魔法
「おお、結構取れたね!」鈴鹿はセロと静の手元にある魚を見た。
「串か何か持っていないか?」
「木の枝なら・・・」
「それでもいい。」
「火は?」と静。
「マッチが無いから、私が付ける!」鈴鹿は両手を前に出した。
「出来るの?」と星羅。
「だって魔法の使い方は決まっていて、大抵イメージでどうにかなるのよ!」
「そうかな・・・?」
「いくよ!は~あ!」力を指先に込めた。
「メラゾーマ!」
しかし何も起きなかった。
「・・・マジックパワーが足りなかったのかな?メラ!」
しかし何も起きなかった。
(何をしているんだ?)セロは鈴鹿が何をしているのか分からなかった。
「ドラクエじゃないんだから、そんなに簡単じゃないと思うよ。」と星羅。
「・・・火の精霊たちよ・・・」
「なにをしているんだ?」セロは聞いた。
「さあ?」と星羅。
「目覚めよ我が力!エックスプローション!」最後に叫んだ。
「おお!見事に何も起きない!」星羅は爆笑しながら言った。
「・・・やっぱりまだ、魔法が体に適合していないんだね。」
「こうじゃないのかな?」静は両手を前に出し、目を閉じ、炎が手から出るイメージをした。
「!」何かが手に伝わってくる感覚がした。
「えい!」手から熱い炎が出る感覚がした。
「おお!」周りから一瞬、歓声の声が聞こえた。
「よし!・・・あれ?」薪に火は全く付いていなく、足元が小範囲に大きく燃えていた。
「・・・あああああ!!熱い熱い熱い熱い!」燃え盛る靴で川に全力で走った。
セロと星羅は急いで砂を掛けたり、靴で踏むなどし、火を消した。
鈴鹿は静に向かった。
「大丈夫!?どうやったの!?教えて!確か、両手をこう出して、瞳を瞑って・・・」鈴鹿は興奮気味に聞いた。
「うるさい!」靴を脱ぎながら言った。
「本当に出来た・・・魔法が使えるんだ・・・」星羅は薪を見ながら言った。
(恐らく目を瞑ったから位置が定まらなかったんだろう・・・)両手を前に出した。
(手に何かが伝わる感じがする・・・)
「!」炎が出た感覚がした。
「付いた!」とセロ。
「腕に!熱い!!」腕に火が発生し、服が燃え上がった。
「水!!」星羅は服を脱ぎながら川に飛び込んだ。
「・・・魔法は危険だな・・・」とセロ。
「服が・・・」星羅の袖は焼けて穴が開いていた。※服は着ています。
「・・・靴って食べれるかな?」静の靴は見事に黒く焼けていた。
「食ってみたら?」と星羅。
「・・・」靴の先にかぶりついた。
「本当に食った!?」
「ペッ!不味い、炭の味しかしない・・・」
「・・・」
「火傷は大丈夫か?」とセロ。
「・・・見て。」星羅は火傷した腕を見せた。
「あ!?」
火傷した所が緑色に光り、火傷の傷あとが小さくなり、消えた。
「意識したら回復することが分かったわ。」
「そうか・・・」
「何で私出来なかったんだろう・・・」
「多分、心がこもっていないからじゃないん?」と静。
「こもっていたのに・・・」
「魔法を使ってどうだ?」
「魔法て疲れるね。ちょっとしか使っていないのに、体がダル重い・・・」
「そうか・・・」
「火どうしよう?」と静。
「魔法はもう使いたくないし・・・」
「さっき拾ったライターで火を付けるか。」セロはライターで薪に火を付けた。
「最初から出せ!!」
「え?」
数分後・・・
「いいにおいがする!」と静。
「そろそろ焼けて来たか、とりだそう。」セロは焚火の中にある、串刺しにした魚を取り出した。
「美味しそう!」静は感動した。
「これで、虫を食わなくて済む・・・」
「頂きます!」静は魚にかぶりついた。
「熱い!熱い!」口から離した。
(馬鹿だな・・・)と星羅。
「所で何魚?」
「さあ?フナもあるけど、興味が無いから、それ以外分からない。」静は答えた。
「まあいいっか・・・頂きます。」食べた。
「・・・不味い!」かぶりついた静はペッペッと吐き出していた。
「苦!」鈴鹿も吐き出した。
「・・・セロさん、何やっているの?」星羅は、セロが腹部を噛み千切って、焚火に吐き捨てているのを見た。
「内臓は食えないから、こうして捨てているだけだが・・・?」
「先に言ってよ!!」二人はセロに怒鳴った。
「いや・・・分かっていると・・・」
「経験ないんだから、分かるか!!」
「す、すまない・・・」鈴鹿に怒鳴られてセロは縮こまった。
「・・・セロさん、クチャクチャうるさい!」と静。
「え?」
「口閉じて食べて!」
「わ、分かった!」
(容赦ないな・・・)星羅は思った。
それぞれ二匹ずつ食べた。
「二匹余ったね・・・」と静。
「私いいよ。さっきの食べるから。」星羅は玄関に向かった。
(暗!あ・・・)近くに蝋燭が刺さっているランタンを見つけた。
「いいもの見つけた。」ランタンとカブトムシが入った袋を持ってきた。
ランタンを焚火の近くに置いて、カブトムシを食べた。
「よく食えるね・・・」鈴鹿は星羅の方を見ないようにした。
「匂いはあれだけど、味はいける。」
「・・・」
魚を鈴鹿と静で分けた。
「セロさんもどう?」と星羅。
「ありがとう・・・」




