・・)セロは両手を畳に付け、涙を拭った。

「・・・だ、大丈夫よ、男はそこの大きさじゃなくて、心の器量だから・・・」星羅はセロに言った。

「どうしたの!?」静も駆け寄った。

「静ちゃんのせいよ・・・」鈴鹿は怒鳴った。

「え!なんで!?」

「それは・・・例えば、女性に対して、背が高いとか、関取とか貧乳て言われるようなものだから・・・」と星羅。

「?私、貧乳でもないし、背も小さいけど?」

「・・・こいつ、埋めていい?」切れ気味の星羅。

「まあまあ、落ち着いて・・・」と鈴鹿。

「俺は、大丈夫だ・・・」セロは立ち上がった。

「・・・よく分からないけど、ごめんなさい。」静は頭を下げて謝った。

「いや、大丈夫だ・・・ここの鍛錬をおこたわっていたのが悪いんだ・・・」

「鍛錬て・・・」と鈴鹿。

「明日から鍛えることにするよ。」

「・・・どうやって?」と静。

「え?・・・どうやったら鍛えれるんだ?」

「そこから!!?」と三人。

「?」

「自傷行為知らないの?」と静。

「自傷?自分を傷つける事か?」

「もういいです・・・」

「知っているのなら、教えてほしい!どうやったら鍛えれるんだ!?訓練でも誰も教えてくれなかった!」必死のセロ。

「知らなくても生きていけるから大丈夫。」と鈴鹿。

「しかし、これだと子供を作れないかもしれないし・・・」

「さすがにそれは知っているんだ。」と星羅。

「それから、コウノトリが来られなくなるし・・・」

「は?コウノトリ?」

「コウノトリが運ぶんだろ?」

「・・・面白い冗談ね。」

「え?違うのか?」

(こいつ、頭大丈夫か?)

「お前は子供か!」鈴鹿は怒鳴った。

「え!?」

「なるほどね・・・人類は実は鳥類だったんだね!」と星羅。

「・・・?」

「じゃあなんで、性行為をしたら、コウノトリが来るのかな?」

「それは・・・受精という信号をコウノトリがキャッチして・・・」

「もういいよ、話さなくて。こっちまで、頭がおかしくなりそう・・・」

「どっからその情報聞いたん・・・」鈴鹿は聞いた。

「友人だが・・・やはり嘘だったのか?」

「・・・うん、あってるよ。」と星羅。

「それはよかった・・・」セロは安心した。

(諦めた・・・)鈴鹿は思った。

「それから、コウノトリは?」と静。

「コウノトリは赤ちゃん製造工場から・・・」

「もういいよ!!それよりトイレは何処!?」鈴鹿はセロに聞いた。

「ああ・・・こっちだ。」セロと鈴鹿は炬燵がある部屋に向かった。

(ナイス、切り替え!)星羅と静も付いて行った。


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