表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

妄想像伝説~大陸と竜の話~

作者: 道化傘

ある時代の大陸に竜が現れた。

今まで確認されたことのないほどに大きな竜が現れた。

竜は一晩で城を一つ破壊し、一つの国の領土の半分を焼野原に変えた。

その日から竜は毎晩現れて周辺の国を一つずつ襲うようになった。


竜が現れてから一月経った頃には大陸の国の王達は竜を討伐することで協力するようになっていた。

襲われた国の周辺に毎晩各国から集まった騎士と兵士達が竜を討伐するべく集まった。

夜が来る度、竜が現れるたびに多くの騎士と兵士が倒れていった。

多くの戦士が命を懸けても竜を倒すこととは出来なかった。


毎晩の竜との戦いが一月も続くと、大陸の騎士は数えるほどになっていた。

竜に致命傷を与えられないまま、多くの騎士と兵士を失った。

戦うための兵士はいるが、周辺から徴兵した兵士だ。

竜との戦いの術など知るはずもない。

この時点で大陸の王達は竜との戦いに事実上負けたことになる。

しかし、負けたと認めれば竜によりさらに多くの犠牲が出る。

王達は無意味ともいえる抵抗を毎夜続けた。

そして、さらに多くの兵士を失った。

王達には希望は無かったが後退することは出来なかった。


竜が現れてから半年が過ぎた頃だった。

王達の多くが竜の襲撃により倒れ、残りの王は片手で数えるほどしかいない。

それでもまだ戦いは続いていた。

兵士はもはやおらず、竜に戦いを挑むものは家族の復讐のために剣をとった者しかいなかった。

竜も流石に夜が来る度に繰り広げられる戦いで負った傷で弱っていた。

それでも、残りの者だけでは竜は倒すことは出来ない。

竜の生命力の前でこのままの戦いを続けても意味がない。

誰もが心の中では分かっていたが、退くことは出来なかった。

口には出さないが、人々は絶望していた。

竜から逃れようと遥か遠くに逃げた者もいた。

しかし、この竜に焼かれたこの大陸のどこにも人が暮らせる場所はない。


遂に竜は最後の国に攻め込んできた。

もはや王に戦う気力は無い。

人々も本能的に逃げるが、どこにも逃げる場所は無く右往左往するだけだ。

竜が近づいてくる。

それを見た人々は人の時代は終わりを迎えると覚悟した。

人々を飲み込むように大きな口を開ける竜に王も死を覚悟する。

その時、叫び声のような音と共に光の矢が竜の体を貫いた。


光の矢に続いて夜にも関わらず空に光が満ちた。

地上を照らす光の中から光るように輝く黄金の鎧を纏った騎士が現れ地上に舞い降りた。

人々が言葉をかける暇もなく、騎士は人とは思えぬ速さで竜に向かって駆ける。

風のような速さで駆けながら騎士は光り輝く剣を抜く。

地を蹴って跳び、竜の眉間に向けて剣を振り下ろす。

その一撃は竜の巨大な頭を両断した。

呻き声も上げずに竜は絶命し、その巨体は崩れ落ちた。

天から突然現れた黄金の騎士は振り返り生き残った人々を見た。

そして、竜を一撃で倒した光り輝く剣を地面に突き刺した。

地面に突き刺された剣から光が消え、代わりに竜に焼かれた大地に自然が戻った。

信じられない光景に人々は驚きと感謝を口にした。

その言葉を聞かずに黄金の騎士はまた光が差し込む天へと帰って行く。

地面には剣が刺したまま帰っていった騎士の行動から王は考えた。

剣を抜けばまた災いが降りかかるに違いない。

この剣を神の使いが残した平和の象徴として国を建て直そう。

その日から、また大陸に人の時代が訪れた。

剣は今でも国の平和の象徴としてその場所に残っている。

お仕事が忙しいときは頭の中でいろいろ考えてます。

はい、その結果がこれです。

お仕事の時に考えたものなので矛盾とかおかしなところがあっても気にしないでください。


皆さんは竜の姿はどんなものだと思いましたか?

私は翼のない、トカゲのような姿を想像しました。

竜ってだけだといろんな想像ができて面白いですよね。


たぶん、こんなこと考えるのは私だけじゃないだろうね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ